TikTokフォロワー700万人! 海外で大ブレーク中のウエスPが語る「バズりのテクニック」

いま、TikTok界でもっとも注目すべき芸人・ウエスP。身体の上に乗せた布にティーカップを置いてテーブルクロス引きをする……といったノンバーバル(非言語)、身体ひとつで行う独特の芸で、日本のみならず、世界でも注目を浴びているピン芸人です。11月にフォロワー数500万人を突破して、いまや750万人(12月20日現在)に! そんな勢いが止まらないウエスPに、話を聞きました。

出典: FANY マガジン
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【ウエスP】
渡辺直美、ジャングルポケット、ジェラードンらと同じNSC(吉本総合芸能学院)東京12期生のピン芸人で、身体を使ったテーブルクロス引きなどで『笑っていいとも!』(フジテレビ系)などに出演。近年では、多くの世界的スターを輩出する公開オーディション番組「Britain’s Got Talent」のフランス版「France’s Got Talent(仏題:La France a un incroyable talent)」に出演し、審査員がシーズンにつき1回だけ押せる「Golden Buzzer(ゴールデンブザー)」を勝ち取ったことで話題に。

毎日投稿で状況が激変!

ーーまずはフォロワー500万人突破おめでとうございます。11月15日(月)に記念生配信をしましたね。

もともとは400万人あたりで「生配信突破記念をやりましょう」という話だったんですけど、そこから本番までで(フォロワーが)増えていって、430万人くらいになったとき、いつの間にか企画名が「500万人突破記念」に変わっていたんですよ(笑)。 “タイトルの通りにしなきゃいけないのかな”と思って、動画をたくさんあげたので、めちゃくちゃ疲れました(笑)。でも、そのおかげで本番までに500万人突破できたので、嬉しかったです。

出典: FANY マガジン
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ーー500万人ってひとつの到達点ですもんね。

もともとはフォロワーが50万人くらいだったんですけど、ここ半年くらいで一気に増えたので、TikTokってすごいなって。昨年、コロナ禍になって毎日投稿を始めたあたりから急に増えました。こうした状況下で“やれること”はこれしかなかったという感じで。

ーーTikTokの更新頻度を増やしたことが、海外のフォロワー獲得に繋がったと。

そうだと思います。もともと週に1、2回程度だったんですけど、今年、番組の収録で海外へ行ったとき、日本と海外で14日ずつ(コロナ対策で)隔離生活になって。やることがなかったので、動画をめちゃくちゃ作って上げました。そのあたりから海外の視聴者が見てくれるようになりましたね。

ーー海外のフォロワーが多いのは、そうした外国の番組にたびたび出演していることが影響しているんでしょうか?

ある種のきっかけだとは思います。でも、僕のTikTokを見てくれている海外の方たちは「ゴットタレント」に出ていた自分とは一致していないみたいですね。「これ、お前だったのか!」って驚かれることはあります。

出典: FANY マガジン
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最後のドヤ顔がポイント

ーーフォロワーは、アメリカ、ブラジル、ロシアの人などが多いようですね。どう分析していますか?

もともとヨーロッパが多かったんですけど、なんでなんですかね……。100万人、200万人と増えていくうちに、アメリカやブラジルが増えてきた印象があります。そっちの人たちに受け入れられる動画が多かったんですかね?(笑)

ーー海外に向けて動画を上げる際に気をつけていることは?

(パフォーマンス後の)最後のドヤ顔を気に入ってもらっている印象があるので、そこは意識していますかね。TikTokは、最後まで視聴してもらうことが大事なんですけど、そのドヤ顔があることによって最後まで見てくれているのかもしれないです。

ーーそうしたネタは、どうやって考えているんですか?

1人で“何かできないかな”って考えている感じですかね。練習も必要なんですけど、動画は練習本番のような形で、成功しても失敗しても使っています。(パフォーマンスが成功したことで)喜んじゃって、最後にドヤ顔ができていないときもあって……「喜んでんじゃん」みたいなコメントもありましたね(笑)。そうした成功や失敗したものをいろいろ散りばめて、(視聴者の)飽きがこないようにしています。

出典: FANY マガジン
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目標は1000万フォロワー

ーーいまのスタイルが生まれたのは「いいとも」だと聞きました。

(放送当時は)もう吉本の芸人だったんですけど、勝手に(集合場所の)アルタ前に午前9時に行って、1発でオーディションに受かったんですよ。

ーー芸人人生を左右する出来事だったのでは?

いちばん大きい出来事だと思います。番組に出るまでは、ふつうにコントをしていましたが、ウケてなかったんで打開するために行った感じ。“これだったらテレビに出られるんだ”と思って一芸を作り始めましたね。

――それこそTikTokも転機ですよね。

裸で下品ですし、TikTokでバズると思っていなかったので、力も入れてなかったんですが、コロナで考え方が変わりました。“やるしかない”と。TikTokは全裸のネタが厳しくて、それ以外のネタも作らなきゃいけない。そういうのも蓄積になったと思います。まぁ、裸か裸じゃないかくらいで、だいたい内容は一緒なんですけど(笑)、勉強にはなりましたね。

出典: FANY マガジン
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ーー海外の番組にも多く出演していますが、海外での思い出は?

海外で「TikTok見てるよ」って声をかけてくださるのはうれしいですね。飲食店に入ったとき、ほかのテーブルを囲んでいた6人全員が、僕の動画を見てくれていたこともありました。

ーーいちばん手応えがあった瞬間を教えてください。

フランスの「ゴットタレント」で、ゴールデンブザーをもらった回ですかね。全裸になるテーブルクロス引きでウケすぎて、(パフォーマンス途中に)音楽が止まっちゃったんですよ。もうここで終わりみたいな雰囲気になっちゃったんですけど、ちゃんと最後までやらせてもらいました。スタンディングオベーションまで起こりましたし、人生でなかなかないウケ方でしたね。
あと日本だと、陣内智則さんのライブですかね。陣内さんがラスベガスに行ったあとに、報告ライブをやったのですが、そこに出させてもらいました。お客さんにはまったく知られていない状態だったのにめちゃくちゃウケて……。それがきっかけで年末のネタ番組に呼ばれたり、陣内さんも推してくれたり、嬉しかったですね。

出典: FANY マガジン
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ーー逆に受け入れられなかった国は?

インドネシアは宗教的に肌を見せちゃダメということで、服を着てネタをしました。武器を封じられた状態だったのでややウケでしたね(笑)。

ーー今後の目標などあれば教えてください。

吉本初のTikTok1,000万フォロワーを目指して頑張りたいです。TikTokで唯一無二の芸人になれば嬉しいです。あとは、コロナが明けたら仕事で海外に行きたいですね。来年はきっと未来が明るいと思うので、期待を込めて!


ウエスPのTikTokはこちらから。
公式YouTubeチャンネルはこちらから。

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