オズワルド・伊藤俊介による初のエッセイ集『一旦書かせて頂きます』(KADOKAWA)が、4月3日(月) に発売されました。本や漫画の情報サイト「ダ・ヴィンチweb」で大反響のあった連載に、本人が投稿サイト「note」で書き溜めたもの、さらに本書のための書き下ろしなど盛りだくさんの内容が収録されています。今回は、4月8日(土)に都内で開かれた発売記念イベントの模様を、芸人ライター・岩橋淳がお伝えいたします。
カズレーザーからの「世に出せないコメント」
伊藤が登場すると、まずはフォトセッションから。取材陣に向けてピースをする伊藤ですが、しばらくすると「すみません、ピースなしで……」と記者から注文が。「もしかして、みんなそのほうがよかったのですか?」と言う伊藤に、ほかの記者からは「笑顔でお願いします」との声が飛び、「そのつもりでやっています」。そこから、さらに細かなポーズや表情の要望が飛び交い、なぜかグラビア撮影会のようになりました。
エッセイを書き始めたきっかけは、コロナ禍で仕事がまったくなくなった時期に、メイプル超合金・カズレーザーからかけられた言葉でした。
「この時期に始めたことは、コロナがおさまったときに仕事に繋がる」
そう言われてnoteで執筆を始め、「ダ・ヴィンチweb」での連載がスタートしたそうです。
そんなカズレーザーは、今回の帯コメントも担当。4種類のコメント候補を送ってくれたそうですが、伊藤によれば、「そのうちの3つは、とてもじゃないけど世に出せるものではない。ここでも言えない」と、消去法で今回の帯コメントを選んだとのことでした。
新しい一面を見てほしい
「どんな人に読んでもらいたいか?」 という質問に、伊藤は「芸人には、あまり読んでほしくない。“エッセイ”とかカッコいい言葉を使っていますが、日記のようなものなので。(相方の)畠中にも読んでほしくない」と言ってこう続けました。
「文章を書くのは、とても楽しかった。漫才をやっている『オズワルド』のことを知らなかったけれど、僕の書いた文章を読んで初めて知ったという人もいたので、他業種の方や、僕のことを知らない方にぜひ読んでほしい」
伊藤は、今回、収録された数あるエッセイのなかで「死なない以外のメリットを」というエピソードがお気に入りとのこと。「僕のようなヘドが出るほどだらしない人間に刺さると思うので、そのような人に読んでほしい」とおすすめしていました。
最後に伊藤は、今回の著作についてこう語りました。
「いままで本を読まずに生きてきたので、できるだけ自分の言葉で書きました。自分がしゃべっているような文章なのでとても読みやすいと思います。この本でオズワルド・伊藤の新しい一面を見ていただけたら」
今回のイベント取材をさせていただき、改めて伊藤は「自然体」の人なのだなと感じました。そして、いままでさまざまな会見に取材に行きましたが、こんなにも明るく笑いの絶えない会見は初めてで、これも伊藤の人柄なのだろうなと感じました。ぜひとも本書を、書店でお買い求めください!
以上、芸人ライターの岩橋が「一旦書かせて頂きました」
書籍概要
『一旦書かせて頂きます』
出版社:KADOKAWA
発売日:4月3日(月)
単行本:240ページ
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