「最強メイド雀士」汐宮あまねがカワイイにこだわるワケ 自己流“バストアップ”ダイエットも披露

声優や歌手としても活躍する異色のプロ雀士・汐宮あまねが、夕刊紙「夕刊フジ」が後援する女流雀士のタイトル戦『夕刊フジ杯争奪麻雀女流リーグ』の個人戦・団体戦の両方で準決勝に進出しました。強さと同時に“カワイイ”を追求して自ら「めいど雀士」を名乗る汐宮に、麻雀との出合いから、歌手や声優の活動、さらにはダイエットのことまでたっぷり聞きました。

出典: FANY マガジン

全国の女性雀士が集う同大会。汐宮は、96人が参加した東日本リーグで勝ち残り、2月8日(月)に行われる個人戦の準決勝に挑みます。株式会社ACEのチームの一員として参加する団体戦でも、3月11日(木)に準決勝があります。

大活躍をみせる汐宮ですが、じつは「メイド雀士」としても人気急上昇中。メイド服に身を包み、手にはネイル、かわいらしいメイクで戦いに挑むプロ雀士として、実力だけでなく、そのビジュアルにも注目が集まっています。ラフマガでは、そんな彼女の魅力に迫りました。

同人活動で麻雀と出合う

――麻雀との出合いを教えてください。

コミケ(コミックマーケット)で同人のアイドル活動をやっているんですけど、曲を書いてくれている方たちが麻雀をやられていて、「それなに?」というところから入りました。

――もともと麻雀には、どんな印象を持っていたんですか?

本当になにも知らなくて、そもそもイメージがない感じだったんですけど、単純に面白そうと思いました。教えてもらったらどんどんハマっちゃって……。その1週間後には麻雀教室に通うようになり、週3、4回通って1年弱でプロになりました。

出典: FANY マガジン

――では、始めたのは最近なんですね。

一昨年の夏です。去年の春ごろにプロになりました。

――そんなスピードでプロになれる人って少ないんじゃないですか?

あんまり聞かないです(笑)。

――そこまでハマった理由は?

ゲームは昔から好きで、のめり込んだらハマってしまうタイプなので、自分に向いていると思いました。あと、秋葉原の“萌え文化”がすごく好きなので、それを掛け合わせた「メイド雀士」っていいなと思ったのも大きいと思います。

――プロになったきっかけを教えてください。

理想のメイド雀士に近づくために、プロ雀士という肩書きがほしかったのもありますし、麻雀教室で教えてくださっていた先生がプロの方だったので、リーグ戦で戦っている姿を見て、自分もやってみたいと思いました。

――汐宮さんは、秋葉原の「メイド雀荘」でも働いているそうですが、プロの世界にメイドの格好をする雀士っているんですか?

たぶん、いないと思います。カワイイ高校生の女の子たちが麻雀をする『咲-Saki-』というアニメがあるんですけど、それもあって「麻雀ができる萌えキャラってよくない?」「なりたい!」と漠然と思いました。

出典: FANY マガジン

プロになっても求める“カワイイ”

――汐宮さんは、どういった戦い方が得意なんですか?

先輩たちがやられるような細かい技術を知らないので、とにかく勝つためにまっすぐ打つのが自分のスタイルです。いまは大きな大会に出させていただいているので、その試合で学んでいます。

――メイド雀士として見た目を派手にすると、強さも求められる部分があると思います。そのあたりのプレッシャーはありますか?

カワイイ恰好をすることで自分のテンションを上げて試合に集中できるので、逆に手抜きができないというか(笑)。いい作用になっていると思います。

――『夕刊フジ杯争奪麻雀女流リーグ』の準決勝に進出しました。率直な気持ちを教えてください。

まだプロになって1年も経っていないですし、ほかに新人もいない状況で大先輩と戦うので、緊張もしますが、嬉しい気持ちもあります。

――勝ち残れた要因は何だと思いますか?

集中力があるほうですし、人一倍負けず嫌いでもあるので、勝ちたい気持ちが強かったのだと思います。

――大会でも好成績を収め、プロになったこの1年間はとても充実したものになったのではないでしょうか。

麻雀って硬いイメージがあって、公式戦だと男性はスーツにネクタイ、女性もフォーマルで露出が少ない衣装という決まりがあるんですけど、私はそんな中でも、“カワイイ”を大事にしたくて。だから、“カワイイ”を大前提にして強くなりたい気持ちがあります。そこはまだまだ目指すべきところですし、まだぜんぜんゴールにはたどり着けていません。

出典: FANY マガジン

――ゲームを中心としたライブ配信プラットフォーム『Mildom(ミルダム)』で配信している麻雀番組「マジック・オブ・ザ・マージャン」(麻雀とカードゲームを掛け合わせたテーブルゲーム)にも、実況解説で参加していますよね。

平成ノブシコブシの徳井(健太)さんMCの番組なんですけど、私以外は芸人さんなので、(自分が)出ていくすきがないというか(笑)。面白いことをしゃべろうとは思わないんですけど、芸人さんたちが面白い麻雀をされる姿が間近で観られるので、すごく楽しませていただいています。

声優の仕事は「キッド様」と共演

――声優としても活躍していますが、いまはどんな仕事をしているんですか?

最近だと4月から始まるオリジナルアニメ『オッドタクシー』(テレビ東京・AT-X)に出させていただくんですけど、名前がある役が初めてだったのですごく嬉しかったです。(名前があると)自分のテンション・楽しさが違うので、今後もお仕事をいただけるように頑張りたいなって思います。

ーー収録現場での印象的な思い出は?

まわりは大ファンの声優さんばかりで、その環境のなかでアフレコに行かせてもらったのは、いい経験になりました。共演させていただいた山口勝平さんは、アニメ『名探偵コナン』の(怪盗)キッド様の声をされているんですけど、心の中で“キッド様じゃん! (主人公の工藤)新一くんじゃん!”って感じで(笑)。さすがに「キッド様の大ファンです!」とは話しかけなかったですけど、幸せな空間でした。

 ――こういうゲーム・アニメ作品が好き、というジャンルがあれば教えてください。

男性向けの美少女ゲームや萌え系が大好きなので、同人アイドル活動でも、そういったジャンルの歌を歌わせていただいています。歌手としては、秋葉原の電波ソングを続けていきたいですし、声優でもロリキャラ・かわいい系キャラの声ができるように頑張りたいですね。

出典: FANY マガジン

――雀士、歌手、声優、さまざまな活動をしていますが、それぞれほかのジャンルにどういった影響を及ぼしていますか?

最近は「夕刊フジ」のリーグ戦で準決勝に残ったり、アニメで名前のある役をいただいたり、大きいことが重なっていて……。活動はバラバラですけど、SNSがひとつなので、そこでいろいろと発信していくと「この間、◯◯に出ていたよね」って声をかけていただいたり、メイド雀荘に同人アイドル活動を応援してくれているファンの方が来て下さったり、(ジャンルの)横移動が起きているので、このまま続けていきたいなと思っています。

バストアップとダイエットも

――汐宮さんは、人に見てもらう活動をしてますが、スキンケア・体のケアに関して努力していることがあれば教えてください。

バストアップとダイエットを頑張っています。お風呂から上がったあとは、お腹の肉が胸にいくように、ボディークリームでマッサージをして、コルセットとナイトブラをして過ごしています。ただ痩せるのは簡単なんですけど、“胸を落とさずに”って考えると、ある程度食べて、運動をして筋肉をつけて胸を持ち上げることが必要なのかなって思います。

――ちゃんと食べるのも必要なんですね。

食べなさすぎはダメで、暴食にならない程度なら食べていますし、お菓子も食べます。時期によってお腹が出ちゃうこともありますけど、コルセットとナイトブラで調整しています。

――激しい運動もしていないんですか?

そうですね。体重を測っちゃうとどうしても痩せたくなっちゃうんで、体重計にも乗っていないです。なので、洋服で判断します。服が苦しいなって思ったら太ったサインだから気をつけようって。

――無理をしないのが大事なんですね。参考にしている人はいるんですか?

コルセットやナイトブラは、SNSで好きな女の子がやっているのを見てマネしたものです。自分が“この子みたいになりたい”と思って目指すのがいいんじゃないかなって思います。

出典: FANY マガジン

――最後に、汐宮あまねとして活動する上での夢や目標を教えてください。

同人アイドル活動で歌っているCDは、流通には乗せていない自主制作なんですけど、自分が雀士として強くなったり、声優さんで大きな仕事ができたりしたときに、プロとしてレーベルさんから歌を出したいです。

あとは、萌え系雀士・メイド雀士として、まわりに惑わされず、自分の理想とする“かわいく強くあるべき”という麻雀スタイルを貫きたいですね。