高野祐衣が日本酒資格『SAKE DIPLOMA』取得! “概念が変わる”オススメ美酒とは?

吉本坂46のメンバーでタレントの高野祐衣が、日本酒・焼酎に特化した認定制度『SAKE DIPLOMA』(酒ディプロマ)の資格を取得しました。2017年に始まった日本酒のソムリエともいえるこの資格。今回、難関試験を突破し、無事に資格を取得した高野に、日本酒への思いや今後の展望、さらには、読者にも役立つオススメの日本酒を聞いてきました。

出典: FANY マガジン

『SAKE DIPLOMA』は、ソムリエ・田崎真也氏が会長を務める日本ソムリエ協会(J.S.A.)が認定する資格で、試験では、原料・造り方などの知識からテイスティングまで、日本酒・焼酎に関する幅広い知識が求められます。認定試験は年1回実施され、夏にCBT試験(コンピュータを使った試験)の1次試験、秋に論述とテイスティングの2次試験が行われています。

こんなに勉強したのは高校卒業以来!

――日本酒を好きになったきっかけを教えてください。

もともと和食が好きなので、必然的に日本酒を飲む機会も多くて。最初はたしなむ程度だったんですけど、酒蔵をめぐる番組『ゆいぽんしゅ!!』(KawaiianTV)のロケで、美味しい日本酒をたくさん飲んで、もっと好きになりましたし、番組では「唎酒師(ききざけし)」(1991年に制定された日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会が認定している資格)の資格も取得しました。

日本酒の種類を知るようになったのは、行きつけの飲食店がきっかけです。お店の方が、日本酒のことに詳しくて、店内には100種類くらいの日本酒があるんですよ。そこへ行くようになってから、プライベートでもどんどん飲むようになりました。

出典: FANY マガジン

――「酒ディプロマ」の試験は、なぜ受けようと思ったのですか?

今後も日本酒好きのタレントとしてやっていきたいし、日本酒のことをもっと知りたいと思って調べたときに見つけました。芸能界でも、「唎酒師」の資格を持っている方って結構いらっしゃるんですけど、「酒ディプロマ」は2017年にできたばかりですし、まだ取得した方も少ないかなと思って挑戦しました。

――試験勉強は大変そうですね。

毎年秋に試験が終わるので、早い人は受付期間が始まってすぐ教材を取り寄せて勉強しているんですよ。でも、私は気づいたのが遅かったので、短期間で毎日、勉強してました。高校を卒業して、こんなに勉強したのは初めてでしたね(笑)。

――これまでの日本酒の知識は役に立ちましたか?

まったく別物でした。出願したら教材が送られてくるんですけど、どの項目がテストに出るかわからないので、丸暗記するような状態で……。テストに出そうなところを自分で探してマーカーを引いたり、問題集を買ったりして勉強しました。

出典: FANY マガジン

――もともと好きな日本酒のテストとはいえ、心が折れることもありそうです。

最初は、何から手をつけたらいいのかわからず、“終わった……”と思いました。でも、出願のときにお金も払ったし、やるしかないと(笑)。

――試験の手応えはどうでした?

1次試験はパソコンでテスト。2次試験では、論述試験とテイスティングがあったんですけど、2次試験の東京会場が格式高いホテルで、受験者も年上の方ばかり。すごい雰囲気でした。テイスティングでは、日本酒が入ったグラスがいくつか並んでいて、使っているお米を当てたり、特定名称酒(吟醸酒、純米酒、本醸造酒など)の種類を当てたりするんですけど、2周とかしていると、だんだんほろ酔いになってくるんですよ(笑)。1周目の感覚を信じてやるしかなかったので、80%くらい諦めていました。けど、受かっていたのでよかったです。

出典: FANY マガジン

ハーブティーの感覚で熱燗を飲む!?

――高野さんお気に入りの日本酒や酒蔵を教えてください。

何千種類もあるので、その中で“この1本がお気に入り”というのはなくて。同じ蔵の同じ銘柄でも年度によって味の違いもあるから、どんどん新しいものを飲むようにしています。

ただ、ここの蔵のお酒を飲んでおけば間違いない、というところはあります。いまオススメなのが、山口県にある長州酒造。女性の杜氏さん(酒造りの工程を監督する責任者)がいらっしゃるんですけど、そこで造られている『天美』という日本酒は、業界でも“次に絶対に来る!”と言われていた1本で、私のタイプど真ん中でした。フルーティーで、ジューシーで、フレッシュさを感じて、とても美味しいです。

出典: FANY マガジン

――ビギナーや女性でも飲みやすい日本酒を教えてください。

それこそ『天美』もいいし、『尾瀬の雪どけ』(群馬県・龍神酒造)もオススメです。『尾瀬の雪どけ』のなかでも、いろんな種類(ロゼや純米大吟醸など)があるんですけど、どれを飲んでもフルーティーで、甘めで、フレッシュ。微炭酸のものもあって、いちばん最初に飲んだとき、めちゃめちゃ衝撃を受けました。“ラムネ”って表現してもいいくらい飲みやすかったです。日本酒が苦手な方の概念も変わると思います。

あとは『花邑』(秋田県・両関酒造)。これもビックリしますよ。めちゃめちゃ甘みがある。もちろん、甘ったるいという悪い意味ではなくて、フルーティーな甘み。日本酒ってこんなに甘いの!?って驚くと思います。まだまだオススメしたいものはたくさんありますね(笑)。

――日本酒好きの人にプレゼントするなら、どんな銘柄がオススメですか?

有名どころで言うと『而今』(三重県・木屋正酒造)、『黒龍』(福井県・黒龍酒造)、『飛露喜』(福島県・廣木酒造本店)ですかね。もらって嬉しいし、いい日本酒ばかりです。『飛露喜』だと木箱に入ったものもあるので、プレゼントに喜ばれると思います。

出典: FANY マガジン

――この寒い冬に、自分自身ではどんな日本酒を飲んでいますか?

冬は熱燗が飲みたくなるじゃないですか。私は、基本的にフルーティーな日本酒が好きなんですけど、熱燗にするなら“ザ・日本酒”のような風味を楽しめるものが好きで、『金冠ワンカップ』(兵庫県・大関)を家で湯煎したり、純米酒をワンカップに入れ替えて飲んでいます……。あれ、引いてます(笑)?

――そんなイメージがなかったので驚きました(笑)。

若い子たちが夜眠る前にハーブティーを飲む感覚で熱燗を飲んでいます(笑)。でも、熱燗にしたら若干アルコールが飛ぶので飲みやすいですよ。日本酒って体温が上がるし、適量であれば体にもいいし、ポカポカして寝つきもよくなると思います。

――冷え性で悩んでいる人にもよさそうですね。

めっちゃオススメです。私も冷え性でしたし、眠れない時にいいと思います。

――日本酒を飲む際のおつまみでオススメは?

日本酒にハマるきっかけとなった新潟県の郷土料理「栃尾の油揚げ」がオススメです。半分に切って、ネギ、味噌、納豆、チーズとかを挟んでフライパンで焼くとめっちゃ美味しいです。スーパーでも売っていて、大きいのに安いのでコスパもいいし、日本酒に合う。ごはんのおかずとしても美味しいですよ。

出典: FANY マガジン

――今後、この資格を武器にどんな活動していきたいですか?

人によっては、日本酒に対して“おじさんっぽい”っていうイメージがあるし、日本酒が好きな若い子もまだ少ないと思うんですよ。なので、日本酒の魅力を伝えられるようなお仕事を、どんどんしていきたいです。有名な雑誌で日本酒の連載ができたら嬉しいし、新型コロナが落ち着いたら、酒蔵を回るようなお仕事もしてみたいですね。

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