マヂラブ野田が『野田ゲー』で世界進出!? 吉本が「ゲーム版YouTube」ロブロックスに参画

Nintendo Switch用ソフト「スーパー野田ゲーPARTY」「スーパー野田ゲーWORLD」など、ゲームクリエイターとしても活躍するマヂカルラブリー・野田クリスタルが、2億人以上ユーザーがいると言われているゲーミングプラットフォーム「Roblox(ロブロックス)」で大人気のゲームクリエイター、Manato 48氏と対談しました! 今回、吉本興業がRobloxに参画するのを機に実現したこの対談。お互いのゲームを楽しんだり、野田が世界進出への野望を明かしたり、大いに盛り上がりました。

出典: FANY マガジン
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Robloxの特徴は、プラットフォーム上のゲームをプレイできるだけでなく、ユーザーがオリジナルゲームを制作・公開できるところ。「ゲーム版YouTube」とも言われています。1日の全世界アクティブユーザー数は6600万人を超え、10代を中心に多くのゲーマーが、パソコンやスマホで「遊び」や「制作」に夢中になっています。

今回はそのRobloxに、メタバース事業「FANY X」を進める吉本興業が参加。「FANY X Lab on Roblox(仮)」を設立し、クリエイターの支援やコミュニティ形成のサポートをしていきます。

2人がお互いのゲームに挑戦!

対談では、まだRobloxで遊んだことがないという野田が、Manato 48氏がつくった『顔から逃げるゲーム』をスマホでプレイ! このゲームは、迷路に入りこんだプレーヤーが文字通り特徴的な“顔”から逃げつつゴールを目指すもので、2021年に公開されるや大ヒットとなり、いまでは世界中で累計10億回以上もプレイされています。

出典: FANY マガジン
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追いかけてくる特徴的な“顔”を見た野田は「これは怖いなあ。キツい。思った5倍顔がいる」と不敵な笑みを浮かべます。その“顔”の独特な動きに反応できずにゲームオーバーになると、「うわあ! こっち回りで来るのかよ。ダルっ!」と本気で悔しがり、何度もトライしていました。

一方のManato 48氏は、Nintendo Switchで「スーパー野田ゲーWORLD」のなかのミニゲーム『みんなのつり革』に挑戦。揺れる電車の中でバランスを取りつづけるゲームですが、Manato 48氏は初めてにもかかわらず、すぐにコツをつかんだ様子。「76秒」立ち続けるという記録を出すと、野田が「ふつう、初回で76秒もいかないですよ! つり革天才!?」と驚いていました。

出典: FANY マガジン
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野田がゲームで世界進出を宣言!?

お互いのゲームを楽しみ、場も暖まったところで、2人に話を聞きました。

――まず、野田さんは『顔から逃げるゲーム』をやってみてどうでしたか?

野田 本当によくできていると思いました。操作性が気持ちよくて、難しいけどストレスにならない。個人開発なのに、細かいところで圧倒的にクオリティが高いから、めちゃ気持ちいいです。面白いからずっとやっちゃいます。

――Manatoさんは、野田ゲーをやってみてどうでしたか?

Manato 単純にクオリティが高くて、ずっとできます。めちゃくちゃ面白かったです。ぜったいRobloxでも人気が出ると思いました。

出典: FANY マガジン
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――『顔から逃げるゲーム』は全世界で10億回もプレイされていますが、外国の人たちにもウケると当初から思っていましたか?

Manato いえ、そもそもこんなに人気が出ると思っていませんでした。外国人にも日本人にもウケると思っていなかったので、いまはかなり驚いています。

野田 すごいなあ。海外にウケるゲームのコツを本当に知りたいです。海外の人は何が好きなんですか?

Manato 僕のゲームの場合は、「奇妙な顔」ですかね。

野田 やっぱり奇妙な顔か。じゃあ、(お笑い芸人の)デッカチャン(を主役にしたゲーム)しかないかあ(笑)。

出典: FANY マガジン
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――野田さんは、自分のゲームを世界に発信したいと考えているんですか?

野田 ないことはないですよ。だって、こんなに芸人の歴史があっても、世界に行った人ってほとんどまだいない。そのなかでオレがいまから英語を勉強してお笑いで戦おうとしたって無理だと思うし。そう考えたら、ゲームは夢がありますよね。ゲームにお笑いを持ち込んで、それで世界に通用したら、それはひとつのスタートラインですよね。

――世界向けのお笑いゲームをつくる?

野田 面白そうですよね。だからとにかく、海外の人の反応を見たいんですよ。今回、「スーパー野田ゲーWORLD」を世界対応にしたのも、どういう反応が来るかを見たかったからです。ホラーやグロものが世界共通なのはわかるんですけど、世界共通の笑いってわからない。それがわかってきたら、もっと活躍できるんだろうなと思います。
「世界ではうんこが面白いのか?」とか、いろいろな疑問があるじゃないですか。オレはうんこで笑いますけどね(笑)。

出典: FANY マガジン
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ゲーム制作の苦労とやりがい

――おふたりがゲーム制作でいちばん苦労するのは、どんなところですか?

野田 僕はもう間違いなく“バグ”ですね。ゲーム制作ってバグしかないんです。1個何かを加えたら、1個バグが起きる。(プログラムを)書くとぜったい何かが間違っていて、見直してもどの部分なのかわからない。それを解決しなきゃいけないのが苦痛ですね。思った通りに動かないんです。

Manato 僕は人気が出なかったときですね。2カ月ぐらい頑張ってつくって、うんともすんとも、まったくリアクションがないみたいな。

野田 それはゲーム業界のいちばん恐ろしいところですよね。時間をかければ人気が出るわけじゃないという。恐ろしい世界だなと思います。

――逆に、楽しいことややりがいは何でしょう?

Manato やっぱり自分が思い描いたことを現実化して、公開したときはやりがいを感じます。リアクションがあるかなと、ワクワクして寝られない。Robloxだと海外の人が反応してYouTube実況をしてくれるので、反応が確認できて嬉しいです。

出典: FANY マガジン
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野田 確かにそれはありますね。僕も「M-1チャンピオンがゲームを出しました」と紹介されることが多いんですけど、そうではなくて野田ゲーが1人歩きしてくれるときが嬉しいです。「ゲームは知っていますけど、芸人(の野田)のほうは知らないです」みたいになってくると、ネームとか関係なくゲームで評価されているんだと思って、やっぱり嬉しいですね。

野田「まずはRobloxで1本出したい」

――先ほど世界進出の話もありましたが、野田さんは今後、Robloxで世界に向けてゲームをつくっていくんですか?

野田 すごくタイミングがいいんですよ。ミニゲームはたくさんたまったんで、次はスマホゲームをつくりたいなと思っているところだったので。ただ、いいタイミングなんですけど、逆にこれで上手くいかなかったら恥ずかしいぐらいドンピシャのストライクボールが来ているから、緊張しています。「いいよな? 振っていいよな?」って(笑)。

出典: FANY マガジン
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――魅力を感じるあまり、不安になっていると(笑)。でも、本当にRobloxに野田ゲーが参入する可能性は高そうですね。

野田 そうですね。既存の野田ゲーを出すのか、Roblox用に考えてつくるのかは決めていないですけど、まずは1本出したいですね。この前、『VR野田ゲーランド』を(メタバース事業で吉本と連携協定を結んでいる兵庫県・)養父市との協力でつくったんですけど、意外と3Dでも面白いんだとわかったので、Robloxで3Dのゲームをつくるのもアリかもしれないです。

――その際はManatoさんに相談することも?

野田 ぜひとも! 見てもらいたいです。Robloxで何ができるのかも、まだすべて把握しているわけではないので、Robloxでできることを知りたいですね。教えてください!

Manato そうですね。力になれることがあれば、ぜひ呼んでいただければと思います!

出典: FANY マガジン
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撮影場所:GeekOut株式会社

Robloxとは

何百万人もの人々が集まり、没入感のあるバーチャル体験を通してつながり、創造し、自己表現するグローバルプラットフォームです。毎日、世界中の平均6,600万人以上のデイリーアクティブユーザーが、Robloxで何百万ものユーザー生成のデジタル体験を探求しています。

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