『NHK上方漫才コンテスト』本戦出場8組が勢ぞろい! 女性コンビの連覇に爛々とハイツ友の会「性別は関係ない」

関西における若手芸人の登竜門として多くのスターを生み出してきた『第53回NHK上方漫才コンテスト』の本戦に出場する8組が決まり、そのブロック分け抽選会が5月19日(金)にNHK大阪ホールで行われました。昨年優勝の天才ピアニストに続いて、新たな栄冠を勝ち取るのはいったい誰か!? 注目の若手芸人がズラリと勢ぞろいした会見の模様をレポートします。

出典: FANY マガジン
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NHK上方漫才コンテストは、関西のお笑い賞レースのなかでも長い歴史を誇り、古くはオール阪神・巨人、トミーズ、フットボールアワー、近年ではかまいたち、和牛、アインシュタインらが受賞してきた若手の登竜門。参加資格は結成10年未満で、今年は100組が予選に参加し、8組が本戦に進みます。

まさかの抽選順に爛々が激昂「なんやそれ!」

今回、本戦出場を決めたのは、丸亀じゃんご(北村敏輝、安場泰介)、大自然(しんちゃん、ロジャー)、パーティーパーティー(きむきむ、ひらかわ)、フースーヤ(田中ショータイム、谷口理)、スナフキンズ(松永ボディ、朝地亮介)、爛々(萌々、大国麗)、ハイツ友の会(清水香奈芽、西野)、マーメイド(田村境祐、テクニック。)の8組です。

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さっそく始まった抽選会では、「50音順で逆から……」と告げられた爛々の2人が「なんやそれ! 前は芸歴順やったやん!」と激昂する波乱含みの幕開けに。2年前にも1番にくじを引いてトップバッターになったことから、悪夢の再現を恐れてゴネまくります。

そんな爛々・萌々が意を決して引き当てたのは、Aグループの4番手。2人は喜びの雄叫びを上げます。その後も、ハイツ友の会・西野が、引いたボールの番号を逆向きに持って一同を困惑させたり、大自然・しんちゃんが「このことを村のみんなに伝えないと!」といきなり舞台袖に駆け込んで結果を絶叫するなど、各自しっかりボケながらも抽選は進行します。

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最終的にAグループはマーメイド、ハイツ友の会、フースーヤ、爛々、Bグループは丸亀じゃんご、パーティーパーティー、大自然、スナフキンズという順番になりました。

ボケまくりのフースーヤが大事件!?

【マーメイド(田村境祐、テクニック。)】
トップバッターを引いたマーメイド・田村は、「最高の1番を目指します」と宣言します。決勝進出の喜びはひとしおで、テクニック。は「生まれて初めて人間として認められたのかな」と感無量の様子。

田村は「まったく知名度がないので、大阪の劇場にたまに出ても(マーメイドを)知っている人が誰もいない」とぼやきながら、「劇場で『知っている方!』ときいたら全員の手が上がるように」と本戦での爆発を誓いました。

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【ハイツ友の会(清水香奈芽、西野)】
ハイツ友の会は、清水が「(舞台の)バックのキラキラは誰がいちばん似合ってるかなと見ていたんですけど、テクニック。がいちばん似合ってますね」と指摘すると、西野が「テクニック。くんに負けないように、キラキラが似合うよう頑張りましょう」と続けて笑いを誘いました。

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【フースーヤ(田中ショータイム、谷口理)】
フースーヤは、いつも通りのノンストップギャグ全開で、田中が突然、歌い始めたりとやりたい放題。一方で、谷口は「僕ら、タイトルが1個もないんですけど、唯一あるタイトルがNHKとなったらおもしろい。本気で獲りにいきたい」と本音もチラリ。

質疑応答でもボケ倒し、最後は田中がパンツを見せてしまうという大事件も!? 一同、騒然となるなか、「このパンツ芸で優勝したい」と真面目に語る谷口に爆笑が起こっていました。

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【爛々(萌々、大国麗)】
爛々・萌々は、「NHKで一句。なんか・本気で・勝ちたいかも」と現在の心境を表現。さらに本戦の観覧客が老若男女幅広いことにも触れ、「いろんな人間がいて偏りがない。寄席みたいで、私らが目指すNGK(なんばグランド花月)の本公演に近い。ここで爆笑をとって優勝するのは、今後にとってもデカいと思う」と語ると、大国も「時代が動くような賞レースだと思ってます」とうなずいていました。

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大自然「久しぶりに関西の人に見てもらえる」

【丸亀じゃんご(北村敏輝、安場泰介)】
丸亀じゃんごは、コンビ歴最年長。「2019年が準優勝だったので、今回は絶対に優勝という気持ちで臨む」(安場)、「どの番号を引いても優勝すると思っていた。圧倒的に勝ちたい」(北村)と、今年にかける思いも人一倍強い様子です。

さらに安場が「実力派漫才師の名刺はもう持っているが、優勝漫才師の名刺を獲りにいきたい」と言い放つと、その熱気で会場は大盛り上がりとなりました。

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【パーティーパーティー(きむきむ、ひらかわ)】
3年ぶりの決勝進出となったパーティーパーティーは、「そろそろ獲らないと」(ひらかわ)、「本気で頑張りたい」(きむきむ)と決意を新たにします。

「決勝に行ったことは忘れられたりするが、優勝したら覚えてもらえる」と話すひらかわに、きむきむも「右に左に前に後ろに同じです」と完全同意していました。

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【大自然(しんちゃん、ロジャー)】
2016年にNHK『新人お笑い大賞』で決勝に出場した大自然は、「あのときは(コンビを)組みたてだったが、今回は違う。あとはぶつけるだけ、優勝に向かって一直線」(ロジャー)と気合十分。しんちゃんは、なぜか「相方のお父さん、めっちゃ声高いです」と暴露して笑いを誘っていました。

その後も、声をそろえてコメントしながらボケを挟むなど“らしさ”を見せた2人。最後はしんちゃんが「久しぶりに関西の人に見てもらえる大会なので絶対に勝ちたい」と力強く締めくくりました。

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【スナフキンズ(松永ボディ、朝地亮介)】
「どう考えても僕たちが、いちばんイケてない」と自信なさげに話すのはスナフキンズ・朝地。松永と「どちらがよりイケてないか」論争を繰り広げつつ、「イケてない僕たちがカッコよく映るには、優勝するしかないと思う」と力を込めます。

また、前々回王者のビスケットブラザーズの名を挙げて、「大阪のコント師が盛り上がっていけるように、続いていけたら」と目標を掲げました。

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そして昨年、天才ピアニストが女性コンビとして36年ぶりの優勝となったことから、質疑応答で“女性コンビの連覇”についてコメントを求められる場面も。

爛々とハイツ友の会は、揃って「性別は関係ない」「意識したことはない」と言い切ります。萌々は「確かに姉さんがいてくれたというのはあるが、私たちはまた違う道を切り開きたい」とキッパリ。西野も「自分たちのネタを評価していただいて、勝てたらいいなと思います」と話していました。

『第53回NHK上方漫才コンテスト』は、NHK総合(関西)で6月9日(金)19:30から生放送されます。

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