大阪のよしもと漫才劇場(マンゲキ)と東京・神保町よしもと漫才劇場に所属する芸歴10年目以下の芸人によるネタバトル『マンゲキ×神保町 東西グランプリ~Under-10~』が、5月21日(日)にマンゲキで開催されました。今回も、それぞれの劇場を代表して出場した芸人たちが全力でネタを披露。恒例の一芸コーナーも白熱し、最後まで目が離せないバトルになりました。
「男児をやらせたら東京でいちばん!」
この日、会場となったマンゲキの舞台に立ったのは、それぞれの劇場で開催されている『Kakeru翔GP』『Jimbochoグランプリ』のランキングで選抜された各3組です。マンゲキチームはキングブルブリン(村上剛、田中昭太)、ぐろう(家村涼太、高松巧)、ジョックロック(福本ユウショウ、ゆうじろー)。神保町チームは11月のリサ(大森慎介、まむ)、ミカボ(土屋翼、山田裕磨)、9番街レトロ(京極風斗、なかむら☆しゅん)が出場しました。
オープニングでは、ワールドカップ中継のような凝った映像が流れ、「絶対に負けられない戦いがここにある」というフレーズに会場の熱気がみなぎります。ステージに登場したMCの祇園(木﨑太郎、櫻井健一朗)は、前日に行われた「THE SECOND~漫才トーナメント~」(フジテレビ系)を念頭に、「昨日もテレビでも盛り上がりましたし……」とあやかりました。
まずは神保町のメンバーが登場。ネタ衣装を着た11月のリサの2人を見たMCの木﨑が「もう何やるかわかるんちゃうん!?」と戸惑うと、まむは「男児をやらせたら、僕は東京でいちばん!」と笑顔でアピールしました。
9番街レトロ・京極は「今日は、(京都の)よしもと祇園花月で2ステをしてきたところなので」とすっかり仕上がった余裕の表情です。
11月のリサ、9番街レトロと大阪出身のコンビが続くなか、東京出身のミカボ・山田は「僕らだけ東京出身……」とどこか不安げ。相方の土屋も「だから居心地が……」と話しますが、9番街レトロ・京極が「ネタは強いです!」と太鼓判を押しました。
色褪せたTシャツ姿に…
マンゲキメンバーは、、キングブルブリン・村上が白いマントで登場します。「肌寒くて」とつぶやきながらマントを脱ぐと、舞台衣装の黒スーツ。マンゲキチームは全体的に暗いトーンの衣装が多く、「華がない……」とぼやきました。
「勝つしかない。ほんとに勝つしかない」と繰り返す、リーゼント姿のジョックロック・ゆうじろーは、相方の福本によれば「見た目のわりにはコメントが薄い」とのこと。9番街レトロ・なかむらが、ゆうじろーが楽屋挨拶に来た際、「リーゼントの毛先が僕の顔に当たって、顔面掃き掃除みたいにされました!」と訴えて笑いを誘いました。
4月度のマンゲキ『Kakeru翔GP』で優勝したぐろうについて、MCの祇園は「バトルでも1位を取った期待の新星」と紹介します。しかし、家村の色褪せたTシャツ姿に「それ衣装なん?」と一同は懐疑的な様子でした。
そして、ネタ順抽選を経ていよいよネタバトルへ。ネタ時間は1組5分で、5分10秒を超えるとタイムアウト。強制終了となりますが、終了の警告音が鳴っても失格ではありません。出場6組は漫才やコントなど渾身のネタを披露し、熱のこもったネタは会場も盛り上がりました。
指パッチンでクイズ出題
『東西グランプリ』では、劇場来場者とリアルタイムで配信を見ている視聴者の投票によって勝利チームと個人ランキングが決定します。集計中、舞台に6組が再集合。11月のリサ・まむは新しい「男児の衣装」に着替えて登場しました。なんと、男児の衣装を82着も持っているそうです。
『東西グランプリ』のおなじみとなった「一芸コーナー」では、11月のリサ・大森が先陣を切り、「まむは即興でオリジナルオペラが歌える!」とアピール。オペラ経験なしというまむですが、お客さんにお題をもらって朗々と歌い上げます。そこになぜか9番街レトロ・なかむらもミュージカル風の口調で乱入し、神保町チームの連携が光りました。
一方、9番街レトロ・京極は、「即興やったら、なかむらのほうがうまい」と相方を推し、「僕、なかむらの三三七拍子が大好きなんです!」とムチャぶりします。なかむらは動揺しながらも、旬のお題をお客さんからもらって、三三七拍子をやり切りましたが……。
これに対抗したのか、マンゲキチームのキングブルブリン・村上は「相方が、お題を歌詞に隠してソーラン節が歌える」と挙手。さらにジョックロック・ゆうじろーが「指パッチンでクイズを出せる」と前に出てきますが、MCの祇園をはじめ出演者にはなんのことか伝わりません。
すかさず相方の福本が「彼は指パッチンでしゃべることができるので、何をしゃべったか当ててもらうというクイズをしますと言っています!」と翻訳し、納得したメンバーたちは、ゆうじろーが出題する指パッチンクイズに挑戦しました。
さらに、ミカボ・山田による「吉本芸人の楽屋挨拶モノマネ」、キングブルグリン・村上のバランス芸、そして「裁判の傍聴が趣味」というぐろう・高松の裁判傍聴エピソードで盛り上がりました。
その後は一芸コーナーの優勝者、そして今回の東西グランプリの結果発表にメンバーたちが一喜一憂しながら、大盛り上がりのままステージは幕を閉じました。
このライブの模様は5月23日(火)18:15までオンラインで見逃し視聴ができます(チケット販売は同日正午まで)。
FANYオンラインチケット(配信)はこちらから。