からし蓮根がワイヤレス電力伝送システムを体感! 青空が動き出すぬいぐるみに絶叫!【教えてスタートアップ! Space Power Technologies編】

BSよしもとで放送中の『これが未来の新常識!教えてスタートアップ!』。この番組では、まだまだ知られていないスタートアップの最新技術や取り組みを“明るく楽しく”紹介し、常識をアップデートしていきます。
今回は、京都市にある株式会社 Space Power Technologies(読み:スペースパワーテクノロジーズ)株式会社に、からし蓮根(伊織、杉本青空)が突撃。ワイヤレス技術で未来をつくる会社の最新テクノロジーを体験しました。

出典: FANY マガジン
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この番組で紹介するスタートアップとは、難易度の高い技術開発に挑戦したり、まだ世にないアイデアをビジネスにして新しい市場を開拓したりする企業のこと。圧倒的な成長率で事業を展開するのが特徴で、ちょっと先のミライを明るく変えてくれる存在でもあります。
今回の株式会社 Space Power Technologiesは、京都大学桂キャンパス内にある「空間伝送型ワイヤレス電力伝送システム」を手がける会社。数メートル先のものにエネルギーを送りこむ技術を用いて、電力供給に関する社会課題を解決しようとしています。

伊織が電波暗室でトラウマを回顧!?

京都大学桂キャンパスにやってきた、からし蓮根の2人。まずは代表取締役CEOの古川実さんに、どんなサービスをしているのか聞きました。古川さんが「空間伝送型ワイヤレス電力伝送システム」というと、伊織は聞きなじみのない言葉にぽかんとした顔。「下ネタですか?」とふざけて、青空から怒られます。
古川さんが「数メートル先の遠い距離でも、無線で電力を送れるシステムです。すべて無線でできるので、どこにいても電子機器が使える(ようになる)」と詳しく説明すると、ようやく伊織は「便利なシステムですね!」と理解していました。

出典: FANY マガジン
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番組ではさっそく「空間伝送型ワイヤレス電力伝送システム」を体験しようと、電波が外に漏れない電波暗室の中で、実験を行います。青い電波吸収材に囲われた部屋に入るや伊織は、「過去のトラウマがよみがえる……」と辛い表情。青空から「お前こんなとこに閉じ込められてたん? なかなかないぞ、こんなトゲトゲのスポンジ」とツッコまれていました。

配線がなくなることでもっと自由になる!

実験では、電池の入っていないクマのぬいぐるみに“ワイヤレス”で電力を送り込みます。半信半疑のからし蓮根でしたが、机に置いたぬいぐるみが突然動き出すと、驚愕の表情。2人で「怖い怖い! ホラー現象や!」と叫んで、おじけづいていました。

出典: FANY マガジン
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ワイヤレス電力伝送のすごさを体感したところで、青空が「このシステムで何ができるようになるのか」を質問すると、古川さんはこう答えます。
「工場や一般の家でも配線にしばられているところは非常に多い。それがなくなれば電気を使える範囲が広がってすごく便利になると思い、開発を始めました。ワイヤレス給電装置を持ち運び可能にすれば、もっと電気を使える範囲が広がると思っています」

これには青空も、「確かに配線がなくなったらめっちゃ便利になりますよね」と深くうなずいていました。

「ワイヤレス給電が当たり前の世界がきっとこれから来ます」

収録後に、古川さんに話を伺いました。

出典: FANY マガジン
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――この「空間伝送型ワイヤレス電力伝送システム」で具体的に何ができるようになるのですか?

古川 スマートフォンなどを充電するときに、皆さん有線をブスっとさしていると思いますけど、そういったことが不要になります。今はパッドの上に置いて充電するものもありますが、パッドすらいりません。ワイヤレス給電装置を天井につけておけば、送電エリアの中に入ったとたんに、自動で充電されるようになります。配線もなくなりますし、家に入った瞬間に充電されているということも、ゆくゆくは可能になると思います。

――この技術はどのように開発したのでしょうか?

古川 京都大学で40年ほど研究されてきた宇宙太陽光発電システムというものがあります。これは宇宙空間で太陽光発電をすると発電量が大きいので、宇宙で発電してそのエネルギーを地上におろそうというもの。ただエネルギーを地上におろすのに有線でやるわけにはいかないので、マイクロ波でエネルギーを飛ばします。その技術が我々の基礎になっています。

――京都大学の長年の研究がベースになっているんですね。古川さん自身が、ワイヤレス電力伝送に興味を持ったきっかけも教えてください。

古川 私は、小学校から社会人まで野球をやってきました。サードを守っていたんですけど、夏の暑い時にふと、さんさんとエネルギーを浴びて、それが地面に抜けて行ってるのがもったいないと思ったんです。このエネルギーをもっとうまく使う方法はないかと考えて、調べるうちに先ほど話した宇宙太陽光発電システムを知りました。そこから大学の卒業研究で、宇宙太陽光発電システムのワイヤレス電力伝送について研究したのがスタートです。

――野球の試合中に……。それはすごい面白いきっかけですね。

古川 いえいえ。野球に集中していなかったということです(笑)。

――それでは最後にFANYマガジンの読者にメッセージをお願いします。

古川 ワイヤレス給電は非常に便利ではあるんですけど、まだまだ小型化していかなくてはいけません。それが開発できた時には、皆さんがスマートフォンを持つように、1人1台ワイヤレス給電装置を持っているという世界になると思います。そうすると、日常のいろいろなところ、たとえば郵便ポストやバス停がすべてIOT化されて、より利便性が高い社会をつくっていけるはずです。
ワイヤレス給電が当たり前の世界がきっとこれから来ますが、その時は皆さんと一緒に便利な使い方を考えていきたいと思います。

出典: FANY マガジン
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番組概要

『これが未来の新常識!教えてスタートアップ!』

出典: FANY マガジン

放送:BSよしもと (BS265ch)
放送日時:6月26日(月)21:54~22:00
出演者 : からし蓮根(伊織、杉本青空)
企画協力 : 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構
視聴放送:
【TV】 BS265ch(無料放送)
【スマホ・PC】BSよしもとホームページ(無料配信)

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