人気番組『プレバト!!』(MBS・TBS系)内の人気企画「俳句査定」コーナーから誕生した、俳優・梅沢富美男の著作『句集 一人十色(いちにんといろ)』(ヨシモトブックス)が大ヒット! これを記念した「サイン本お渡し&ツーショット撮影会」が、6月11日(日)に東京・ブックファースト新宿店で開催されました。当日は多くのファンが駆けつけ、梅沢も大喜び。終了後には、特別インタビューにも答えてもらいました。
サイン本にファンも大感激!
『句集 一人十色』は、「俳句査定」コーナーのなかで梅沢が詠んだ傑作50句を収録したもの。監修は番組内で梅沢をスパルタ指導し、楽しいバトルを繰り広げている俳人の夏井いつきさんが務め、本のなかで梅沢との対談も実現しています。
同書は発売発表の直後から予約が殺到し、発売2カ月で3万5000部という句集としては異例の大ヒット。それを記念して、今回のイベントが決定しました。
来場者は「大好きです!」「いつも家族で応援しています!」と梅沢にさまざまなメッセージを伝え、なかには涙を流すファンも。梅沢は一人ひとりに丁寧に感謝を伝え、深々とおじぎをしながらサイン本を手渡していました。
サイン本を受け取った女子高生は、「イメージ通りで、カッコよくてもっと好きになりました」と大興奮。20代の女性も「テレビだと激しい感じですけど、物腰が柔らかくて優しい感じがしました」と嬉しそうに語りました。
「卒業」はしない!
終了後、今回のイベントや句集について梅沢に話を聞きました。
――まずは、イベントの感想を聞かせてください。
嬉しかったのは、むかしからのファンの方が多く来てくださったことです。『淋しいのはお前だけじゃない』(TBS系)という、僕が40年前に初めて出たテレビドラマの話をして、「懐かしいですー」なんて言ってくれたり、むかし僕が出したCDを持って来てくれる人がいたり。「ああ、長い人生だけど、まあまあ真面目にやってきてよかったなあ」と思いました。
――最近ファンになったという若い人も、たくさん来ていた印象でした。
そうですね、高校生の子なんかも「4年前にファンになりました」なんて言ってくれてね。こんなに幅広い方に受け入れてもらえて、よかったです。
――句集を出す前は「句集を出したら引退!」という発言もしていましたが、これだけ多くの応援があると辞められないのではないですか?
そうですね! 本当は句集を出したら『プレバト!!』を卒業する気持ちだったんですけど、辞めないでほしいというお手紙も山ほどいただきまして、「これは辞めらんねえなあ」と。俳句というものも、まだ階段をひとつ上がったようなもので、奥が深いですからね。ぜひ続けていきたいと思います。
日本語の「美しい言葉」を見直してほしい
――最近は番組内で夏井先生の「お見事!」を連続で獲得していますが、句集発売をきっかけに何かつかんだのでは?
やっぱり「句集を出そう!」と背負っていたものがなくなったんだと思います。「50句、完成させなきゃ」と意気込んでいるときは、人間、不思議なもんでパフォーマンスが出ない。句集をクリアした途端に、ふわふわっとラクに俳句がつくれるようになりました。
――句集の第2弾は目指しますか?
ええ、せっかくですからね。夏井先生も「ずいぶん肩の力が抜けて、いい俳句師になったわね」なんて言ってくれたので、「これは第2弾いっちまうか!」なんて思っています(笑)。
――最後に、この句集をこれから手に取る人たちに向けてメッセージをお願いします!
この本で、俳句という素晴らしいものを知ってほしいなと思います。
いまの若い子たちは、いいことも悪いことも「やばい」と言うでしょう。美味しいことも「やばい」、本当にやばいことも「やばい」、素敵な人が現れても「やばい」。ぜんぶその言葉で決めてしまう。
でも、やっぱり素敵な人が現れたら「素敵だ」と表現してあげないといけないし、美味しいものはその「美味しさ」を表現してあげないとね。日本語にはそういう表現ができる美しい言葉がたくさんあるので、この本をきっかけにもう一度、言葉を見直してもらえれば嬉しいなあと思います。
書籍概要
『句集 一人十色』
著者:梅沢富美男/著 夏井いつき/監修
定価:1,540円(税込)
発売日: 4月7日(金)
発行:ヨシモトブックス
内容:
第一編 傑作五十句
第二編 梅沢富美男の歴史
梅沢富美男永世名人への軌跡
【対談】梅沢富美男×夏井いつき 初回作品から句集完成までの道のり
第三編 梅沢富美男の学び
添削からの学び
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