全国サイン会ツアー目前のジョイマンが振り返る「0人サイン会」より戻りたい過去【芸歴3タイムリープ】ジョイマン編

芸歴3タイムリープ

これまでの芸歴の中で「もし3回だけタイムリープできるとしたら」いつ、どの場面をやり直す? 人気芸人たちに聞きます。

これまでの芸歴の中で「もし3回だけタイムリープできるとしたら」いつ、どの場面をやり直す? 人気芸人たちに聞きます。

「あの時こうしておけばよかった……!」「生放送中にあんなことを言ってしまったけど、撤回したい!」など、芸人だれしも、もう1回やり直したい局面があるはず! ということで、「もし3回だけタイムリープできるとしたら、いつのどの場面をやり直す?」というテーマでトークしてもらう連載企画、その名も「芸歴3(スリー)タイムリープ」! 今回は、芸歴20周年を迎え、前代未聞の“全国サイン会ツアー”を控えたジョイマン(高木晋哉、池谷和志)が登場。すっかり伝説となった「サイン会0人事件」(2014年)にタイムリープしてやり直したいのかと思いきや、いちばんの後悔は人気絶頂期にあるそうで……。

出典: FANY マガジン
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【1】2008年 合コン三昧の日々

――芸歴20周年ですが、過去に戻れるとしたらどこに戻ってやり直しますか?

池谷 1つ確定なのは2008年のいちばん忙しい時期。これっていう日はないんですけど、コンビでコンパ三昧の日々。ここには戻れたら、ちゃんと叱りたいですね。

高木 ちょうど売れたときのね。

池谷 2007年の大晦日から新年を迎えたところで放送された『おもしろ荘』(日本テレビ系『ぐるぐるナインティナイン』の年末年始の恒例企画)に出て、2008年から一気に忙しくなったんですよ。いろんな仕事が入ってきて「ジョイマン、これから売れていくぞ」という時期でした。

――ブレイク直後から合コン三昧の日々が始まったんですか?

池谷 このへんの時期って、めちゃくちゃ芸人さんがコンパをしていたんですよ。本当に、いまじゃ考えられないくらいにみんながしていて。

高木 毎日誰かと朝までしていました。僕らは、それまでまったく日の目を浴びていなくて、女性にぜんぜん免疫がないなかで急にチヤホヤされ出したんで。

出典: FANY マガジン
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池谷 沼にはまっちゃったんですよ(笑)。

高木 仕事を夜中までやって、朝まで飲んで。そのままお酒も残っている状態でまた仕事に行くという繰り返し。ちゃんとしたパフォーマンスもできない感じでした。で、僕が(写真週刊誌の)『フライデー』と『フラッシュ』の2誌にすっぱ抜かれて……。それまでは、なんなら「キモかわいい」とか言われてたんですけど、ただの「キモい」になった。あれは本当に分かれ道だったと思いますね。

池谷 高木さんはネタもつくってはいたんだけど、『エンタの神様』(日テレ系)とか『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ系)用のネタでね。

高木 テレビ用のネタばっかりですよね。

池谷 だから、単独ライブももっとするべきだったな。そうすればもっとジョイマンのファンを確立できたと思う。チャンスだったよ、ここは。

高木 テレビに出てポーンっていっちゃって、劇場ファンがまったくいなかったんで。階段をちゃんと登っていなかった感じはすごくしますよね。

出典: FANY マガジン
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――当時は、2人で一緒に合コンに行くことも?

高木 ありましたよ。2人で行ったりもしました。

――そのときはどんな感じだったんですか?

高木 いや、もうめちゃくちゃネタやりますよね。

池谷 (笑)。盛り上がるしね。

――モテましたか?

池谷 めちゃくちゃモテましたね。もちろんテレビのおかげですけど。

高木 テレビパワーでこんなに寄ってくるんだっていう。

池谷 それが楽しかった。「芸人ってこういうことなんだ」って思っちゃったんですよね。それで、「これからもどんどん売れていくんだろうな」って勝手に思ってたので。でも、上の売れてる先輩方からは「こいつらは消える」と思われてたと思います。本当にあのときもっと、上の先輩方と飲んでアドバイスをもらっておけばよかったです。タカトシさんとかと飲ましていただいてたら、たぶん地に足がついてたと思う。

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高木 ちゃんと芸歴が長くて売れている人と飲んでおけばね。

池谷 その背中を見られるじゃないですか。本当に「5GAPの秋本(現在は改名してトモ)さんとコンパするな」って言いたい(笑)。「秋本さんじゃないよ、いまは!」って。こんなこと言ったら、秋本さん怒るかな(笑)。

高木 (笑)

――そういう話は、いまの若手芸人の勉強になるかもしれないですね。

高木 でも、いまの子って本当に遊ばないらしくて。

池谷 そんなに沼らない。僕らはモテなかった学生時代も含めて、全部ここに集約された。26、7歳で大金をもらって、「イケメン男子とかモテ男に勝った」みたいな優越感もあったんですよ。いま、めちゃくちゃ恥ずかしいことを言ってるけど(笑)。

高木 そうなると生まれる前に戻って、イケメンに生まれればよかったのかな……。

池谷 いやいや。今回は芸歴タイムリープだから。人間タイムリープじゃないから。ちゃんと高木家に生まれないといけない(笑)。でも本当にタイムリープするなら、ここがいちばんかもな。戻れるなら、絶対この年! 

高木 確かに。ここに、すべて起因しているなあ。

出典: FANY マガジン
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【2】2010年ごろ CM争奪ライブでのケンカ

――2つ目は、どのタイミングに戻りましょうか?

池谷 2010年ごろだと思うんですけど、仕事が減ってきてコンビ仲も悪くなったときがあったんです。そのときにネタで優勝したらウェブのCMに出られるイベントがあって。あべこうじさんがMCで村上ショージ師匠が審査員だったかな。

高木 CM争奪戦みたいなイベントね。

池谷 そのイベントのネタ中に高木が「運動は大事~、板東は英二♪」っていつも通り言ったんですけど、ちょうどそのとき、板東さんがなんかよくないことでニュースになってたんですよ。それで、ツッコミで「いま板東さんの名前を出すなよ!」みたいに言ったら、高木が止まって「え? ダメなの?」って。

高木 もうギスギスしてるから、ツッコミをツッコミとして受け止められなかったんです。ガチで怒ってると思って。

池谷 それで僕もムキになって、「なに止まってんだよ!」って強めに言い返しちゃって。それでヘンな感じになって、まわりが止めて。

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――ネタの本番中にケンカが始まったんですか。

池谷 はい。そんなケンカがその日のイベントで3回くらい続いたんですよ。

――3回も!

高木 あれは、よくなかったねえ。

池谷 だからあの日の手前に戻って、ちゃんと向き合って話せばよかったなと思います。だって、CMにも出られたかもしれないし。

――2008年には一緒に合コンに行く仲だったのに、たった2年でそんなに関係が悪くなってしまったんですね。

池谷 一発屋って呼ばれ始めて、負の連鎖に入り込んでいるときなんで。本当に忙しすぎる2008年から、ゆっくりスケジュールが減っていって、ルミネ(theよしもと)の出番がなくなって、東京のテレビの仕事から地方になっていって……。

高木 ウケない現場も増え始めてね。

池谷 ウケないと自信がなくなって、心を病むんですよね。それでお互いがいっぱいいっぱいになって、相方にぶつけるしかなかった。そんななかの板東英二事件です(笑)。でも、ちゃんと2人で話し合っておけば、このケンカは起きてなかったですね。

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【3】2017年 CMギャラ折半ケンカ

――3つ目は、いつにしますか?

高木 うーん。これもCMなんですけど、宝くじのCMで「なななな~」が使われたんですよ。マツコ・デラックスさんや深田恭子さんが出演されて、「なななな、7億円♪」って言うCMが流れて、ネタの使用料がジョイマンに入ってきたんです。でもCMで使われているのは「なななな~」の部分だけなんですよ。それで、「俺のネタだからおかしいよな」って言って、僕がギャラをぜんぶ取ろうとした。そのケンカがいらなかったなと。

一同 (笑)

池谷 ああ、気づいた?(笑)

高木 当時は正義の気持ちだったんですけど……。

――それは冗談とかではなく、本気だったんですか?

池谷 熱量でわかるんですよ。しゃべり方で「こいつ、本気で言ってるわ」と。

高木 いやでもやっぱり、一言あってもいいんじゃないかと思ってたんですよ。それで配信番組の最中もずっと言っちゃって。

出典: FANY マガジン
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池谷 「よしログ」(よしもと芸人のYouTubeトーク番組)な。まじで1時間、ずっとその話ですよ。みんな引いてたよ。その後悔は、どこで気づいたの?

高木 さっきかな。

池谷 おそ!(笑)。だいたいそんな細かいことを言ったら、ジョイマンをつくったのは俺だからね。そういう話になるじゃん。

高木 でも俺を生んだのは親だからね。それは親に感謝しろよ。

池谷 それはみんなそうだよ!(笑)

【番外編】2019年 細野晴臣ライブ台無し事件

――3つのタイムリープが出ましたが、有名な「細野晴臣さんのライブ台無し事件」も気になったのですが。

高木 ああ、あれは細野さんが僕らの「ガタンゴトン、ヴィトン♪」っていうネタが好きで、50周年記念のイベントに呼んでくれたんです。そうそうたるミュージシャンのなかに出て行って、みんなで「なななな~」をやったんですけど、人数がたくさんいるので、全員が舞台にあがるまでに時間がかかったんですよ。

池谷 1人ずつみんなが出てくるまでにね。

高木 それで最後に細野さんに「細野~、晴臣~、ためろよ生ごみ♪」みたいなことを言ってもらって終わったんですけど、5分ぐらいやっていたので疲れちゃったみたいで……。本当はその後にアンコールがあるはずだったんですけど、細野さんが舞台袖にはけて行って、パイプ椅子にドンって座って、「もうアンコールやんない」って。

出典: FANY マガジン
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池谷 (笑)。お客さんが「アンコール!」って言うなか、アナウンスが入ってな。「本日の公演は終了しました」って。

高木 50周年記念ライブがジョイマンで終わるなんてありえない……。怒号が飛ぶくらいの空気になっちゃって、逃げるように帰ったのはありました。

池谷 あれは怖かった。だからもしあの時に戻れるなら、細野さんに言うよ。「リハをやりましょう」って。

高木 そう。リハをやんなかったんですよね。

――ジョイマンさんの動きがそこまで疲れないと思ったのかもしれないですね。

高木 そうなんですよ。

池谷 あのとき、「しんどいかもしれないけど、リハをやらせてもらっていいですか」と一言言っとけば、もしかしたらアンコールができたかもしれないです。

――もうすぐ始まる「全国サイン会ツアー2023」についても聞かせてください。この全国7都市を巡るサイン会ツアーは、2人でやろうと決めたんですか?

高木 周年はふつう、ネタライブなどをやると思うんですけど、僕らと言えば“サイン会”だということで。「サイン会0人事件」で人生が変わったので、サイン会への感謝と、あとは「サインしたい」という欲が単純にまだまだ尽きないので。

池谷 全国にジョイマンファンがどれくらいいるのかという確認のためにもね。

出典: FANY マガジン
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――「サイン会0人事件」が、3タイムリープのなかに出てくるかと思ったのですが、むしろそれがきっかけで人生が好転したんですね。

高木 いま思うと、あってよかったなという感じがしますね。

池谷 もしあの時にタイムリープして、高木に「SNSに写真を載せるな」と言っていたら、いまの人生じゃないと思います。明るさがまったく見えないですね。もっとダメなほうに行ってたんじゃないかと思う。

高木 だから、1人も来なくて「ありがとう、オリゴ糖」と心から言える。不思議ですけどね。最悪なことのようで、あとあと考えたらよかったと思えるのは本当に不思議です。深いですよ、タイムリープに0人サイン会が入ってこないのは。

――2022年にはリベンジサイン会も成功させています。今回の全国サイン会ツアーも自信がありますか?

池谷 いやー、怖いですね。前回は0人サイン会と同じ場所(東京・町田モディ)でやるドラマがありましたけど、今回は単純に僕らがやってみたくてやるので。

高木 確かに。今回は本当に実力を問われる。

池谷 今回もし0人だったら、マジで仕事がなくなると思うよ。背負ってるものが違うんで。

高木 大人の方がめちゃくちゃ動いてくれてますからね。その方たちのためにも成功させたいですね。

出典: FANY マガジン
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――では最後に、読者に向けて全国サイン会ツアーの宣伝をお願いします。

池谷 誰もやったことのない異例の全国サイン会ツアーですが、楽しいと思うのでぜひ遊びにきてください。リクエストいただけたら、高木のラップか、僕の「なんだこいつ~」のどちらかを言うので、よろしくお願いします!

――全員に言うんですか?

高木 はい。だからネタライブよりネタをしているのかもしれないです。

池谷 サイン会ツアーというより、サイン会ライブみたいな感じですね。

――面白そうです。高木さんも最後にアピールをお願いします。

高木 日本全国、「ありがとう 日本列島」を合言葉に回っていきますので、ぜひ来てください。「よろしく、いちじく! イェイ!♪」。

――あ、せっかくですので「3(スリー)タイムリープ」でもいただいていいですか。

高木 すーーー。(30秒熟考)

池谷 ……あれ? 降りてくる?

高木 「スリータイムリープ~、僕大好きコーンスープ! イェイ!♪」

池谷 よかった。出てこなかったら、今日にタイムリープしなきゃいけないとこだった(笑)。

高木 今日はもう後悔ないです(笑)。

出典: FANY マガジン
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イベント概要

『ジョイマンの全国サイン会ツアー2023 ありがとう 日本列島』

【スケジュール】
東京:TSUTAYA BOOKSTORE 下北沢
・グッズ販売期間:2023年6月30日(金)~7月17日(月・祝)
・サイン会開催日:2023年7月7日(金)・7月8日(土)

大阪:梅田 蔦屋書店
・グッズ販売期間:2023年8月4日(金)~8月20日(日)
・サイン会開催日:2023年8月18日(金)・8月19日(土)

愛知:TSUTAYA BOOKSTORE 則武新町
・グッズ販売期間:2023年8月4日(金)~8月20日(日)
・サイン会開催日:2023年8月20日(日)

広島:広島 蔦屋書店
・グッズ販売期間:2023年9月1日~9月18日(月・祝)
・サイン会開催日:2023年9月9日(土)

福岡:TSUTAYA BOOKSTORE マークイズ福岡ももち
・グッズ販売期間:2023年9月1日~9月18日(月・祝)
・サイン会開催日:2023年9月10日(日)

北海道:函館 蔦屋書店
・グッズ販売期間:2023年9月29日(金)~10月15日(日)
・サイン会開催日:2023年10月7日(土)

神奈川:TSUTAYA BOOKSTORE 川崎駅前店
・グッズ販売期間:2023年9月29日(金)~10月15日(日)
・サイン会開催日:2023年10月8日(日)・10月9日(月・祝)

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