【速報】ボンざわーるどが12月に吉本新喜劇に入団! 「子どもがマネするギャグを3個つくりたい!」

漫才コンビ・カナリアとして2010年の『M-1グランプリ』決勝に出場、現在はピン芸人として東京を拠点に活動しているボンざわーるどが、12月に吉本新喜劇に入団することになりました。ファニマガでは、芸人として新たなステップを踏み出したボンざわーるどに独占インタビューを敢行!
新喜劇入りの意外なきっかけから将来の目標まで、たっぷりと聞いてきました。

出典: FANY マガジン

17年前にも新喜劇入りの可能性が!?

──まずは、吉本新喜劇に入ることになった経緯から教えてください。

17年前、カナリアの前に組んでたババリアを解散した時に、(吉本興業の)社員さんを通じて、小籔(千豊)さんが「新喜劇にほしい」と言ってくださっていると聞いたんです。それで、安達(健太郎)くんとコンビ(カナリア)を組んで東京に行くか、それとも新喜劇に行くか悩んだんですけど、『M-1グランプリ』の決勝にどうしても出たかったので漫才を選びました。僕は小籔さんがすごく好きで尊敬してるので、直接会ってお話を聞いてしまったら絶対に説得されちゃうと思って(笑)。そのままお話しすることなく東京に行ったんです。

2018年にカナリアを解散してピン芸人になった時も、小籔さんと同期のCOWCOWさんから「一度、小籔と話せ」って言ってもらったんですけど、その時はピン芸人として自分を試したかったし、やりたいことがいろいろあったんですね。アイドルの番組を作ってMCをやったり、絵を描く仕事をしたり、10カ国ぐらい一人旅もしましたし……でも、(2019年に)結婚して子どもができたタイミングで、「1人で自由にやってるだけではアカン」と思っちゃったんです。そこで「新喜劇に行きたい」という気持ちが出てきて、マネージャーに話したりしてたんですが、コロナ禍で新喜劇が公演をストップしていたこともあり、小籔さんに連絡できたのは今年の7月でした。

出典: FANY マガジン

──小籔さんとはどんなやりとりがあったんですか?

LINEで連絡して、長文で僕の思いを伝えたんです。そしたら、小籔さんは「遅すぎるやろ」って(笑)。コロナもあるし、「オレが求めてた時やったら、一緒にできる仕事もあったかもしれへんけど、いまは来ても仕事ないよ」と。ただ、「それでも来る覚悟があるなら、来たらいいよ。何年か後に、あの時ボンが入って来てくれてよかったなぁと思われるように頑張れよ」と言ってくださったので、「覚悟はできてます。行かせていただきたいです」と改めて伝えました。

──大阪に拠点を移して、まったく新しい世界に飛び込むというのは非常に大きな決断だったと思いますが、一番の決め手は何だったんでしょうか?

やっぱり舞台が好きだから、吉本に入った以上、一番すごい劇場で一番すごい吉本新喜劇に出たい、という。あと、僕は吉本の楽屋が世界で一番好きな場所なんです。おしゃべりのプロたちが何の制限もなくしゃべってるから、メチャクチャおもしろい。じゃあ、いろんな師匠方がいらっしゃるなんばグランド花月の楽屋は、きっと世界で一番おもしろいところなんやろうな、と思って。あそこへ行きたい、あそこへ行けるなら何の迷いもない、という気持ちでした。

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すっちーのアドバイスに感激「これが座長なんや」

──小籔さん以外の座長の皆さんの反応はどうでしたか。

すっちーさんは、(お笑いコンビ)ビッキーズで活動されてるころ、「baseよしもと」(大阪・難波にあった吉本の劇場。現在は閉館)の『ガブンチョライブ』(2軍的メンバーで開催されていたライブ)で一緒にやらせてもらってたので、電話してお伝えしたら、「めっちゃうれしいなあ。すごい楽しみやわ」って言ってくれはりました。

それと、「大阪に来たら、まず奥さんのケアをしてあげや」ってアドバイスもしてくださったんです。「まず奥さんが住みよいようにしてあげないと、お前も仕事できへんから」って。「すげえな。これが座長なんや」と思いましたね。だから大阪で家を探す時は、ぜんぶ奥さんに決めてもらいました。メチャクチャ高くなりましたけどね(笑)。

出典: FANY マガジン

川畑(泰史)さんとは“アイドル好き”という共通点があって、一緒に大阪城ホールでNMB48のコンサートを見たことがあるんです。東京のルミネ(theよしもと)で川畑さんが新喜劇をされる時に声をかけてくださったこともあって、ご連絡したら「よかったね」、「またメシ行こう」って言ってくれはりました。座長としても、アイドルファンとしても、とても尊敬しています。

(酒井)藍さんには今日、挨拶したところなんですけど、なんばグランド花月周辺の道と美味しいお店をいろいろ教えてくれて(笑)。本当に座長の皆さん、めちゃくちゃ優しかったです。

──ほかの先輩メンバーとは?

内場(勝則)さんにご挨拶した時は、「(実家の洋菓子店の名物)ヨーグルトケーキ持ってきてや」って言ってくれはりました(笑)。そういえば、むかし仕事でお会いした時も、「お前んとこのヨーグルトケーキ食べたで。おいしかったで」って言ってもらったなって。覚えててくれはって、メチャクチャありがたいなと思いました。

出典: FANY マガジン

──特に緊張したのは誰でしたか?

Mr.オクレ師匠ですね。僕がちょっと意識してる方というか……「オクレ師匠みたいになりたい」と思ってるのもあって。それと、先に新喜劇に入った千葉(公平)さんが、「オクレ師匠って、めちゃめちゃ冷静にみんなのこと見てるよ」って言ってはったんです。「あの人こそ、超プロの芸人だ」って。だからすごく緊張しました。

元相方・安達に“もう一つの報告”の反応は…

──元相方の安達さんには、どんなふうに報告したんですか?

2カ月ぐらい前に報告しました。ピンになった時も、「ボンは新喜劇に行ったほうがいい」って言ってくれてたので、そんなにびっくりしてませんでしたね。実はその時、安達くんに2つ報告があったんです。1つは新喜劇に行くことで、もう1つは11月29日(日)にやるライブ(よしもと有楽町シアター『トーキョー ファイナル ボンざわーるど』)を1日限りのカナリアのライブにしたい、ということ。そっちは断られました(笑)。「お前、ネタ作らへんやろ」、「ぜんぶオレが作らなアカンやん」って(笑)。

出典: FANY マガジン

──(笑)。その、東京でのラストライブとなる『トーキョー ファイナル ボンざわーるど』は、どんな内容になりそうですか?

東京でやってきた17年間の活動の集大成です。フットボールアワーの後藤(輝基)さんにそれを言ったら、「集大成って、お前、集めるほど活動あったか?」って言われましたけど(笑)。

東京って、いろんなことができた場所なんですよ。漫才だけじゃなく、いろんなテレビ番組にも出させてもらったし、それこそ世界にも行けましたし……いろんな業界の人ともつながりができて、世界観がメチャクチャ広がったので、それを生かしたライブにできたら、と。

具体的には自分の新ネタと、あとは僕が10年ぐらい“アイドルヲタク活動”をしてきたなかで培った歌とダンス(笑)。世界各国を一人旅した時の動画も、YouTubeに上げた以外にまだまだあるので、『世界ふしぎ発見!』(TBS系)みたいなクイズを作ってゲストの皆さんに答えてもらおうと思ってます。

出典: FANY マガジン

そう、ゲストもすごく豪華なんですよ。(野性爆弾)くっきー!さんをはじめ、平成ノブシコブシも又吉(ピース・又吉直樹)も来てくれます。MCが僕なんで、ちょっとメチャクチャになるかもしれないですけど(笑)、配信もありますのでぜひ見てください!

「80歳まで舞台に立てるよう頑張りたい」

──改めて、新喜劇の一員になるにあたって現在の心境や、将来の夢を聞かせてください。

いまはまた、1年目の芸人みたいな気持ちなんですよね。漫才でもコントでもないものですし、お芝居もしなきゃいけないですから。野望は“子どもがマネするようなギャグ”を作ること。いま40歳なんですけど、80歳になるまでに3個は作りたいですね(笑)。

──目標とする芸人はいますか?

小籔さんやすっちーさんのような回しができる芸人になるのが夢です。先週も、新喜劇を生で見せていただいたんですけど、小籔さん、すっちーさんのセリフ量とお笑いの力はとんでもない。天才です。

僕はやっぱりイジられて生きる人間やと思うので、ギャグをやりつつ強面でイジられていた、島木譲二さんみたいな芸人になれたら。小学生のころ、新喜劇を見てていちばん衝撃的やったのが島木さんで、“ポコポコヘッド”とかめちゃくちゃマネしてたんですよ。もちろん、オクレ師匠も憧れです。

出典: FANY マガジン

──では、新喜劇で絡んでみたい芸人は?

もじゃ吉田くん。もじゃくんとは(髪形が)ちょっとかぶってるんですが(笑)、共存して “ダブルもじゃ”のギャグを作ったりしたいですね。

──最後に、ラフマガ読者にメッセージをお願いします!

地元の大阪に戻ってきて、吉本新喜劇の一員になります。80歳までずっと舞台に立てるよう頑張りますので、劇場で、そしてお茶の間でその姿を見ていただけたらと思います!

公演概要

『トーキョー ファイナル ボンざわーるど』

出典: FANY マガジン

日時:11月29日(日)
【前編】開場15:00 開演15:30 【後編】開場17:30 開演18:00
会場:よしもと有楽町シアター
出演:ボンざわーるど
【前編】キクチウソツカナイ。、レギュラー・松本康太、POISON GIRL BAND・阿部智則、ピース・又吉直樹、しずる・池田一真、大阪☆春夏秋冬(avex)ほか
【後編】野性爆弾・くっきー!、タケト、バッドボーイズ・佐田正樹、レギュラー・西川晃啓、平成ノブシコブシ、もう中学生、KATA☆CHU(FreeK-Laboratory)ほか
料金:前売2,500円 当日3,000円 配信1,500円
※前後編の通し券は前売3,000円、当日3,500円

詳細はこちらから。
YouTubeチャンネル「ボンざわーるどTV」はこちらから。
公式TwitterInstagramはこちらから。

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