風が吹けば…どうなる!? 「プロの笑い」つくり出すお~い!久馬の特別授業の中身

この4月から始まったばかりの『よしもとアカデミー』。これまで数多の人気芸人を生み出してきた「NSC(吉本総合芸能学院)」のノウハウが、さまざまな分野で活かされています。エンターテインメントのプロを養成するために、そこではどんな授業が行われているのか。芸人ライターとして活動するお笑いコンビ・ヘッドライトの町田星児が、その秘密に迫りました!

出典: FANY マガジン

お〜い!久馬の「発想で遊ぼう」

芸人ライターのヘッドライト・町田です。

今回は、今年4月に開校した『よしもとアカデミー』の内容を紹介するオープンスクールの様子をレポートします! 3月18日(木)に開かれた、ザ・プラン9のリーダーであり、放送作家や漫才作家としても活躍する、お〜い!久馬さんの特別授業にお邪魔させてもらいました。

吉本興業はこの4月、『よしもとアカデミー』として、これまでの「NSC(吉本総合芸能学院)」に加え、新たに「クリエイティブ」、「デジタルエンタテインメント」、「パフォーミング」の3つのジャンルの養成スクールを開校しました。さらに、エンターテインメントを学びながら高校卒業資格が取得できる「吉本興業高等学院」も同時にスタート。さまざまな分野の「お笑いの専門家」たちが、これからのエンタメ界を担う若い才能を育成します。

出典: FANY マガジン

今回、久馬さんが授業をしたのは、放送作家やプロデューサーなどスタッフ育成を担う「よしもとクリエイティブアカデミー」の入学希望者たち。「発想で遊ぼう」と題した授業では、発想力を広げ、企画アイデアを生み出すために、頭を柔らかくするクイズやゲームが実践されました。

苗字がぜんぜん当たらない…

授業中の久馬さんは終始、ボケまくって緊張気味の参加者たちをなごませていました。

教室の参加者たちに質問するときには、当てずっぽうで「山本さん」、「森さん」、「坂下くん」……(これが延々と続く)と、“よくある苗字”を片っ端から挙げていくのですが、これがぜんぜん当たらない……。

しかし、参加者たちは声に出してツッコむわけにもいかず……。でも心の中ではみんな、ツッコんでるんですよね。

「当たるか! ムリに名前で呼ぼうとすな! そんなんええから、はよ授業を進めろ!」って。

そんなツッコミを思い浮かべるのも、実は「発想」の勉強になっています。

こうしたボケがボケを呼ぶ授業で、教室は終始笑いに包まれていました。

出典: FANY マガジン

風が吹けば…EXILEがいなくなる!?

肝心の授業の内容は、発想を使った「遊び」です。

いちばん印象的だった「遊び」は、「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざを、現代風のシチュエーションに置き換えて、参加者全員のリレー形式でオリジナル版を作ろう、というものでした。

教室では、「風が吹けば砂ぼこりが舞う」→「砂ぼこりが舞えば目に砂ぼこりが入る」→「目に砂ぼこりが入れば……」と同じ形式で、全員が順番にアドリブで言葉をつなげていきます。ただし、折り返し地点で久馬さんのセリフ「EXILEがいなくなる」、そしてゴールで再び久馬さんのセリフ「琵琶湖が大人気になる」にうまくつなげなければならない、というルール。

結果は、全員の協力で見事につながりました!

出典: FANY マガジン

この「遊び」を通して久馬さんが伝えたかったのは、「お笑いはチームプレーで作られている」ということ。

たしかに! スタッフさんが「笑い」をわかっていないと、舞台が成立しないこともあります。作家はもちろん、すべてのお笑いのスタッフさんに発想力が必要だと感じます。

「いまは1人だけ目立とうとしてヘンなことをしてもあかん時代。チームで笑いをつくっていく仕組みが大事です。僕らが若手だったころは、大阪・心斎橋筋2丁目劇場に勢いがあって、みんながみんな、自分がいちばんおもしろいとぶつかり合っていました。だけど人気が衰えてきたときに、これじゃあかんなと思い始めて……」

授業後の取材で久馬さんは、こう語ります。だからチームプレーが必要だと考えて、スタッフの育成にもチカラが入るのですね。

出典: FANY マガジン

「俺の意見が絶対やと思わんといてな」

久馬さんは、NSCの芸人養成の講師でもあります。そのやり甲斐は?と聞かれると、「教えた生徒が舞台でウケてるところを見たら嬉しいですね」。そして、「人に教えながら、自分にも教えてるところがある」とも言います。

自分自身を振り返ると、僕が後輩のネタのアドバイスをするとき、「絶対にこうしたほうがいいのに、なんで言うこと聞かへんねん!」と思うことがあります。久馬さんにも同じようなことがあるのか聞いてみると、「それは、あんまりない。そもそもアドバイスをするときに、俺の意見が絶対やと思わんといてな、と言うようにしてる」とのこと。

「それに、僕が言ったとおりにやってウケても、本人は何が面白いのかわかってないままなら、あんまり嬉しくないと思うんで。まずは自分が面白いと思うことをやってほしいと思います」

たしかに! NSCで自由にネタづくりができるのは、すごくいいことですね。

「まあでも、こいつ俺の言ったこと聞かへんな、とは心の中で思ってますけど(笑)」

いや、思っているんかい!!

出典: FANY マガジン

メッセンジャー黒田は教室でワンカップ

むかしといまのNSCの違いについては、「むかしは生徒たちがギスギスしていた。いまは仲良くやってる」とのこと。「僕らのときは、同期のメッセンジャーの黒田(有)がワンカップ片手に授業を受けてたんで……」

え!……えぇーーーー!? いまは絶対にそんな生徒はいません!! 安心してしてください!!

久馬さんは、こうも言っていました。

「(よしもとアカデミーに)入学して学んでみて、もしかしたら、自分はお笑いに向いてないなと思うかも知れないけど、どんな仕事でも発想力は大事なので、学んだことを活かしてもらいたい」

だから「よしもとアカデミー」に興味を持ったみなさん、気楽な気持ちで、そして安心して入学していただければ。そして、いつか僕と一緒にチームプレーで笑いを作りましょう!

出典: FANY マガジン

今回のお〜い!久馬の特別授業を含めたオープンスクール授業の模様は『よしもとアカデミー』の公式YouTubeチャンネルで視聴できます。

【NSC】
NON STYLE・石田明:「ネタを作るということ」

【よしもとクリエイティブアカデミー】
ザ・プラン9・お~い!久馬:「発想で遊ぼう」

【よしもとデジタルエンタテインメントアカデミー】
カジサック、山口トンボ(構成作家):「カジサックチャンネルのつくり方」

【よしもとパフォーミングアカデミー】
CRE8BOY:「プロパフォーマーへの第一歩を現役振付師が超丁寧に教えます!」

よしもとアカデミー概要

所在地:
【東京校】東京都千代田区神田神保町1-41-1 三省堂第二ビル1F
【大阪校】大阪市中央区難波千日前12-35 SWINGヨシモト6F
対象:吉本興業高等学院は中学卒業以上、その他は18歳以上、または高校卒業以上の方
履修期間:吉本興業高等学院は3年、その他は1年。さらに専門的に学びたい学生にはアドバンスコースを用意(1年)

公式サイトはこちらから。