鳴かず飛ばすの1年から筋肉動画の“炎上”がきっかけで…ビコーン!がYouTubeチャンネル“10万人突破

「144cmの先輩」シリーズが人気を集めるビコーン!(樋口秀吉、前田志良)のYouTubeチャンネルが、ついに登録者数10万人を突破しました! ビコーン!の2人がYouTubeチャンネルを開設したのは2011年。当初は登録者数が伸び悩んでいましたが、2021年から『ビコビコチャンネル』にリニューアルして毎日更新するようになり、徐々にファンを増やしてきました。7月21日(金)に10万人突破記念の“銀の盾”開封生配信を行った2人に、これまでの苦労や今後の目標を聞きました!

出典: FANY マガジン
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ミルクボーイのM-1優勝が奮起のきっかけに

——登録者数10万人突破、おめでとうございます。“銀の盾”を開封する瞬間は、前田さんが泣きそうになる一幕もありましたね。

前田 ありがとうございます! いや~、本当にめちゃくちゃうれしいです。

——ビコーン!のYouTubeチャンネルは2011年に登録しているので、芸人さんのなかでも比較的、早い段階での開設です。

樋口 当時は「とりあえず作っておこうか」という感じで登録したと思います。でも、動画はほとんど上げてなかったですね。

前田 それが、3年前のコロナ自粛によって営業とか一気に仕事がなくなってしまって……。

樋口 「どうしよう」となりまして、動画を始めるしかなかった状況でした。

前田 2020年の8月に「これからは毎日更新していこう」と樋口くんから提案されたんですけど、最初は「毎日はしんどいなぁ」と思いました。でも、樋口くんの大きい体に負けて(笑)、「やっていこう」と決めました。

出典: FANY マガジン
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樋口 最初、ほんまイヤがってたもんな~。僕が毎日更新を決断したきっかけが、ミルクボーイ(駒場孝、内海崇)の存在です。ミルクボーイが2019年末に『M-1グランプリ』で優勝したとき、「これまであまり努力していなくて、この1年だけがんばってみよう、と努力した結果、優勝できた」というエピソードに影響を受けて、「確かに僕らも、いまのままではあかん」と考え至りました。
ミルクボーイの優勝は、同じようにくすぶっていた芸人は影響を受けたんちゃいますかね。あと、ナイツの塙(宣之)さんが、毎日ネタを書いてブログにアップしていたんですけど、それにも影響を受けました。「毎日やるのが大事なんやな」って。

前田 僕からすると、樋口くんは“先見の明”があると思っているんです。

樋口 ないねん! あったらもう売れてるねん(笑)。

前田 いやいや(笑)、以前もVine(バイン)という6秒動画(サービス)があったんですが、そこに動画を上げようと言い出したのも樋口くんです。僕がカバンのなかに入って縄跳びをする動画を上げたら、世界1位になったことがありました。

樋口 急上昇ランキング世界1位になりましたね。1500万回再生されました。

出典: FANY マガジン
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——1500万回! 樋口さんはSNSについて詳しいんですか?

樋口 どうなんやろう? (前田が)こういうキャラなんで、インパクトのある短い動画が向いているかな? というのはずっと考えていました。で、そのときに流行っていたのがVineだったので動画を上げたという感じです。TikTokも、まだ誰もやっていないころから動画を上げていました。

前田 先見の明!

樋口 Vineのサービスが終了しちゃって、その後にTikTokが出てきたんですけど、「Vineでバズったし、TikTokでもいけるかな?」と思ってYouTubeと並行してやり始めました。先にTikTokがバズって登録者数が15万人まで伸びたんですけど、一方でYouTubeがぜんぜん伸びなかったんですよね。
YouTubeは再生されるのが本当に難しいです。ロング動画を上げたんですが、ぜんぜん再生されないし、登録者も300人くらいで増えないし。それで、3年前から毎日上げ始めてちょっとずつ増えたんですけど、それでもなかなか1000人いかなかったです。

前田 1年くらい、けっこうツラかったですね。

出典: FANY マガジン
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——なにが心の支えだったんでしょうか。

樋口 「Vineでバズったことがある」というのがあったので、なんかのタイミングでバズるんちゃうかな? という予感はありました。

前田 仕事があまりなかった時期なのもあって、YouTubeの動画を撮影することでちょっとずつ力も付いていくかな? というのと、僕には樋口くんしかいないので、なんとしても樋口くんについていきたいという思いがありました。

樋口 洗脳しているのでね(笑)。

前田 なんでやねん!(笑) それで、ちょっとずつ結果が出てきたら、「毎日、動画を上げるのも楽しいな」と思えるようになってきました。

出典: FANY マガジン
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炎上から筋トレ好きにバズった!!

——YouTubeの動画がバズったきっかけは?

樋口 2021年12月に、前田くんが筋肉の大会に出場した動画を上げたんですが、それが1カ月ほどたって急に再生数が伸びだして、3日間で100万回再生いきました。その筋肉の大会はエンタメ寄りの大会で、しかもインフルエンサー部門だったかな? フリーポーズでおもしろいポーズを取ってもいい部門だったので、ウケるようなポーズを取って。

前田 芸人なので、芸人らしいポーズを取っただけなんですけれども。

樋口 でも、そういう大会だと知らない人から「大会で何してるねん!」「ふざけるな!」と誤解されて、すごい“炎上”してしまったんですよ。その結果、100万回再生まで行ったんですけど、そのとき、ふと「いま、すごく見られているタイミングでは?」とひらめいて筋肉のコント動画を上げたら、そこから筋トレ好きの方を中心に登録者数が一気に増えました。

——“炎上”がきっかけだったんですね! 

前田 炎上はちょっとびっくりしましたけれども、基本的にあまり気にしないタイプなので、コメントを書いてくれるとそのぶん、再生数が増えるからありがたいなぁと思ってみていました。

——現在は、前田さんの「おつかれ!」から始まる「144cmの先輩」シリーズを定期的に上げていますね。

樋口 最初は、なんとなく(前田が)「おつかれ!」と言っていたんですけど、「『おつかれ!』が耳に残る」というコメントが増えてきて、「これはいけるのでは?」と僕がネタを考えてシリーズで撮り始めるようになりました。

出典: FANY マガジン
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いまでは決めゼリフに「おつかれ!」と「まぁな!」がありまして、「前田くんの『おつかれ!』を聞かないと寝られへん」とコメントしてくれるファンもいます。このシリーズをきっかけにファン層も変わり、筋トレ好きのファンの方から徐々に子どもたちも増えてきて、いま観てくれているのは小学生~高校生くらいの方が7割です。

——樋口さんがプロデューサー的役割で、前田さんが主演というかキャラクターのような役回りなんですね。動画には、樋口さんはいっさい出てこないものが多いですが、なぜですか?

樋口 僕は先輩シリーズでは後輩役で、ツッコミの声だけ出演しているんですが、そのほうが「どんな奴が言ってるんやろう?」と興味を持ってくれるのでは、と思いまして。僕はたまに出てくるくらいのおもしろさのほうがいいのかな、と。ずっと2人で出ていると、飽きられちゃうというのもありますし。

「かんちょちょちょダンス」に続く体操を!

——「いまこそ、この動画を観てもらいたい」という思い入れのある動画はありますか?

樋口 僕らの本ネタの動画は観てもらいたいです。いまは、前田くんの先輩キャラのコントだけをよく観てもらっているんですが、ビコーン!としてのネタを観てもらえたらうれしいです。

前田 僕は“わくわくさん”のモノマネをして『街録ch』をオマージュした動画ですかね。あれ、いいよね。

樋口 編集にもけっこう時間をかけて、力を入れた動画なんですけど再生数が伸びなくて。「おもしろい!」と思っているんですけれどもね。力を入れすぎると伸びないのはよくあります(笑)。

出典: FANY マガジン
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——登録者数10万人突破を達成し、次に目指している目標はありますか?

樋口 いまショート動画がよく再生されているので、ロング動画にも力を入れていきたいです。いまやっているのはショート動画の総集編をよく上げているんですけど、それだけじゃなくて、僕らの先輩と後輩のコントをロング動画用につくりたいですね。あとは、誰かとコラボができたらうれしいです。いま子どもたちがメインで観てくれているので、子どもたちに人気のある筋肉の方と言えば、なかやまきんに君さんとか……! 

前田 コラボ、させてもらいたいですねえ! 僕はYouTubeで知名度を上げて、体操のお兄さんみたいに子どもたちと一緒に何かやるのが夢です。

樋口 以前、「かんちょちょちょダンス」というのがバズって子どもたちがみんなマネしてくれたことがあったんですけど、またそういう子どもたちがマネしやすい体操をつくりたいです!


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