マルチクリエイターの広井王子氏が総合演出を務める『少女歌劇団ミモザーヌ』が、8月に東京と大阪で初めての有観客での公演を開催します。今年4月に3期生も加わって、さらにパワーアップした彼女たち。今回は、そのライブ開催に向けて、1期生のいわむらゆきね(15)、すずきみあいムェンドワ(16)、2期生のともだりのあ(13)の3人に意気込みを語ってもらいました。
これまで、2020年11月にお披露目生配信、12月に第1回生配信公演『Begin~始まりの歌~』と、確実にステップアップしてきた『少女歌劇団ミモザーヌ』。そんな彼女たちにとって初の有観客となる夏公演『Romance~恋するように~』が、8月17日(火)に東京・なかのZERO小ホール、20日(金)に大阪・東大阪市文化創造館の2カ所で行われます。
【少女歌劇団ミモザーヌ】
『少女歌劇団ミモザーヌ』は、吉本興業の「少女歌劇団プロジェクト」から生まれたグループ。12歳から19歳の少女たちで結成され、第1期メンバーは応募総数736人の中から14人(研修生2人含む)が選出、その後、第2期生9人、第3期生4人が加わり、現在は27人で活動中です。メンバーは20歳を迎えると退団という年齢制限も設けられています。
基礎力をつける時間だった
――1期生は2019年5月、2期生は2020年6月に入団しました。振り返ってみて、この間、どうでしたか?
すずき コロナの影響もあって、なかなか活動はできなかったんですけど、そのぶん、たくさんの基礎を学べました。舞台にたくさん立ちたかった気持ちもあるんですけど、そのためには、いいパフォーマンスを見せなければなりません。いま思えば、基礎力をつけるための期間だったなって思います。
ともだ 最初はリモートレッスンばかりで戸惑うことも多くありました。お披露目公演前に対面レッスンが始まって本番を迎えたのですが、すごく楽しかったです。お客さんを入れられなかったのは残念だったので、今回の夏公演がすごく楽しみです。
いわむら ひたすらダンスや歌の基礎レッスンをしてきましたが、入る前よりも(技術的に)成長できたんじゃないかと思います。この2年間で、自分が踊ったり歌ったりする姿も好きになりました。ふだんの生活でも、自分のことを肯定してあげられるようになったので、人としても成長できたなかなって思います。
――練習は厳しかったですか?
いわむら 最初は心がくじけそうになるくらい同じ基礎レッスンの連続で……。歌は発声、呼吸の方法の練習とかね。
すずき 楽しさのなかに厳しさも感じました。むかしからヒップホップが好きで、見ているぶんには楽しかったのに、いざ基礎をやると、全然できなくて……。できない自分が嫌すぎて、辞めたいと思ったこともあったんですけど、メンバーが支えてくれました。みんながいたからこそ、辛い時も乗り越えられたと思っています。
ともだ まだ合宿経験がないので(1期生はコロナ前に合宿を経験)、辛い経験はなかったんですけど、レッスンのとき、できていないところがあると、先生方がちゃんと指摘してくださるし、うまくできたら褒めてくださるし……真剣に向き合ってくれるイメージがあります。
――昨年11月には、お披露目生配信、12月には第1回公演が行われました。
すずき 初めて舞台に立つので不安も大きかったんですけど、嬉しい気持ちがすごくありました。1期生は、舞台に立てると知らされてから(コロナの影響で)何度も延びて……。本当に幸せでした。みんな泣いていましたね。
ともだ 最初は緊張して“できるかな?”って不安だったんですけど、メンバーみんなが励ましてくれて、成功することができました。
いわむら 本当にたくさんの人に支えられてできたステージだったと思います。舞台に立ったら楽しくて、あっという間でしたね。ラストに(テーマ曲の)『ミモザのように』を歌ったんですけど、いままで頑張ってきた記憶、合宿の辛かった思い出がフィードバックしてきて……。ウルウルでしたね。
すずき お披露目生配信や第1回公演があったからこそ、みんなモチベーションが上がって、“次の舞台に向けてがんばるぞ!”って気持ちになったと思います。メンタル面で大きく変わったし、みんなやる気が上がったなかで夏公演を迎えられるので、すごく楽しみです。
ピシっと揃ったダンス
――そんな夏公演『Romance~恋するように~』は、どんな公演になるのでしょうか?
ともだ 魅力的なショーになると思います!
いわむら アイドルっぽいカワイイ楽曲から、ロックンロールまで、いろんなジャンルの曲がたくさん盛り込まれています。
すずき セクシーな感じやミュージカル曲、みんなで歌う歌もあるよね。メンバーも個性豊かなんですよ。一人ひとりキャラクター名がつけられるほど濃い人ばかりですし、私たちもショーを客席で見たいと思うくらいです。
――今回は、初めてお客さんを会場に入れた公演になります。やはり、気合いが入るものですか?
すずき そうですね。お客さんが目の前にいると思ったら、想像するだけでワクワクします。
――公演のアピールポイントを教えてください。
いわむら アクロバットはポイントですかね。あとは生歌。臨場感も楽しめると思います。
ともだ 一人ひとり個性を持っているのに、ダンスはピシッと揃っているので、注目していただきたいです。
すずき いろんな子がいるので、自分の好きな声質を見つけて楽しむのもおすすめです。
――いわむらさん、すずきさんは1期生。現在は、2、3期生もいますが、メンバーが増えたことで、変化を感じたことは?
いわむら 入団したころは、自分のことで精一杯だったんですけど、2期生が入ってからは、自分もしっかりしつつ、2期生の子たちを支えていく立場になって……。自分のことだけではなく、まわりのことも考える責任感を持てるようになりました。
すずき 自分はおしゃべりが大好きなので、2、3期生のことをたくさん知れるように、コミュニケーションをとりました。積極的に話すことで、コミュニケーション能力は高まったと思います。みんなの笑顔を見られるのが幸せでした(笑)。
――ともださんたち2期生は、コロナ禍でリモートレッスンばかりだったそうですね。1期生の方と、どういったコミュニケーションをとっていましたか?
ともだ リモートレッスンのなかでも、1期生の方々とお話できる時間を作ってくださって、そこでコミュニケーションをとったり、LINEやメール、電話でいろいろお話させていただきました。最初は緊張していたんですけど、みなさんフレンドリーに話しかけてくださって緊張が吹っ飛びました。
すずき 2期生はみんなすごくしっかりしています。特に(ともだ)りのあは大人っぽいし、自分のことをしっかり理解できていると思います。
ともだ おふたりは、頼りがいがあって、ちょっとしたことでも気にしてくれてメールをくれます。迷惑かけてばかりです。
すずき&いわむら いやいや、そんなことないよ(笑)。
印象的だった広井王子からの教え
――総合演出の広井王子さんから言われて印象的だったアドバイスを教えてください。
すずき 私、もともとメンタルが弱くて……。夏合宿にいったとき、先生から注意を受けたことを全部ネガティブに考えていたんですけど、広井さんが「未来のために言ってくれているんだよ」など、たくさん前向きになる言葉をかけてくれたんですよ。それから少しずつ考え方が変わって、いまはダメ出しをされても、プラスに考えるようになりました。
ともだ 広井さんがトークレッスンをやってくださるんですけど、質問の時間のとき、みんなが思いつかないでいると「ささないことでもいいから手をあげて、当てられてから考えよう」って教えてくださいました。そんなことに挑戦していると、自分からどんどん話が出てくるようになりました。
すずき 1回あげてみると、意外と質問が出てくるというか。逆にあげなかったら、“なんであの時あげんかったんやろ”って思うようになったよな。
いわむら わかる。後悔しちゃうよね。私は、最近になって選抜に選んでいただけるようになったんですけど、広井さんに「最初のころ、ゆきねは視界に入っていなかった」って言われて(笑)。でも、自分でも“ですよね”って思うくらい、存在感があまりないタイプでした。そんなこともあって、ミモザーヌに入ってからは、自分がやりたいことをやる意思が強くなりました。
――最後に『少女歌劇団ミモザーヌ』での目標を教えてください。
すずき 世界で活躍できるように基礎をしっかりやりつつ、ダンス、歌、アクロバットのクオリティーを上げていきたいです。1人でも多くの方に知っていただけるよう成長します。
ともだ 支えあいながらもお互いを高めて、世界で活躍するチームになりたいです。家族みたいなグループになれたらいいなって思います。
いわむら 待ってくださる方に私たちの曲を届けたとき、笑顔になってもらえるように頑張ります。私たちの歌を聴いてたくさんの人が幸せな気持ちになってくれたら嬉しいです。
公演概要
夏公演『Romance~恋するように~』
<東京公演>
日程:8月17日(火) 開場11:30 開演12:30/開場15:30 開演16:30
開場:なかのZERO小ホール
<大阪公演>
日程:8月20日(金) 開場11:30 開演12:30/開場15:30 開演16:30
会場:東大阪市文化創造館 小ホール
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