芸人を始めた頃の僕の体重は48キロでした。しかし芸歴9年目になった今、僕は65キロになってしまいました。
元々痩せすぎてたので今が標準体重くらいなのですが、昔から僕のことを知ってる人からは「お尻どうやってふいてるん?」と早すぎるデブいじりを受けています。
これ以上太ったら、ぶつかり稽古するとかのいじりが始まりそうなので、最近、人生ではじめてダイエットをはじめました。
エクササイズを毎日30分して、昼ごはんは毎日サラダチキンにして、美酢も毎日飲んでます。差し入れでもらったロールケーキはローストビーフくらい薄く切って食べてます。マクドナルドの前を通る時は息を止めています。
この生活を続けて1週間たちました。減ったのは0.8キロでした。
なんなんですかこれ。ダイエットってそうなんですか。
どうも、美酢を1発でミチョと読めた男ことたくろうの赤木です。
芸人にも営業という仕事があります。一般的に営業というとセールス活動を行うイメージですが、芸人でいう営業とはお祭りや行事ごとに出向き、ネタをする仕事です。
吉本の劇場はお笑いをするために作られた場所ですが、営業先はそういう訳ではないので、過酷な現場も結構多いです。
ある競馬場の営業ではステージの横に特設の射的場があって僕らのネタ中ずっとパンパンと発砲音がなっていました。この世で1番ファニーじゃない音が飛び交う中での漫才はなかなか厳しい戦いでした。
射的場が先か、お笑いステージをする事が決まるのが先か、どっちかわかりませんが、さすがに1人くらい「射的場の横で漫才は厳しいんじゃないですか? どちらかはその日やめた方がいいんじゃないですか?」と言ったと思います。それに対して「いや両方決行だ!!!!」と言った人がいると思うと、日本男児はまだまだ元気だなと思いました。
営業では普段なかなか一緒にならない、上の先輩と一緒になることもあります。
ギャロップさんと一緒に学園祭の営業に行ったこともありました。
その日は出番終わり舞台袖にはけると待っていた社員さんが慌てた様子で「今、林さんが喫煙所にいるので急いで行ってください!!」と言ってきて、僕らはなんか怒られるんかなと不安な気持ち喫煙所に行きました。
しかし、喫煙所に着いても林さんはしばらく無言で、これは一体なんなんだと思ってると林さんがおもむろに「イチローとか本田とか見てると、超一流になるにはビジュアルも必要なんやと思うよなぁ」とゆっくりしゃべりだしました。
僕らは「??」となりながらも「確かにそうですね」と相槌を打って、しばらくすると「そういう意味で言うと錦織はどうなんやろなぁ」とちょっと嫌なことを言って林さんは喫煙所から出て行きました。
今考えてもなぜこの話を緊急で聞かなければならなかったのか分かりません。
もしかしたら営業部の社員さんのなかでは“林さんは1人にしてはいけない”とかのルールがあるのかもしれません。
以上が営業の面白いとこです。
営業はジャンボタクシーっていうアホみたいな名前の乗り物に乗れることが多いので好きです。
ぜひたくろうを呼んでください。