「Warai Mirai Fes 2023~Road to EXPO 2025~」が8月25日(金)~8月27日(日)の3日間、COOL JAPAN PARK OSAKAを含む大阪城公園内で開催されました。本イベントは一般社団法人チーム関西の主催のもと、お笑い・スポーツ・音楽・遊んで学べるワークショップ・シンポジウムなど多彩なプログラムを実施します。さらに会場では未来を変える17の目標SDGs(読み:エスディージーズ)を様々な形で発信しています。
8月27日(日)には、3日間続いた「Warai Mirai Fes 2023~Road to EXPO 2025~」を締めくくる「ガチ探究in Warai Mirai Fes 2023」がTTホールにて開催されました。
このイベントは、日本のこれからを担う高校生たちが、若者ならではの視点で未来について“ガチ探究”した成果を発表するピッチコンテスト。
今回のテーマは「10歳若返りプロジェクトをどう盛り上げて、どう実現させるか?」というものです。「10歳若返りプロジェクト」とは、2025年に開催される大阪・関西万博に向けて、日常生活での健康づくりに取り組むきっかけとして、大阪府が推進するプロジェクト。病気や体の衰えなどで日常生活に支障があったとしてもいきいきと、実年齢より10歳若く、健康寿命を延ばしていこう!という取り組みで、2025年大阪・関西万博を目標達成年度としています。
「10歳若返りプロジェクト」を盛り上げるため4高校6チームが集結!
司会・進行を務めたのは3時のヒロインの福田麻貴とかなで。そして、大阪・関西万博公式キャラクター・ミャクミャクも、ステージで高校生たちのプレゼンを応援します。
出場するのは、追手門学院高等学校、大阪星光学院高等学校、灘高等学校、香里ヌヴェール学院高等学校の4高校・計6チーム。それぞれが事前抽選で決められた順番で、5分間のプレゼンを行います。
トップバッターの大阪星光学院高等学校「大橋ゼミagain」は、「勝たせていただきたいと思います!」と意気込みを。2番目の大阪星光学院高等学校「たいむ不老しき」は、「いい意味で、高校生らしくないプレゼンに期待していただけたら」。灘高等学校の「アロッジオ」は、西村吉平さん1人で参戦。「本当は3人のチームなんですが、1人は家族旅行、もう1人は他校の文化祭に参加するため来れなくなってしまいました。でも昨日、夜中3時まで3人でプレゼン資料を作ったのでがんばります」と意気込みました。追手門学院高等学校と香里ヌヴェール学院高等学校の混合チーム「LUSTER」は、「一生懸命やりきれるように頑張りたいと思います」。大阪星光学院高等学校「バリボーの光」は、バレーボール部とのことで、「バレーボール部として、会場の人に強烈なスパイクを決めたいと思います」とコメント。大阪星光学院高等学校「チクタク」は、今回唯一1年生ばかりのチーム。「このガチ探究のことすべてをガチでぶつけたいと思います」と気合を入れていました。
高校生たちの意気込みを聞いたかなでは「落ち着きがすごい……!」と目を丸くし、福田も「本当に、高校生ですよね?」と改めて質問する一幕も。
審査員を務めるのは、一般社団法人 チーム関西の皆さん。朝日放送テレビ株式会社コンテンツプロデュース局制作部課長「DAIGOも台所」「漫才のDENDO」プロデューサー矢野政臣氏、株式会社アシックス 事業推進統括部インキュベーション部ビジネスインキュベーション部マネジャー 品山亮太氏、関西テレビ放送株式会社コンテンツ統括本部制作局制作部部次長・ドラマ「僕たちがやりました」「恋なんて、本気でやってどうするの?」プロデューサー米田孝氏、関西電力株式会社ソリューション本部開発部門 万博・IRプロジェクトチーム部長大西力氏、サントリー株式会社近畿営業本部営業企画部部長黒田滋氏、株式会社JTB 西日本MICE事業部アライアンスマーケティングチーム新家清行氏、西日本電信電話株式会社ビジネス営業本部エンタープライズビジネス営業部 地域プロデュース担当吉崎雄亮氏、西日本旅客鉄道株式会社地域共生部地域活性化課長福田考宏氏、パナソニックオペレーショナルエクセレンス株式会社ビジネスソリューション本部グループ協業推進部部長金子司氏、株式会社毎日放送制作局制作部主事「かまいたちの知らんけど」「あれみた?」プロデューサー 高橋滋己氏、三井物産株式会社関西支社副支社長松久藤子氏、吉本興業株式会社からはシルク。
また、一般社団法人オブザーバーとして、日本放送協会大阪放送局視聴者リレーションセンターメディア展開部長 押尾由起子氏。そして、今回のテーマ課題でもある「10歳若返りプロジェクト」を推進している大阪府政策企画部企画室連携課長川本貴政氏です。
大喜利大会に電車内ジム、みずみずしいアイデアが続々と!
いよいよプレゼンがスタート。
1チーム目は、大阪星光学院高等学校2年生の3人組「大橋ゼミagain」。「『笑わせることで人を幸せにしよう』を目標に、笑うとポイントが貯まるアプリを提案しました。アプリがあることで、エンタメ業界、テレビ業界、イベントの誘致などさまざまなメリットがあることをアピール。福田は「私たちにも通じるようなプレゼンでうれしかった」と感心していました。朝日放送テレビ株式会社矢野氏は「笑いをポイント(お金)にする発想はとてもいいと思いました」と、また株式会社アシックス品山氏も「笑いを売るサービスというのはいい提案」と評価。
2チーム目、大阪星光学院高等学校2年生5名からなる「たいむ不老しき」は、「特保(特定保健用食品)」に注目。サントリーと吉本興業がコラボして、トクホ商品を使い、SNS上での大喜利大会を提案しました。まるで5人によるコントのようなプレゼンに、福田も「プラン9さんみたいですね」と感想を。サントリー株式会社 黒田氏は「実際に、特茶のキャッチコピーを芸人さんにお願いしているので実現性が高い」。毎日放送高橋氏からは「YouTubeだけでなく、地上波も絡められたら」と提案される一幕も。
3チーム目の灘高等学校「アロッジオ」は、テーマを「献血で守る大阪の健康」とし、「また行きたいと思える、献血すれば献血するほど健康になるという献血ルームならリピーターが増えるのではないのか」という考えのもと、お笑いステージやマッサージスペースなど、あらゆる施設が集まった憩いの場となる「ヘルスケアステーション」を提案します。流暢なプレゼンに、福田は「スティーブ・ジョブズなみのプレゼン! すばらしかったです」と絶賛。関西電力株式会社 大西氏は「1人でも、(欠席となった)3人の思いが十分伝わってくるようなプレゼン」とし、“献血”という今回のテーマに「改めて、考えていかないといけない問題だと感じた」と心に残った様子でした。
4チーム目「LUSTER」は、吉本新喜劇のようなユニークな寸劇でプレゼン。健康の大切さを語り合う3人の元にやってきた探偵とその助手が、電車内でのスキマ時間を有意義に使える「電車内にエアロバイクを設置したジムを作る」と提案。劇中には、新喜劇のようなズッコケも織り込まれ、「超大作でした!」と、かなで。パナソニックオペレーショナルエクセレンス株式会社金子氏は「電車内では寝ているだけなので、この時間を使って10歳若返ることができるのはいい案。寸劇がちゃんとできていたので、もう少し見ていたかった」と独自のプレゼン方法も評価されていました。
5チーム目の大阪星光学院高等学校「バリボーの光」は、通勤に楽しみを見つけられるような駅にするべく、「自由に書き込みができる掲示板」の設置を提案。上の世代には懐かしい“駅の伝言板”を、高校生の感性で活用するアイデアに、シルクは「懐かしいわ~伝言板」と感慨深げ。「大喜利でなくても、高齢者の方が何か書いたり、風景としてあってもすごくいいんじゃないかと思いました」とアイデアを掻き立てられたようでした。
最後は、大阪星光学院高等学校1年生たちによる「チクタク」です。大阪のおばちゃんをターゲットに、吉本のタレントたちと参加できる「歩き旅」を提案します。関西テレビ放送株式会社米田氏は「いいなと思ったのは『歩く』ということ。多くの方が始めやすいですね。大阪のおばちゃんのパワーをかけあわせたら何が起きるんだという発想もおもしろい」とアイデアに感心した様子でした。
すべてのチームのプレゼンが終わり、審査結果を待つ間、福田とかなでが気になるチームを深掘りすることに。かなでは、寸劇を披露した「LUSTER」を挙げ、「最後のコケ方は素晴らしかったですよ」とふり返ります。
1人でプレゼンをがんばった「アロッジオ」の西村さんも気になったようで、福田が「普段からプレゼンしてる?」と聞くと、「人生で初めて」と聞き、「えー!? 」と目を丸くする2人でした。
いよいよ結果発表です。最優秀賞は、灘高等学校の「アロッジオ」西村さんに決まりました。
審査結果を伝えたシルクが「1人でがんばりました!」と称えると、西村さんは、こみ上げる感情を抑えきれず「まじでうれしい……!」と声を詰まらせます。この日参加できなかった2人への感謝も忘れず、「この4ヵ月間、ずっと夜遅くまでずっと付き合ってくれたチームのおかげです。本当に、本当にありがとうございました」と喜びを爆発させる西村さんに、会場からは温かい拍手が贈られました。
三井物産株式会社松久氏は、「アロッジオ」のプレゼンを「素晴らしいプレゼンでした」と称えつつ、全体の評価をこう語ります。「他の皆さんのプレゼンも本当に楽しく、選ぶのが大変でした。それに『本当に高校生なのかな』というほど落ち着いていて、度胸もあって、堂々とプレゼンされる姿に感銘を受けました。研究もよくされていて、説得力がありましたし、我々審査員もすごく笑わせていただきました。会場の皆さんも10歳若返ったのでは」。
大阪府政策企画部企画室連携課長川本氏も「我々大阪府が進めているプロジェクトを、こんなにガチに考えていただけて、本当におもしろかったです。これをきっかけに、10歳若返りプロジェクトを全員に覚えていただいたのではないかなと思います」と語りました。
日本の未来をしっかり考えて、真正面から取り組んだアイデアばかり
イベント終了後に行われた閉会式では、「ガチ探究in Warai Mirai Fes 2023」から、3時のヒロイン・福田、かなで、そして出席した高校生の皆さんが出席しました。福田は改めて「もう、クオリティがすごかったです」と感想を。かなでも「本当に実現しそうなプレゼンばかりでした」と感心しきり。また、審査基準のひとつだった「大阪らしさ」が印象的だったことも明かし、かなでは「吉本興業とか芸人さんとかがプレゼンによく出てきて、最終的には大阪らしさを出そうとコケている人もいました」と明かしていました。
最優秀賞に選ばれた「アロッジオ」の西村さんは「こういうプレゼンは初めてだったので、スティーブ・ジョブズのプレゼンを見まくりました。心臓バクバクながら、真似させていただきました」と明かしました。チームとしても「スライドも、昨日の夜中の3時までチームでずっと作っていたので、一緒に立てなかったのは残念ですが、本当にチームのおかげで優勝できました」と笑顔で語りました。
また、「献血で守る大阪の健康」のテーマにした今回のプレゼンは「ストーリーを考えていくのが一番苦労した」と明かし、実際に実現できるプランを目指すなかで、実際に日本赤十字社の方に話を聞いたりもしたとのこと。 こうした高校生たちのアイデアに触れ、福田は「6チームとも日本の未来をしっかり考えて、どんなふうに良くしていくかを真正面から向き合って考えた案でした。今はまだ高校生ですけど、ぜひこのアイデアをご自分が就く仕事で実現させてほしいなと思いました」と期待を寄せます。かなでは「仕事で使ってほしい~!」と、さっそく高校生たちに売り込んでいました。
開催概要
「Warai Mirai Fes 2023~Road to EXPO 2025~」
日程:2023年8月25日(金)〜8月27日(日)
会場:大阪城公園内 (〒540-0002 大阪府大阪市中央区大阪城)
COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール・TTホール、大阪城音楽堂 、太陽の広場 ほか
主催:一般社団法人チーム関西
・「Warai Mirai Fes 2023~Road to EXPO 2025~」ホームページはこちら
一般社団法人チーム関西とは
大阪・関西を国際的な文化芸術・エンターテインメント・スポーツ都市として発展させることを目指し、参画メンバーが持つリソースを掛け合わせ、さまざまなイベント、プロジェクトを継続的に実施していきます。
また、2025年大阪・関西万博のテーマでもあり、2030年を目標達成年次とするSDGsの推進にも積極的に取り組んで参ります。
【構成社員】 ※50音順
朝日放送テレビ株式会社/株式会社アシックス/大阪ガス株式会社/関西テレビ放送株式会社
関西電力株式会社/学校法人近畿大学/サントリー株式会社/株式会社JTB
一般社団法人滋慶学園グループ/西日本電信電話株式会社/西日本旅客鉄道株式会社
パナソニックホールディングス株式会社/株式会社毎日放送/三井物産株式会社/吉本興業株式会社
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