田村淳の人工衛星プロジェクト『田村淳の宇宙チャレンジ’24』の概要発表会が、8月25日(金)にABEMAで生配信されました。このプロジェクトでは、淳がABEMAと共同でオリジナルの人工衛星を製作し、ロケットに搭載して打ち上げます。この日は、淳がプロジェクトを始めた理由や、宇宙への思いなどをたっぷりと語りました。
小さいころから宇宙に憧れていた淳
子どものころから宇宙に興味があったという淳は、「これまでは遠い存在であった宇宙も、身近なまわりの人が挑戦し始めている。自分も小さいころからの宇宙への思いが実現できるのではと思い始めた」と、挑戦の背景を語ります。
注目ポイントのひとつは、このプロジェクトが一般参加型であること。参加方法は、今後プロジェクトの公式ホームページ内で随時、発表していきます。また、打ち上げた人工衛星で行われるミッションも、「アイデアコンテスト」で一般公募するそうです。
淳はプロジェクトの門戸を一般に開放する理由について、「番組を通して、ロケットが打ちあがっていく感動を一緒に共有したい」と説明。また、「アイデアコンテスト」についてこう話しました。
「ハードルが高く感じるかもしれないけど、『こんな衛星を考えました』くらいでいい。小学生でもできると思います。どんなアイデアでもいいので、軽い気持ちでアイデアを教えてください」
「ロケットを打ち上げて全員で大泣きしたい」
打ち上げ時期は「想定では、来年の秋を目指す」とのことで、衛星を搭載するロケットについては、「イーロンマスクさんがつくっているロケットに乗せて飛ばすかも。でも、国内のH3ロケットに搭載したい思いもある」と夢を膨らませます。
その後も、目を輝かせながら宇宙への思いを話し続けた淳は、最後に配信の視聴者に向けてこう呼びかけました。
「ぜひ衛星を打ち上げるプロジェクトをみんなで楽しんでいければいいと思います。ロケットを打ち上げて、全員で大泣きしたいと思います。みんなで頑張りましょう!」
宇宙は“意外と手触り感のある場所”
配信終了後に、淳を直撃しました。
――幼少期から宇宙に興味があったそうですが、最初に興味を持ったきっかけは何ですか?
「宇宙船サジタリウス」(テレビ朝日系)というアニメだったと思います。弟と見ていました。そこから『銀河鉄道999』や『ガンダム』とか、もうとにかく宇宙もののアニメだったら見るようになりました。
――このプロジェクトを始めたいと具体的に考えたのはいつですか?
植松電機(ロケット教室などを開いている北海道の会社。「下町ロケット」のモデルとしても知られている)の植松(努)社長と出会ったのが大きいと思います。僕は宇宙に関心のある子どもでしたけど、「宇宙って行けるもんじゃないし、自分にとっては関係ない」と思っていました。でも植松さんのように、大人になっても宇宙への興味・関心を持って、自分の人生の中でちゃんと実現しようとする人がいるとわかって、「こういう大人になりたい」と思いました。
――今回のプロジェクトを一般参加型にしたのはなぜですか。
僕もそうなんですけど、宇宙は果てしなく遠くの話で、自分の人生とは関係ないものだと切り離していました。でも、これだけ身近になって、手を伸ばせば宇宙のことを知れる時代になったので、みんなが宇宙に対してもっと身近な気持ちを持ってほしいと思いました。
――淳さん自身が、大勢で楽しむことが好きなのも理由ですか?
成功したときにワーッと肩を組んだりとか、「あそこよかったね、あそこ苦しかったね」って話をしたりするときが、いちばん幸せを感じる瞬間なので、できるだけ仲間は多いほうが、共有しあえる温度が高くなると思っています。フェスもそうですよね。あの空間をみんなで共有するから熱量が上がるんだと思います。なので、僕が楽しいと思ったことはどんどん紹介して、できるだけ仲間を増やしたいと思っています。
――宇宙開発はほかにも多くの企業や個人が参入していますが、淳さんの独自性をどのように打ち出しますか?
僕がやることによって、宇宙への挑戦を一気に一般化させたいと思います。宇宙への挑戦って、もう特殊な人だけがやるプロジェクトじゃない。みんなでやれるのだから、みんなで手を繋いでやりましょうと。今回、ABEMAさんと伝えたいのは、どんなに宇宙が果てしない場所でも、手さえ伸ばせば意外と手触り感がある場所なんだよってことです。
――今回のプロジェクトで衛星打ち上げ場所に連れていきたい人はいますか?
それは娘ですね。やっぱりパパが衛星を作って、このロケットに載っけて飛ばすんだよというのは、娘と一緒に見たいなと思います。仕事ですけど、絶対に連れていきたいです。
――娘さんからも、ミッションの面白いアイデアが出てくるかもしれませんね。
そうですね。まだ小学校1年生なんで、衛星の概念がどのぐらい伝わるかわからないですけど、今日帰ったら「宇宙にどんなモノを放出したいか」と問いかけてみようと思います。
『田村淳の宇宙チャレンジ’24』公式サイトはこちらから。