吉本芸人を対象に「コンプライアンス研修講座」を実施

よしもと芸人らが参加した「コンプライアンス研修講座」が、9月6日(水)に大阪・よしもと漫才劇場で行われました。ストーカーや恋愛関係のもつれなど、いまや芸人も無関係ではなくなったさまざまな問題について、吉本所属の芸人たちがコンプライアンスに反することがないよう、専門家による講義を通して学びました。

出典: FANY マガジン
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大阪府警本部担当者がストーカー関連について講義

コンプライアンスは「法令遵守」という意味。ストーカーやセクハラなど、身近にありながら「自分には関係ない」と思いがちな問題について、吉本の芸人やタレントがコンプライアンスに反することがないよう、大阪府警本部の担当者などから講義を受けました。

参加した芸人たちは、受付で出席カード、資料を受け取り、会場内へ。まず、大阪府警察本部生活安全部の石川生活安全総務課長が「ストーカー被害防止」について講義を始め、ストーカー規制法の概要やストーカー行為となる条件などについて、細かく説明していきました。

石川課長は、大阪府警におけるストーカー相談受理件数の推移や、被害者と行為者の関係性についても、グラフを用いて解説。ストーカー被害があった場合は、「検挙」のほか「警告」や「禁止命令」といった対処方法もあることなど、芸人たちが普段なかなか知ることのできない情報が伝えられました。

出典: FANY マガジン
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さらに、石川課長はストーカー規制法の内容を詳しく解説していきます。

「つきまとい」の具体例として、出演しているライブ会場に押しかける行為や、プレゼントの中にGPSが仕掛けられていた事例などを挙げるとともに、行動パターンや場所の特定につながる可能性があるため「SNSの投稿にも注意が必要」と指摘し、芸人としても気をつけて行動するよう呼びかけました。

そして、被害にあった場合にストーカー規制法に則って受けられる「援助」のことや、取り締まり対象となる「つきまとい等」に該当する具体的な行為についても説明。ストーカー被害を受けた場合は警察のほかにも複数の相談先があるとしながら、「早めの相談を」と芸人たちに呼びかけました。

出典: FANY マガジン
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「コンプライアンス研修講座」は、大阪では全7日間の実施予定で、ストーカー被害防止については、大阪だけでなく東京でも講師を招いて講義が行われる予定です。