阪神タイガースを題材にした漫才で、“タイガースファン”を笑わせるネタバトル『虎-1グランプリ』のグランドチャンピオンシップが、9月10日(日)に阪神甲子園球場外周ステージ(兵庫県西宮市)で開催されました。この日の舞台に立ったのは、自他ともに認めるタイガースファンの芸人4組。そして投票の結果、チャンピオンに輝いたのは――ニッポンの社長(ケツ、辻)でした!
阪神ファンにはたまらないネタだらけ
2022年から始まった『虎-1グランプリ』は、タイガースファンの、タイガースファンによる、タイガースファンのための大会。出場する芸人も生粋のタイガースファンなら、観に来るお客さんも熱烈なタイガースファンという、まさにタイガース愛にあふれたコンテストです。
この日のグランドチャンピオンシップに進出したのは、今年4~7月に毎月開催された予選会で勝ち上がった4組。ニッポンの社長のほか、祇園(木﨑太郎、櫻井健一朗)、とらふぐ(阿部直也、田畑勇一)、マテンロウ(アントニー、大トニー)という顔ぶれです。
トップバッターは、とらふぐ。まずは、自分たちがいかにタイガースファンであるかをアピールして集まったお客さんを盛り上げます。そして阪神タイガースの今年のスローガン「A.R.E.」に絡めて、アイドルグループ「ARE48」のネタを披露。現在の選手だけでなく、赤星憲広選手やマルテ選手といったOBの話題も盛り込んで笑いをさらいました。
続いて登場したのはニッポンの社長。辻は、タイガース公式のランダムロゴデニムパンツを着用し、手には「そらアレよ」と書かれたフェイスタオル。相方のケツは、岡田彰布監督のお気に入りである「パインアメ」をまきながらの登場です。ネタはしりとりで、「岡田監督が言いそうなことしりとり」では試合終了後のインタビューでの岡田監督の口ぐせを盛り込みつつ、見事にしりとりを成立させて観客を沸かせます。
アントニーは「新外国人の入団会見」?
マテンロウは、選手が式典のときに着用するというタイガース公式オーダースーツとネクタイを身に着けてステージに。アントニーが「僕がスーツを着て帽子をかぶっちゃうと、完全に新外国人の入団会見みたいになって」と話してお客さんは大笑いです。「タイガースクイズ」という体裁で、アントニーの体験談や野球あるあるを散りばめたネタで会場を盛り上げました。
ラストを飾ったのは、昨年チャンピオンの祇園です。タイガースが好きすぎて「甲子園で働きたい」と言う木﨑が、もしも迷子センターで働いたら……というネタ。迷子の特徴をアナウンスするものの、よく内容を聞くとタイガースの選手の特徴です。「この特徴はどの選手か」を当てるクイズになっており、最後にはお客さんにも出題し、挙手したファンが答える一幕もありました。
祇園とニッポンの社長が“場外乱闘”!?
ネタがすべて終わり、ステージ上でこの日の出来栄えを語り合う4組ですが、ディフェンディングチャンピオンの祇園が「僕ら以外のコンビは、東京所属です。僕らは、39分で(甲子園まで)来られますので! 交通費、いりませんので!」と猛アピールを始めます。
これに対してニッポンの社長・ケツは「ひとついいですか? 審議!」と物言いをつけ、辻もこう抗議。
「これは“ネタバトル”のはずやのに、祇園さんは漫才の最後でお客さんに受け答えさせるという、“営業”みたいなことをされていた。これ、いいんですか!?」
しかし、祇園の2人はすぐさま、「パインアメを投げてた奴がなに言うてるねん!」と切り返し、お客さんは大笑いでした。
そして『虎-1グランプリ』特設サイトで行われたオンライン投票の結果、チャンピオンに輝いたのはニッポンの社長! 優勝特典として“阪神タイガース公式芸人”の称号のほか、賞金10万円や「2023ファン感謝デー」の出演権、「チームショップ アルプス」1日店長、ファーストピッチ投球権、選手コラボグッズの販売というファンにたまらないご褒美が贈られました。
『虎-1グランプリ』公式サイトはこちらから。