宮川大助・花子が4年ぶり名古屋公演! ゲストのくっきー!「勘が鈍ってないのは化け物」

「宮川大助・花子の『ただいま!』IN 名古屋」が10月28日、名古屋市中区の老舗寄席劇場・大須演芸場で開かれ、この日を待ちわびていた地元ファンを沸かせました。2019年6月以来、約4年ぶりに戻ってきた同劇場の舞台。がんの一種、多発性骨髄腫と闘う花子と献身的に支える大助のトークは満席の観客を笑わせたり、涙ぐませたり。2人のイニシャルにちなむDHF(大助花子ファミリー)の面々も駆けつけ、待望の単独ライブに花を添えました。

出典: FANY マガジン
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「下の世話」の話まで暴露!?

公演タイトルを受け、客席から「おかえり!」の声で迎えられた2人は、花子の座る車イスを大助がゆっくりと押して登場。花子は「薬の加減でぼおっとしてます。この人は飲まんでもそうやけど」と、さっそくお約束の“毒舌”で場内の空気を和ませました。

冒頭の挨拶を済ませた大助・花子が一旦、退場したあとはDHFのフリーサイズ(さなえ、オカン山口)、男女コンビのオーサカクレオパトラ(りえちゃん、克信)、DHFの一員でMCも務めた吉本興業東海支社所属のオレンジ田中の順で、それぞれの持ちネタを披露しました。

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トリで再度登場した大助・花子はもっぱら、花子の闘病生活をめぐる赤裸々な話で詰めかけた来場者の気持ちをつかみます。

「本来は漫才を聴いていただきたいのですが、十分に稽古できる体力が(花子に)ないのでぶっつけ本番ですわ」

大助がそう“舞台裏”を明かすように、やり取りはほとんどアドリブながら、熟練の夫婦漫才らしく、ぶっつけ本番とは思えない息の合ったやり取りを繰り広げました。

トークでは、花子が治療中に感染症にかかり、救急車で運ばれたことや3日間も気を失っていたこと、大助が“下の世話”を含む身の回りの面倒をみていることなどが生々しく語られました。もちろん、要所要所に持ち前の毒舌を挟む花子の話術は健在で、会場は大盛り上がりです。

出典: FANY マガジン
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花子が感謝の気持ちを込めて大助を「介護男子」と紹介する一方、大助は「コンビ結成以来、初めて本名の美智代、孝美(たかみ)と呼び合っています」としみじみ。家庭内でも芸名で通していた長年の習慣が、花子の闘病生活で一変したことを伝えました。

花子「治ってからの舞台を楽しみに!」

続くトークコーナーのゲストは、以前から親交がある野性爆弾・くっきー!。花子が胃がんを患った記念につくったという、胃袋のシルエットをあしらったTシャツ姿で現れ、場内を盛り上げました。個人的にも大助・花子の大ファンだと公言しているくっきー!は、「怒涛のマシンガントークと、アウアウ言うだけのオッサンの絶妙な掛け合いが何よりの魅力」と大先輩に敬意を表します。

出典: FANY マガジン
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舞台袖で見ていた直前のネタを踏まえて、「公衆の面前で、よぉあんな下ネタ言えますな」とくっきー節をお見舞いすると、大きな紙袋から“新作”のオリジナルTシャツを3着手渡しました。こちらは、大助がこれまでに放った数々の“迷言”をプリントしたレアものです。

くっきー!のプレゼント攻勢は、さらに続きます。「ラッセンの絵を持ってきました」というくっきー!が紙袋から取り出した絵は、イルカのイラストで一世を風靡したあの有名作家の作品……ではなく、くっきー!が描いた個性的な「ラッセンの肖像画」です。

「“ラッセンの絵”であることに間違いおまへんやろ」と涼しい顔にくっきー!に、額を受け取った大助も負けずに客席に向かって「さあ、最初は1万円から!」とオークションモードで切り返して喝采を浴びました。

出典: FANY マガジン
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出演者全員が顔をそろえたフィナーレでは、くっきー!が「4年ぶりとはいえ、勘が鈍ってないのは化け物。しかし、化け物は長生きします」とエールを送りました。花子は「一生懸命に治しますので、舞台を楽しみにしていてください」と本格的な復活に寄せる決意を力強く語りました。

大助・花子は今後、12月23日(土)に奈良県生駒市の南コミュニティセンターせせらぎホールで開催される「大助花子のクリスマス2023」に出演予定です。

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