『NHK新人お笑い大賞』優勝の天才ピアニストに直撃! 「やっぱり行き先はM-1やキングオブコントで賞を獲りたい」

結成10年未満の芸人たちが競う『NHK新人お笑い大賞』の本戦が、11月12日(日)にNHK大阪ホールで開催され、天才ピアニスト(竹内知咲、ますみ)が参加した272組の頂点に立ちました。ファニマガでは激戦を制したばかりの2人を直撃! 喜びの声はもちろん、ネタづくりの舞台裏、今後の目標などを語ってもらいました。

出典: FANY マガジン
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同点の接戦から決勝へ進出!!

東京と大阪の予選を勝ち抜いた8組が出場した本戦では、Aブロック4組、Bブロック4組に分かれて、それぞれ1組が決勝に進出します。

Aブロックは、サスペンダーズ、ジョックロック、プール、翠星チークダンス、Bブロックはレインボー、チェリー大作戦、天才ピアニスト、いろはラムネという組み合わせ。審査員を務めた大平サブロー、渡辺正行、清水ミチコ、YOU、濱口優(よゐこ)、お~い!久馬(ザ・プラン9)、ふかわりょうによる投票で、Aブロックからは結成2年目で初出場のジョックロックが決勝に進出しました。

Bブロックは、天才ピアニストとレインボーが3票で並び、別コンビに投票していた濱口が天才ピアニストに入れて決勝へ。決戦では2組とも互角の戦いを見せた末に、天才ピアニストが栄冠を手にしました。

出典: FANY マガジン
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紅白歌合戦に向けてけん玉を練習!?

――大賞に輝いた現在の気持ちを聞かせてください。

竹内 めっちゃ嬉しいです! 今日やったネタは、自分たちでもお気に入りの2本で、絶対に決勝にも行って、両方とも披露できたらいいなと思っていたので、どちらも見ていただくことができたのがまず嬉しかったですし、そのうえに最高の結果を迎えられたのもよかったです。

ますみ 去年、「NHK上方漫才コンテスト」を獲らせていただいて、次はこの賞を獲るってことを2人の中で目標にしていたので、本当に嬉しかったです。NHKの2つの賞を受賞したということは、私たち、国民の皆さまに愛された、ということで間違いないなと思いました。どーもくんと並ぶ“2大愛されキャラ”として、たくさんNHKさんに出させていただきたいです。

竹内 紅白歌合戦もね。

ますみ それ! 去年、「NHK上方漫才コンテスト」がきっかけで紅白の事前告知番組を中継させていただいたので、もしかしたら本チャンであるかもしれないかな……。けん玉を練習しときますわ(笑)。

出典: FANY マガジン
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――今回、2本のネタはどちらもコントでした。

竹内 コントにしたのは、先ほども言いましたが、自分たちのお気に入りで、いまお客さんに見てほしいと思っていたので選びました。漫才とコント、どちらでもやってもいいという賞レースに出たときは、漫才とコントの比率関係なく、自分たちがやって楽しく、なおかつ、いま強いモノをやってますね。だから今回は私たちがやっている強い上位のモノ、2つをやらせてもらいました。結果、それがコントでした。

――昨年、「NHK上方漫才コンテスト」で優勝して以降、「THE W」「上方漫才協会大賞」「関西演芸しゃべくり話芸大賞」と優勝が続いています。

ますみ 私たちのポリシーとしては、テレビなどのメディアに出ていくっていうことももちろん大事だと思っているんですけれども、賞レースを制覇して優勝トロフィーを獲るということに、けっこう命をかけているので、レースがあればどんどん本気で出ていきたいです。で、自分が死ぬときには棺桶にトロフィーを詰めて燃やしてほしいので、まだまだ賞を獲りにいきたいと思っています。

竹内 やっぱり、行き先は「M-1グランプリ」や「キングオブコント」とかで賞を獲りたいですね。どちらもまだ女性が優勝していないし、ましてや「キングオブコント」は決勝に女性コンビがいったことないので、まずはそこを目指して賞を狙っていきたいなと思っています。

出典: FANY マガジン
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新ネタは月に最低6本

――今回は、本戦1回戦でレインボーと同票でしたが、そのときの心境は?

竹内 審査員が7名で、3票、3票の同票数ということで、ホンマにどうなるかわからなかったです、というのが心境です。レインボーさんも、ものすごくウケてらっしゃったし……。でも我々的にパフォーマンスは完璧だったので、これで無理やったら運が悪かったなと。

ますみ 実は、去年の『NHK上方漫才コンテスト』でも、ももさんと同票の末に決勝に行かせてもらったんですけど、今回もレインボーさんと同じ状況になって、フラッシュバックしましたね。だから、そのときに運を使ってしまったから、今回は無理かなぁってことが頭によぎりましたが、よゐこ・濱口さんが最後に投票してくださって……。決勝、とったどー! ということで(笑)。

――(笑)。ネタ作りについてお聞きしたいんですが、ネタの数は増えましたか?

竹内 単独ライブで基本的に新ネタを下ろすようにしているので、毎月、最低6本は作ってますね。新ネタライブがあれば、もう少し多くなります。だから(年間では)最低6本の×12として72本にプラスしてますから80本以上で、コントと漫才は半々くらいですね。

ますみ ネタは竹内さんが作ってますが、私的はしんどいですね。

竹内 しんどいですか!?

ますみ ネタを生み出す苦しみは重々承知ですけど、私的には去年とかよりは断然、今年はしんどいですね。月6本新ネタを下ろすというルーティンができているので、新ネタを入れ込むという作業がやっぱり大変で。とはいえ、単独ライブの日までに帳尻合わせて何とかギリギリのところでやってますけど。

出典: FANY マガジン
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――ネタのアイデアはどこから?

竹内 漫才とコントでは違うんですけれども、基本は、常にますみとの会話やロケのとき、テレビ収録のとき、楽屋にいるときなどで彼女が出す面白い動きや顔、声の出し方とかを極力見てますね。そこから設定を考えてます。けど、最終的にますみや私が演じて面白くならないとネタとしては仕上がらないし、勝てないと思っています。

ますみ 竹内さんが作るネタは、私以外と演ったら、せんせん面白くないと思います。

竹内 そこまで言い切りますか(笑)。

――今後の目標を聞かせてください。

竹内 とにかく舞台を大事にしていきたいですね。おかげさまで昨年、「NHK上方漫才コンテスト」での優勝をきっかけに忙しくさせていただいて、いい流れになったなと思っているので、その流れを止めないようにしてます。
いままで以上にライブを行なっていきたいし、ネタ下ろしもしていきたいと思いますし、自分たちで意識して転がしていかないと止まるんで。それに賞をいただくのは嬉しいですが、それだけみなさんにネタを見ていただくときのハードルも上がりますんで、それを感じてまだまだ頑張っていきたいと思います。

ますみ 私は賞レース、獲れるだけ獲っていきたいですね。そして、先ほど竹内さんも言いましたけど、舞台を大切にしてネタをやっていきたいです。

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