結成16年以上のベテラン芸人のためのお笑い賞レース『THE SECOND』初代王者であり、結成20周年を迎えるギャロップ(林健、毛利大亮)の初めてとなる全国ツアー「漫才やろな! 漫才やりましょ!」が、11月24日(金)に大阪・なんばグランド花月で千穐楽を迎えました。これまで名古屋から福岡、京都、東京と続いたツアーでは『THE SECOND』の対戦相手がゲストとして登場してきましたが、最後は決勝で戦ったマシンガンズ(滝沢秀一、西堀亮)が登場! 東西の実力派コンビによる漫才で会場は大盛り上がりでした。
優勝後は客の反応がまったく違う!
「なんばグランド花月は5年ぶり。そう簡単にできる劇場ではないので、いま緊張がすごいです」
公演に先立つ囲み取材で毛利が“本音”を語ると、林も「ツアーのファイナルという感覚より、なんばグランド花月やという気持ちが強い。意識するなと言われてもここは意識してしまうし、舞台から客席を見た景色も壮観というか……」と、スペシャルな場所であることを強調します。
また、『THE SECOND』後の状況について、毛利は「お客さんの反応がまったく違う。こんなにも変わるかというくらい、180度変わった」と言うと、「飽きられないように、新しいネタを林さんにつくっていただいて、僕は“なんでやねん”を間違えないように」と笑わせました。
カネをもらって顔が変わった!?
いよいよステージ本番。2人がステージに姿を見せると、会場は大きな拍手に包まれます。「こんな拍手、もらえますか。うれしい!」と毛利が感謝を告げると、林がそれに乗っかってひとボケ。会場は、さっそく笑いに包まれます。
鉄板の髪型イジリなどを盛り込みつつ、正統派のしゃべくり漫才をまずは2本。林の飄々としたボケに、毛利が勢いよくツッコミを入れるネタに、会場は爆笑に包まれました。
ネタのあとは「ピッタリ! ギャロップ」コーナー。結成20年に迎えたコンビの“絆”を、ゲームを通じて披露します。まずは、毛利がシーソーを踏んで飛ばしたヘルメットを、林がうまく頭にかぶることができるか――という「絆ヘルメット」から。ルールを聞いた林が「なにが絆なん?」「スーツでやるゲームなん?」という素朴な疑問を口にして、会場は笑いに包まれます。
さらに万が一、流血した場合の対処法などでも笑わせながら、懸命にチャレンジする林の姿に会場からは歓声が。ほかにもカツラを使った「ボーボーチャレンジ」にもチャレンジ。絆を確かめ合う2人の姿に会場は爆笑に包まれました。
続いてマシンガンズの漫才です! 「7年前は、なんばグランド花月でドスベリした」という2人は、ギャロップについて「カネを持って顔が変わった」とチクリ。『THE SECOND』の打ち上げでのギャロップのビールの飲み方をモノマネしたり、さらに観客に対しても「THE SECOND前と態度が違うな」とイジったり、“持ち味”たっぷりの息のあったボケとツッコミで会場を盛り上げました。
「100万円」の副賞でつくったスーツでビシッと登場
ギャロップの3本目は、マシンガンズリスペクトのレアネタ。そして、その後の幕間のVTRで、『THE SECOND』の副賞である100万円のスーツ仕立て券で作ったスーツを受け取りに行く様子が流されると、4本目はその新衣装でステージへ。ピシッとした2人の晴れ姿に歓声と拍手が起こりました。
ラストは、マシンガンズとのトークコーナー「カモン! マシンガンズ」。テーマである「THE SECOND なぜ、ネタを2本しか用意してなかったんですか?」から、過去の漫才中に西堀が発したまさかの言葉、現在の驚きのネタ本数、さらに、実はこの日の出番で新しい試みをしていたことを明かすなど、レアなトークが飛び出します。
そして、2組でそのままミニコーナー「THE なにわ師匠クイズ!」へ。誰もが知る“あの師匠”に関する問題が出題され、なにわらしさ全開のVTRに会場は爆笑でした。
エンディングでは「またやりたいね」というマシンガンズの言葉に会場から拍手が。毛利は、副賞でつくったスーツについて「この衣装で20年、30年、40年と漫才を続けていきます。次は、上方漫才大賞を目標にします!」と宣言し、大盛りあがりのなか、イベントは終了しました。
この公演の模様は11月26日(日)19:30まで、アフタートークは同日20:30までオンラインで見逃し視聴ができます(チケット販売はともに同日正午まで)。
FANYオンラインチケット(配信)はこちらから。