“TikTokの先駆者”COWCOWが配信ナシの劇場ライブにこだわる理由「すべてはライブのために…」

結成28周年を迎えたお笑いコンビ・COWCOW(多田健二、善し)恒例の単独ライブツアー『COWCOW 28th LIVE』が、11月13日(土)によしもと福岡 大和証券/CONNECT劇場から始まります。東京・大阪・福岡の3都市を回り、漫才・コント・歌ネタなどCOWCOWの魅力が存分に堪能できるライブ。そんなライブのことはもちろん、人気のTikTokやインドネシアでのブレイクなどについて、2人にたっぷり聞きました。

出典: FANY マガジン
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生の舞台にこだわる単独ライブ

——昨年はコロナ禍の影響で、『COWCOW LIVE』も動員数やライブ時間を制限しながらの開催でした。予断を許さない状況ながら、今年は大勢のお客さんの前に立つことができそうですね。

多田 テンション高く来ていただけたらうれしいですね。(コロナ禍で)なかなかテンション高くというのは難しいかもしれないですけど、より楽しみにして来ていただけると、僕らもやりやすいところはあります(笑)。

善し エンターテイメント全体だと、コロナ前に戻っていないところもあるなか、お笑いや演劇は普通の状態に戻りつつある。本当にありがたく思います。無観客配信が1カ月続いたときは、前のように戻れるのかと思うこともあったんで、本当によかったですね。今回はコロナが始まって以来、いちばんいい状態でライブができるのかなって思います。

多田 昨年の単独ライブでのNGK(大阪・なんばグランド花月)公演は、僕らの次の日から夜公演が中止になったんですよ。僕らがギリギリできたんで、そういったありがたさも感じますよね。徐々にいい状態に戻ってきているので、お客さんもテンション高く、僕らもそれに応えられるようなライブにできればいいなと思います。

出典: FANY マガジン
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——今回は配信がありませんが、生の舞台にこだわったということなのでしょうか?

多田 もちろん遠くの人が来られないというのはあるんですけど、会場が盛り上がらないと配信を見ている人にも伝わらない。中途半端になるのであれば、劇場だけにこだわらせてもらって、できるだけ足を運んでほしいという思いがありました。

善し 僕らからすれば、ネタバレをしたくない感覚もあったりします。いざどこかで(単独ライブでできた)ネタをやるときに、配信で何人かご覧になって知られていたらイヤやなというか……。

——おふたりのネタは、お客さんと一緒に盛り上がるグルーヴ感も魅力ですもんね。

善し もちろん、ミュージシャンとかなら配信もいいと思うんですけど、お笑いって(ネタバレもあって)配信に向いている部分と向いていない部分があるのかなって。今回、配信はやらないので、ぜひ休みを取って観に来ていただきたいですね(笑)。

出典: FANY マガジン
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単独ライブは“音楽アルバム”みたいなもの

——結成からこれまでの28年間、コンビとしてのターニングポイントはいつでしたか?

多田 みなさんに知ってもらえるきっかけになったのが、2011年に作った「あたりまえ体操」。2012年あたりに多くテレビに出させてもらったので、そこがターニングポイントなのかなって思うんですけど、2008年から毎年閉ざすことなく単独ライブツアーをしてきたからこそ、やってこられたのかなという気持ちはあります。
「今年もこういうネタができた。なんとか1年生き延びられる」という感覚でやっているなか、たまたま「あたりまえ体操」が多くの方に知ってもらえるネタになっただけで、僕らもっといろんなネタを作っていますよって言いたいところはありますね。だからこそ単独ライブをやり続けていますし、観に来ていただきたい気持ちがあるというか。もちろん“COWCOW=あたりまえ体操”もありがたいんですけど、それ以外もあるよっていう複雑な気持ちは抱えています(笑)。

——単独ライブこそがCOWCOWを作ってきたんですね。

多田 寄席になると漫才をやりますけど、ミュージシャンでいうシングルカットをやらせてもらっているような感覚なんですよ。単独ライブでは“アルバム曲”もやるので、そこを観てほしいです。TikTokもアカウント作ってやらせてもらっていますが、入り口はなんでもいいと思っています。単独ライブに来てもらうために、いろいろやっている感じがありますね。

善し やらないと仕方がない部分もあるんですけど、それってデビュー当時から変わらずやっていることなんでね。芸歴を重ねるなか、自分たちでも、まだこういうネタができんねんなって思うこともありますし。

多田 僕らはこれをすごいと思わないし、そんなんやっている芸人さんは山ほどいますから。僕らはその大勢いる芸人のなかの1組なんですよ。

出典: FANY マガジン
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——インドネシアでも、銀行のCMにおふたりの楽曲が起用されるなど人気です。改めて注目を浴びていることについては、どう思っていますか?

多田 「あたりまえ体操」がインドネシアで流行ったのが2014年なんですけど、そこから7年の時を経て、「あたりまえ体操」ではなく、ほかの曲が選ばれたのがうれしかったですね。
このあいだ、今田耕司さんの番組に出させていただいたとき、会うなり「インドネシア好っきゃなぁ!」って言われたんですけど、インドネシアが好きというか、インドネシアが僕らのことを好きでいてくれたというか(笑)。もちろん、しっかり訳してくれる現地のミュージシャン・加藤ひろあきさんのおかげでもあるんですけどね。

善し 海外に行けない状況で、再び海外の方に観てもらう機会ができたのは不思議ですね。改めてまた世界に行きたいなっていう気持ちが沸々と湧いてきました。海外ライブをやるために、YouTubeの海外チャンネルを作っているので、実現すれば面白いなと思います。

——YouTubeもそうですが、大人気のTikTokでも世界を意識した発信をしていますよね。

多田 日本人向けでやっていたのが、フォロワー40万人くらいで頭打ちになったんですよ。フォロワー数が伸びないなか、相方が「海外向けにもやってみよう」というのでやり始めました。いまは単独ライブの準備で休んでいるんですけど、2月から毎日投稿をしていて、そこから急激に世界の人のフォロワー数が伸び始めて……。
英語、ベトナム語、タイ語、韓国語といろいろやるなかで、インドネシアに向けた楽曲がハマり、CMに使っていただいた感じです。いまは日本人より、インドネシア人のフォロワーが多いんです(笑)。

出典: FANY マガジン
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——芸人の世界では、おふたりがTikTokの先駆者ですからね。

多田 TikTokだけは、どの芸人にも負けたくないです。僕しか言うてないですけど、“TikTok界のカジサック(梶原雄太)”だと思っています。

——(笑)。そうした活動のすべてが単独ライブにつながっているんですね。

多田 いろんなところに呼んでいただいて、顔を知ってもらい、ライブにつながったらなと思っています。ただ、TikTokも継続はするんですけど、ライブの準備もちゃんとしないとなって思っていますね。しっかりしたものを届けたいと思っています。

千鳥大悟も「面白いですね」って言ってくれた

——定期的に出演している『千鳥のクセがスゴいネタGP』(フジテレビ系)の反響も大きいのでは?

多田 ありがたいですね。『クセスゴ』でやっているのは番組用のネタなので、それを見てちょっとでも面白いなと思った人は、ライブに来ていただきたいです。

——千鳥さんとは、いろいろ話をするんですか?

善し ネタも見てくれて、番組でコメントもしてくれてね。向こう(千鳥)も会ったら「いつもありがとうございます」って言うてくれるんですけど、「いやいや、こちらこそありがとうございます」って感じで。
番組を継続させてくれているから俺らも出られるし。このあいだ、大悟も「面白いですね」って言ってくれましたけど、本当にありがたいことです。

出典: FANY マガジン
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——YouTubeやTikTokなど常に先を見据えた活動をしているおふたりですが、今後の目標や、やってみたいことがあれば教えてください。

多田 いろいろやっているのは単独ライブのためですし、観に来てくださるきっかけになるのであれば、なんでもやりたい気持ちではあります。自分らでいうのもなんですが、(TikTokなどの活動は)得意分野なのかなって思うので、そういったことにも目を向けつつ、日々のネタ作りをしていきたいですね。

善し 目標は解散しないことですね。今年は特に思います。

——(笑)

善し いろんなことを継続しないと、そういうことになるんだなと思った年ではありましたね。いままでできていたライブができなくなって、活動が止まっているコンビもたくさんいるなか、続けることって大事だなと思いました。いまの目標は継続ですね(笑)。

——最後に読者にメッセージをお願いします。

多田 僕らを知ってくれている方のイメージ通りのネタもやりつつ、そうでないものもやります。今年はそれにプラスしてサプライズ的なこともやるので、お住まいの近くに会場がありましたら、ぜひ観にきていただきたいなと思います。

善し 飲食でいう「フランチャイズの本店があるんだよ」というのをお伝えしたいです。SNSやYouTubeなどで僕らのネタが一部無料で観られるのですが、それで楽しんでいただけたなら、本店(単独ライブ)の味もぜひ楽しんでほしいですし、無料で食べたネタでいまいちやったという方も、「いやいや本店に食べにきてよ。本店の味は違うんで」って思います(笑)。ぜひ、観に来ていただきたいですね!

出典: FANY マガジン
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公演概要

『COWCOW 28th LIVE』

【福岡公演】
日時:11月13日(土) 開場18:00 開演18:30 終演20:00
会場:よしもと福岡 大和証券/CONNECT劇場
チケット:前売2,500円 当日3,000円

【東京公演】
日時:11月26日(金) 開場18:00 開演18:30 終演20:00
会場:ルミネtheよしもと
チケット:前売3,000円 当日3,500円

【大阪公演】
日時:12月17日(金) 開場18:00 開演18:30 終演20:00
会場:なんばグランド花月
チケット:前売3,000円 当日3,500円

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