芸人仲間も祈った…ナナがついにマンゲキ所属に! 「7(ナナ)回目ということで気を引き締めました」

大阪・よしもと漫才劇場(マンゲキ)恒例のネタバトル「グランドバトル」(12月9日開催)で、ナナ(山根リチャード、大二)が7回目の挑戦で総合第10位に入り、マンゲキ所属芸人となりました。艱難辛苦を乗り越え、2024年の元旦からさっそくマンゲキのステージに登場する2人に、いまの心境や今後の意気込みを聞きました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

マンゲキで2カ月に1回、開催されている「グランドバトル」は、マンゲキに所属する芸歴8年目以上の「極メンバー」全組と、マンゲキ所属を狙う「UP TO YOU!サバイバルステージ選抜メンバー」が参戦し、マンゲキでいまいちばん面白い芸人を決める超ガチンコバトルです。3部構成で1日がかりでネタバトルを繰り広げます。

過去6度の挑戦で惜しくも敗れ続けながら、7度目の挑戦でよしもと漫才劇場の新しい顔の1組となったナナに、バトル当日のことや、マンゲキ所属芸人となった感想を聞きました。

今回は過去イチ「イケそうやなぁ」と思った

――7回目のグランドバトルで、ついに劇場所属となりましたが、心境を改めて聞かせてください。

山根 いま振り返れば、よくガマンしたなぁという感じがします。もっと早く心が折れててもおかしくないかなと思うんですけれども……。「とにかくあかんかった~」っていうのを6回、味わったので、応援してくださる方々に「お待たせしました~」って報告ができて嬉しいです。

大二 僕らが「ナナ」で「7回目」ということで、気を引き締めて挑みました。ネタに関しては山根さんに任せているんですけれど、やはりいいネタができたら、これはグランドバトルにいけるんじゃないかと思うわけです。ですが、これまで落ち続けてきて、これは自分に問題があるんじゃないかと勝手に焦っていて……。今回は自分のなかで過去イチ、「いちばんイケそうやなぁ」と思ってたので、その通りになってホッとしました。

出典: FANY マガジン
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山根 そういえば、今回のネタで大二が絶対にビビッてるなと感じたんです。なんでわかったかというと、最初の一言がめっちゃ小さかったんで。これまでのグランドバトルでも、そういうことがあったので、すぐわかりました。でもその場で言えないですから、僕の一言をいつもよりデカめで言うたら気づいたみたいで(笑)

大二 (笑)。いつもより山根さんの声がデカいなって思ったら、ただでさえ緊張している自分がさらに緊張してしまって、唇パリパリになってめっちゃ唇なめてましたね。

山根   確かに。真顔せなあかんときも唇なめてたからな(笑)

――これまでのグランドバトルを振り返ってみて、いかがですか?

山根 グランドバトルの総合順位で入賞するためには、(3部構成の各部で)ランキング4位以内にならないといけないんですが、1回目は5位やったんです。そして総合で15位。これが、自分たちが思った以上に弾かれた感じではなかったので、次は絶対いけると2回目に臨んだんです。個人的にいちばん自信があったネタで、自分が好きなネタをやったんですが、結果はめちゃくちゃ順位が悪くて。
ウェルカムだと思ってたら、全然ちゃうかって。自分が好きすぎるゾーンの笑いを出したら、「違う違う、そこじゃない」って完全拒否られたという……。もっとグランドバトルというものに向き合って戦わないといけないなと、そこから模索が始まりました。

公式YouTubeチャンネル「ナナのナナなチャンネル」から
公式YouTubeチャンネル「ナナのナナなチャンネル」から

大二 グランドバトルの(ステージの)袖では、みんなが「頑張れよ」みたいなことを言い合ったりするんですけど、ウソは言えない。ネタ終わりで出来があんまりだったら、余計にヘンな励ましの言葉をかけてもしょうがないですから。これまでの挑戦では、そんな空気感もあって……。それだけに焦ってきて、あと、まわりの仲いいコンビも4回や5回目でいけたりしてたんで、余計にプレッシャーがあったのを覚えてます。

ロコディ・堂前が「ナナの結果を見てから」

――そんなときのコンビ仲はどうでした?

山根 険悪になることはなかったです。ただ、基本的にネタは僕が考えているんですが、グランドバトルの回を重ねるごとに、大二がネタ作りに積極的に参加してきたらどうしようかなと思いましたね。そうなると厄介なことになるなと思いました(笑)。じつは最初のコンビは、それが原因で解散をしたので……。
大二にも言うてるんですけど、役割が違うぞと。僕が考えたネタをブラッシュアップするときは話し合いすることが重要ですけど、ほんとに考えたいときは、僕の“厨房”に入って来ないでと言っています。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

大二 前のコンビではネタを書いていたので、どうしても回を重ねて自分も焦ってきているから、“厨房”を見てしまいましたね。いま、どれぐらいできあがってるか。特に4回目、5回目は「料理手伝いましょうか」って(笑)。

――今回、グランドバトルに合格したときの密着動画が公式YouTubeチャンネル「ナナのナナなチャンネル」で配信されましたが、そのなかで先輩や同期、後輩などに声をかけられていました。芸人仲間からの言葉などで、印象に残ったものはありますか?

山根 今回に限らず、グランドバトルに出るたびに、いろいろと声を掛けていただきました。1回目の結果発表のときに、(後輩の)ロングコートダディの堂前(透)が、よしもと漫才劇場の楽屋で舞台の模様を見てくれていて、いよいよ総合順位の発表のタイミングで、相方の兎から「もう行かないと」と促されたけど、「ナナの結果を見てから」って言うてくれたそうです。俺らのことを気にかけてくれてたんやと思って、めっちゃ嬉しかったですね。

公式YouTubeチャンネル「ナナのナナなチャンネル」から
公式YouTubeチャンネル「ナナのナナなチャンネル」から

大二 ルームシェアしていた盆と正月の橋爪(アキラ)が、結果発表のときにYouTube番組を収録していたんです。それを見直したら、偶然、映り込んでいた彼が、僕らの発表のときにすごく祈ってくれてたんですね、これは本当に嬉しかったです。

次の目標は「なんばグランド花月の舞台」

――さっそく1月1日からよしもと漫才劇場の出番が決まったそうですね。2024年の目標は?

大二 2023年の元日に、YouTubeでギャロップさんが審査員の漫才バトル番組があったんですが、ヘンダーソンさんや滝音さんらすごい方たちがいるなかで、優勝させていただいたんですよ。そこから始まり、12月のグランドバトルでよしもと漫才劇場の所属に決まり、1年をおさめられたのは本当に有難いことです。これをきっかけに、2024年は飛躍していきたいですね。
そして「M-1グランプリ」はもちろんですが、なんばグランド花月の舞台に出たいですね。僕は島根県出身ですが、親に「1月1日にミルクボーイさんと一緒の舞台に出る」と連絡したら、やはりネームバリューのある先輩と一緒に出ることがすごく嬉しかったみたいです。だからいつか「なんばグランド花月に出る」って連絡をしてあげたいです。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

あと、過去の映像を見直すと、じつは想像以上に見た目が汚いなと思ったので、少しでも小ぎれいにしようと、“美と健康”を意識していきたいと思います。これまできっちり酔いどれるまで飲んでたお酒も控えるようにして。そうすると顔つきも柔和になり、むくみも消えてくるんで、維持して「小マシ」になるよう頑張ります。

山根 僕はアルバイトを辞めます(笑)。 というか、辞めてもいいくらいに出番が増えて、ネタをいっぱいしたいです。

公式YouTubeチャンネル「ナナのナナなチャンネル」はこちらから。

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