推しに届け! オタク芸人カラタチがムゲンダイレギュラー昇格「オタクの人が仲間意識を持ってこそこそ応援してくれる」

東京・ヨシモト∞ホールの看板芸人であるムゲンダイレギュラー入りをかけて若手芸人たちが競う『レギュラー昇格ネタバトル「ムゲンダイユースカップ」決勝戦』が2023年12月30日(土)に開催され、カラタチ(前田壮太、大山和也​​)が悲願の優勝を果たしました! カラタチは、 アイドル(櫻坂46・武元唯衣推し)オタクの前田と、PCゲーム(エロゲ)オタクの大山からなるコンビ。今回のバトルでは、自分たちのカラーを最大限に出したオタクネタ満載の漫才で念願のレギュラーの座を獲得しました。

出典: FANY マガジン
大山和也(左)と前田壮太 出典: FANY マガジン

「劇場支配人が誰よりも笑っていた」

今回、決勝に進出したのはカラタチのほか、歩子、小森園ひろし、たつろう、とらふぐ(阿部直也、田畑勇一​​)、入間国際宣言(西田好孝、千葉ゴウ​​)​​、スクールゾーン(俵山峻、橋本稜)​​、バビロン(おーちゃん、ノリ、千葉ストロガノフ)​​​​、ランパンプス(寺内ゆうき、小林良行​​​​)、​​スクラップス​​(ヨシオちゃん、安藤陸​​、サン北川​​)の面々。

審査員を務めたのは、劇場支配人や芸人審査員の竹若元博(バッファロー吾郎)らで、来場者やオンライン視聴者も投票できる仕組みです。

まずはファーストステージで1位のカラタチ、2位のたつろう、3位のランパンプスがファイナルバトルに進出。最終決戦で審査員と観客による投票の結果、カラタチが優勝となりました。

出典: FANY マガジン
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竹若は今回のバトルについて、こう語りました。

「けっこうな芸歴を重ねているんで『みんなうまいな』というところが、基本的にはあるんですけど、その『上手いな』と『面白いな、楽しそうにやってるな』みたいなところの、せめぎ合いというか。上手いというよりも『面白いな。楽しんでるな』みたいな組に点数を入れさせていただきました。あと、僕の隣で見ていた劇場支配人が誰よりも笑っていたんで、“素晴らしい劇場やな”と思いました」

直前にコミケに行ってネタを飛ばしかけた!?

晴れてレギュラーとなった胸中はいかに!? 激闘を終えたばかりの2人に話を聞きました。

――ムゲンダイレギュラーメンバーに昇格しました。まずは、気持ちを聞かせてください。

前田 「ムゲンダイユースカップ」予選の1回戦で落ちちゃうと、「ムゲンダイドラフト」の入れ替え戦(所属芸人を目指す芸人とのバトル)で戦うことになるので、上がった嬉しさというよりは、そこのプレッシャーから逃れられた安堵がありますね。

大山 昇格・降格がなくなるんで、安定した位置に入れるというかね。確かに相方は毎回、ヒヤヒヤして、そこだけずっと気にしていましたね。

前田 今日の「ムゲンダイユース」決勝よりも、1回戦のほうが緊張していました。決勝まで来れば、負けても現状維持なんで。

出典: FANY マガジン
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大山 今回、それがいいほうに出たということですかね。緊張しないというかね。

前田 ただ今日、相方が(ライブ前に)コミケに行って、1本目ちょっとネタを飛ばしかけていました。それを僕に言われるのがイヤだったから、コミケに行ってたこと、ずっと僕に隠していたんですよ。

大山 それを言うな。正直、噛んじゃったし、2本目もちょっと甘噛みしちゃったんで、負けたら墓場まで持っていこうと思っていましたけど。

「客票」も取れるようになってきた

――2人がパーソナリティを務める『N93 カラタチの最果てのセンセイ!』(TBSラジオPodcast)も人気ですよね。

大山 4月から始まったんですけど、知ってもらう機会が増えたというか。いままでだったら、(劇場で)MCの方が客席に「誰を見に来ました?」と聞くときに、ボケでカラタチの名前を挙げて「ゼロ」みたいなのがあったんですけど、ここ最近、1人か2人ぐらい手をあげてくれるから、MCの方がやりづらそうにしていますね。

――(笑)

前田 確かに。これまでも何回か決勝に行ったことあるけど、客票はぜんぜん入らなかったですね。

大山 最近は、客票も取れるようになってきたので、ラジオで知ってくださったのかな、という感じはします。

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――週に1回、コンビでトークをする時間があるというのは、カラタチとしてもプラスになっているのでは?

前田 いや~。なってはないと思いますね。逆にストレスがたまります。

大山 こいつはすぐにオレに悪口を吐いてくるんですよ。それが、ものすごいストレスというか。「ふだん、こんなことをオレに思ってんのか」じゃないですけど、ムカついてしょうがないですね。(前田のほうを向いて)「お前がどこにムカつくことあんだよ」って話だよ。オレは言われてるほうだけど、オレはお前にそんなに言ってないだろ?

前田 長々と喋ってスベるところが、なんかムカつくんですよ。

大山 ふざけんじゃねえ!

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――(笑)。でも、今回の昇格はリスナーも喜んでるんじゃないですか?

大山 賞レースで結果が振るわなかったぶん、「ユースカップはカラタチに行ってほしい」という声も一部あったんで、喜んでくれるリスナーの方はいるんじゃないかなって思います。ラジオでも(昇格したことを)言う?

前田 まあ……話すことがなければ言いますけど。

――大きなニュースだと思いますが、言わないんですか?

前田 次の収録が1月1日(月)なんですよ。こいつはエロゲの福袋を買いに行って……。

大山 お前、それ言うなよ!

前田 僕は前日に(櫻坂46が出演する)『紅白歌合戦』や『CDTVライブ!ライブ!年越しスペシャル!2023→2024』の放送があるので、話すことがいっぱいあるんです。

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エロゲネタライブ」ができるかも!?

――自分たちのことより、櫻坂46さんのことなんですね(笑)。今回で、初めておふたりを知る人も増えると思います。自分たちのセールスポイントを教えてください。

前田 たぶんオタクの人は共感ができると思いますし、オタクじゃない一般の人は見下せるというか。目くそ鼻くその2人を見られるので、自分たちより下がいることを知ってほしいです。

大山 「安心していいですよ」みたいなことなんですかね。それこそオタクの人たちからは、「芸人でこんなオタクいるんだ」と仲間意識は持ってもらえます。僕なんかエロゲが好きなんで、やっぱエロゲを好きなオタクたちは、こそこそ応援してくれる感じはあります。

前田 あ~、おカネを落とさないタイプね。

大山 いやいや、落としてるよ(笑)。

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出典: FANY マガジン

――劇場のレギュラーメンバーになると、自分たちのやりたいライブや仕事の幅も広がると思います。やってみたいことは何かありますか?

前田 もともとラジオの作家さんと「エロゲネタライブをやろう」と話をしていたので、それがちょっとやりやすくなるのかなって思います。

大山 レギュラーメンバーになったことで信用度は上がるので、 自分たちの好きなことをやっても止められないというかね。「とりあえずやらせてみるか」ぐらいにはなるかもしれないですよね。あなたはアイドル系でやりたいライブはないんですか? 

前田 櫻坂46が好きなグランジの遠山(大輔​​)さんと、櫻坂46のことだけを話すトークライブを「ヨシモト∞ドームⅡ」でやっているんですけど、メンバーになったので「ドームⅠ」でやりたいです。

大山 あんまり変わりねーじゃねーか!

文・写真:浜瀬将樹

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