NMB48川上千尋が人気ゲーム『FFBE幻影戦争』舞台化で「国をグループと置き換えると似ている部分も…」

累計ダウンロード数2400万を超える大人気アプリゲーム​​を原作とした舞台『FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS 幻影戦争 THE STAGE』が、2月23日(金)から3月3日(日)まで東京・ヒューリックホール東京​​で上演されます。ゲームの世界そのままに、王国を守る戦い、親子・仲間との絆を感動的に描いたこの作品。重要キャストのひとりとして出演するNMB48の川上千尋に、​​​多くのファンが注目する今回の舞台にかける思いや、現在の活動について話を聞きました。

出典: FANY マガジン
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川上が演じるのは、ゲームの舞台のひとつであるホルン王国の第一王女、“鉄の美姫”マシュリー・ホルン​​。同盟国のフェネスへと嫁ぐ道中、正体不明の賊に襲われているところを、フェネスと敵対するリオニス国の王子であるモント・リオニス(吉田仁人)たちに助けられ、運命的な出会いを果たす……という役どころです。

“ヒールの高さ”が不安!?

――脚本を読んでみて、どんな印象を持ちましたか?

壮大な呪文とともに繰り広げられる世界観が、すごく楽しみだなと思いました。スマホのアプリでできるゲームなので、実際にやってみたんですけど、「これをどうお芝居で表現していくんだろう?」と思っていて、いまから楽しみです。

――ふだん使わないような台詞も多いのではないでしょうか。

いちばん苦戦しそうなのが、「エルデ殿」という台詞です。「デ」と「ド」が続いているんですけど、それがめっちゃ言いにくくて(笑)、めちゃめちゃ滑舌練習しないと、大きい声では言えないセリフだと思うので、工夫していきたいです。

――キャストのビジュアルが発表されて話題となっていますね。

衣装やウィッグをつくるとき、採寸して私のサイズで作ってくださったのが夢のようでした。イチからつくることで愛着もわきますし、FF(FINAL FANTASY)の世界に入り込めたような気分になれますね。ただ、ヒールがめっちゃ高いんですよ。それで戦えるのかは私の技量なので、そこだけ不安なんです(笑)。

出典: FANY マガジン

――川上さんが演じるマシュリーは、どんな人物なのでしょうか?

“王女様”で、ちょっとわがままな部分もあると思うんですけど、国を守るための戦いには率先して名乗り出るタイプ。強い女性という感じです……もう強すぎる(笑)!
1人でなんでもこなせるタイプなんですけど、不意に見せる弱さもあって、それがマシュリーの素の部分なのかな、と考えています。すごく憧れられるキャラクターですね。

――川上さん自身と近い部分はありますか?

ぜんぜん違います(笑)。ただ、国をグループと置き換えると、「みんなを引っ張っていきたい」という部分では似てるのかなと思うので、自分の中で眠っているキャプテンシーを引き出して挑みたいと思います。

――演じながらも、マシュリーに見習う部分もありそうですね。

ありますね。部下に指図しつつも、そばにいる人たちには愛がある人だと思うので、愛を与える姿は見習いたいです。もちろん、私もメンバーには愛があるんですけど(笑)、マシュリーは自分のことよりも「人のために」、「国のために」というイメージがありますね。

出典: FANY マガジン
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――台本を読み込んでいくなかで、彼女の印象は変わっていきましたか?

ひとりで何でもできそうなマシュリーですけど、“そうじゃない部分”も見えてきて。常に「王女」という仮面をつけているとしたら、ところどころに「人間」が見えるというか。「人に甘えたいときもあるのかな」と思うことがあります。

稽古中に人見知りを発揮してしまうかも…

――共演する、ダンスボーカルグループ「M!LK」の吉田仁人さん(モント・リオニス役)と、ダンスボーカルグループ「原因は自分にある。」の武藤潤さん(シュテル・リオニス役)の印象を教えてください。

まだ(インタビュー時点で)稽古をしていないので、しっかりはお話できていないんですけど、座長の吉田さんは爽やかで、フレンドリーな印象があります。明るくご挨拶してくださったり、話を広げてくださったり、「この座長だったら、みんな、ついていきたくなるんだろうな」と思いました。
武藤さんは、クールな印象があります。プラモデルをつくるのが好き、みたいな話をされていて「意外だな」と思った印象がありますね。

――ほかの共演者も含めて、いい作品にするために稽古で仲を深めていくことになりますね。

そうですね。皆さんから、いろいろ学びたいです。でも、レイザーラモンHGさん(ムラガ・フェネス役)は、ある意味、私の幼少期のスターですし、ほかの俳優の方々もすごい方ばかりで、お会いするだけで緊張しますね。稽古中に人見知りを発揮してしまうかも……という不安があります(笑)。

出典: FANY マガジン
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――今回のような個人で活動する現場では、緊張するタイプなんですか?

ファンである阪神タイガースのお仕事で、実況をさせていただくことがあって、ほかの解説の方が隣にいて数時間しゃべる……というのは得意になったんですけど、稽古のような、どうしても素が見えてしまう時間は人見知りを発揮しちゃいます。「失礼なことをしたらアカン」と思ったら、こもっちゃうんですよね。特にお芝居はカラを破らないといけないので、気合いを入れて頑張りたいです。

――現在、放送中のドラマ『アイドル失格』(BS松竹東急)に出演中ですが、アイドル以外の活動も、川上さんにとって刺激になっているのではないでしょうか?

個人の仕事をしたとき、どれだけ私に興味を持っていただけるのか、が勝負だと思っていて。なかなか難しいんですけど、いつも「その気になってもらえるような活躍を、この場で見せられているか」と頭において頑張っています。

――それが川上さんを知るきっかけになったり……。

実際、阪神ファンつながりで握手会に来てくださったり、以前、出させてもらった舞台でも、ぜんぜん違う人を見に来たけど、いまは私のファンも兼任してくださる方がいたりしています。地道ではありますけど、グループのためにもなりますし、今回もそれに期待しつつ頑張っていきたいです。

出典: FANY マガジン
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センターになって考え方が変わった

――川上さんにとってファンとは、どういう存在ですか?

私のファンの方って、アドバイスをくれたり、意見交換できたり、友だちみたいな人が多くて、すごく安心するんですよ。関西のファンの方が多いんですけど、今回の舞台も「見に行くよ」と言ってくださる方が多くて嬉しいです。舞台から客席を見たときに、ファンの方がいらっしゃると思ったらリラックスできるじゃないですか。すごく力をいただいています。

――NMB48として活動をスタートさせて10年あまり、ここ最近で自分が成長したなと思う点があれば教えてください。

「NAMBATTLE2 ~戦わなNMBちゃうやろっ!~」の個人戦(ファン投票)で1位になって、センターの楽曲をいただいたのが2年前。ちょうどアイドルを始めて10年目で1位になれたんですけど、それまで(ポジションが)後ろのほうで、自分に自信がなかったんですよ。
でも、ファンの人が押し上げてくれて、センターになったのをきっかけに、舞台に対する怖さが少し減ったような気がします。最近は「自信を持ってステージに立てるようになった」にプラスして、楽しめるようになってきているなと思いますね。

――センターになったことで考え方も変わったと。

「自分が可愛く見えたらそれでいい」という考えのときもあったんですけど、いざセンターに立ったとき、自分がちゃんとできてないと、ほかのメンバーの見え方も悪くなってしまうと気づいて……。引っ張る気持ちが芽生えてきました。無理やりでも自信を持たないといけないことが増えたので、「ちゃんとしないと」という気持ちがさらに出てくるようになりましたね。

出典: FANY マガジン
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――FFの舞台で、川上さんが躍動する姿が楽しみです。

皆さん5回観に来てください(笑)。お見送りやアフタートークもあるんですけど、先輩の俳優さんだったり、芸人さんだったり、舞台上でお話できる機会なんてなかなかないので、ひとつのトークイベントとして考えながら、私も話に入っていけたらいいなと思っています。

公演概要

『FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS 幻影戦争 THE STAGE』

日程:2月23日(金・祝)~3月3日(日)全14回公演
場所:ヒューリックホール東京
原作:FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS 幻影戦争(スクウェア・エニックス)
音楽:上松範康(Elements Garden)
脚本・演出:松多壱岱(ILCA)
出演:吉田仁人(M!LK)/武藤 潤(原因は自分にある。)、川上千尋(NMB48)、赤井沙希、清井咲希、浦野秀太(OWV)、桜庭大翔、石坂 勇/レイザーラモンHG、姜暢雄/鈴木紗理奈、前川泰之 ほか
チケット:FF席12,000円(税込)、B席9,900円(税込)、E席8,800円(税込)

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