「各賞レースの中でも選考の難しさは上位」THE SECOND選考会レポート

結成16年以上の漫才師たちが渾身のネタでしのぎを削る漫才賞レース『THE SECOND~漫才トーナメント~』。昨年末、いよいよ始動した第2回大会では、2023年12月1日(金)よりエントリーの受付を開始、2024年1月10日(水)をもって受付を終了しましたが、予選から大熱戦が繰り広げられました。

全東京選考会の司会進行を務め、大阪選考会も観戦したキクチウソツカナイ。が、その様子をレポートします!

出典: FANY マガジン
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どーも!キクチウソツカナイ。です。
昨年に引き続きTHE SECOND東京選考会3日間6公演を司会進行としてお手伝いさせて頂きました。

昨年の大会が成功だったのを実感するのに時間はかかりませんでした。
登場した瞬間から分かる“前のめりなお客さん”、お笑い賞レース一回戦にありがちな“見定めてやろう感”が全くない!
そりゃそうですよね、最低でも芸歴16年以上の面白い人ばかり出てくる大会だってもう知ってますから。

出典: FANY マガジン
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ネタが始まれば勝手に盛り上がるとは思いつつも、トップバッターだから厳しかったなどの状況にならないよう自分なりに会場を盛り上げてからのスタート(ここはいつもお客さんに協力してもらって助かってます!来年もよろしくお願いします)。

簡単に言うとこれを6回やるのが私の仕事です。
そしてなんと今年はレポートの仕事を兼ねて大阪選考会も観戦させて頂きました。
さすがお笑いの本場と言わざるを得ない会場の熱量、漫才へのお客さんのモチベーションに明らかな違いを感じました。
その辺りを私なりに分析して感想を書かせて頂きましたので、宜しければ最後まで読んで下さい。

気軽に友達を誘える鉄板ライブ

出典: FANY マガジン
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まずは東京。
日によって多少のバラつきはありますが、基本的に3日間ともあたたかいお客さんに恵まれて良かったです。

ほぼ全部の回に昨年のTHE SECONDを全く見ることなく今回初めて見るという方が(中にはお笑いライブ自体が初めての方も)いる、初心者にも優しい最高の寄席でした。

どうしても賞レースの予選のお客さんはお笑い濃度高めの人が多くなりがちですが、おそらくそんな方々も気軽に友達を誘える鉄板ライブだったのでしょう。

昨年の大会の成功が選考会をまた一段と盛り上げる素晴らしい流れ。

全員がウケてる中で更に秀でる難しさか、ある程度浮き沈みある中で明確なウケで頭一つ抜け出るのか、
当然どちらにしても楽な道ではありません。

やはり最高の寄席でもあり厳しい闘いでもあるんだと再確認。

小中高の教科に「お笑い」が…!?

出典: FANY マガジン
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そして大阪。
東京に比べると少ないですが、濃密な2日間2公演。
時間は両日19時開演、平日とはいえお笑いライブとしての環境は間違いなく良好でしょう。

これは実際に行ったからこそ気づいたことですが、どんなネタでもどんな言葉でもどんなイジりでも、決して重い空気や引く状況にはならない。

もしかして関西は小中高の教科に「お笑い」が存在したのではないかと思わせるほど全員が共有する基礎知識の高さと、根本的に全てを受け入れる懐の深いお客さんたち。

それは東京では感じることの出来ない感覚でした。

本当に両日素晴らしい盛り上がりでした。

16年という年月の重さ

全公演通して感じたのは、漫才愛の深いお客さんが集まることにより生まれる、舞台上の芸人をスベらせてはいけないという責任感と、良くも悪くも芸人へのリスペクトが強くウケと評価に差が生まれても気づきにくい環境でもあるということ。

各賞レースの中でも選考の難しさは上位でしょう。

つくづく審査する立場でないことに安堵しつつ、審査員の方々の心中お察しします…。
という訳で、 あくまでもネタがどうこうではなく、全体の雰囲気を伝えるべく取り急ぎ「THE SECOND 東京・大阪選考会」の感想をまとめてみました。

極めて狭き門である「ベスト32」に誰が選ばれるのか楽しみ過ぎますが、昨年今年と見て明確に分かったのはベスト32に選ばれなかった人の中にも“とんでもない芸人”がたくさんいるということです。

16年というのはただ何となく続けられるような年月ではない!

この素晴らしい大会が長く続くことを願っております。

出典: FANY マガジン
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追伸:私とは全く違うスタイルの大阪選考会司会ヒューマン中村くんとゆっくり話をしてみたいと思いました。
お互いの苦労ポイントなんかをぶっちゃけあいたいですね。

ここからはイチお笑いファンとして楽しみます!

ありがとうございました。 キクチウソツカナイ。

『THE SECOND』2代目王者の栄冠を手にするのは…

キクチウソツカナイがレポートした本選考会で選ばれた32組が続いて出場するのが、1対1のタイマン形式で漫才バトルを展開する本戦トーナメント「ノックアウトステージ」。32組から16組に絞られる「開幕戦ノックアウトステージ32→16」が3月に、16組から8組に絞られる「ノックアウトステージ16→8」が4月に、いずれも2日間にわたって東京・お台場のフジテレビ本社にて開催予定。なお、「ノックアウトステージ」の詳細も、公式サイトなどで随時発表されるので要チェックです。

かくして激戦を勝ち抜いた8組のファイナリストたちが、2024年5月、全国ネット・ゴールデンタイム生放送で開催される最終決戦「グランプリファイナル」で激突! 果たして、初代王者・ギャロップに続く、『THE SECOND』2代目王者の栄冠を手にする漫才師は――!?

これからおよそ5カ月にわたり、実力派ベテラン漫才師130組以上が参戦し、“ネタ時間6分以内”の珠玉の漫才を引っさげて真剣勝負を繰り広げる『THE SECOND~漫才トーナメント~』。爆笑と感動を巻き起こした第1回大会にも決して引けを取らない、唯一無二の漫才トーナメントバトルを、どうかお見逃しなく!!

番組概要

出典: FANY マガジン
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『THE SECOND~漫才トーナメント~』
放送日時:グランプリファイナル 2024年5月・ゴールデンタイム生放送
放送:フジテレビ系全国ネット

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