ハイヒール・モモコが“還暦”誕生日に新著発売! 「こんなアホな還暦になるとは思ってなかった」

ハイヒール・モモコが、10年ぶりとなる最新エッセイを出版しました！　タイトルは『ヤン暦』（主婦の友社）。2月21日(水)に還暦を迎えたモモコが50歳から還暦になるまでの10年間を振り返りつつ、モモコ流の毎日の楽しみ方や時間の使い方、おカネのケチり方など、年齢を重ねてもアクティブに生きる処世術を詰め込んだ1冊です。2月23日（金・祝）に大阪市内で開かれた出版記念サイン会では、“モモコ節”全開で出版までのウラ話を披露しました。

50歳からの10年間のことを明かす

この日の出版記念サイン会に登場したモモコは、『ヤン暦』誕生の秘話をこう話しました。

「私は“ガラス張りタレント”として何も隠さず、テレビでも、ラジオでも、舞台でも、関西で正直に生きてきたつもりです。50歳のときに、『縁運勘、人―ハイヒール・モモコの欲しいものをすべて手に入れる法則』（主婦の友社）という、人様のおかげで生きているよという本を出したのですが、そのときの担当の編集者に”10年経ったから60歳の本を出して“と言われて、確かに！　と思って出版することになりました」。

本音では「還暦とは言いたくない」とモモコ。ですが、3歳上の相方ハイヒール・リンゴと同い年に思われることが続いたため、「もう自分の年齢をちゃんと言って、わかってもらおうと思いました」と、「還暦」をテーマにしたと明かしました。

「自分でも、こんなアホな還暦になるとは思っていなかったので、“ヤング”と“ヤンチャ”と“元ヤン”の還暦ということで、『ヤン暦』というタイトルにさせていただきました。これから先、この言葉が流行ればなと思っております」

本の中では「寝るのは死んでからでいい」「無駄なことが大嫌い」「もったいないことが嫌い」など、モモコの周辺の人々から聞き込みをしてまとめた「モモコ語録」も多数収録。そのポジティブな言葉の数々は、読めば元気になる不思議なパワーが宿っています。

関西人には1冊は買ってほしい

出版にあたっては、10年前にはなかったことが起きたというモモコ。

「今回、初めて子どもたちが内容のチェックをして、それがいちばん厳しかったです。“なんで俺の成績まで書いてんの？”とか、“なんで塾代まで書いてんの？”とか、いろいろ言われました。長男は何でも書いていいよと言ったのですが、”就職先の社長のことは勝手に書いたらあかんで“と言われました。次男のことは文句ばっかり書いてるから、“俺の文句多すぎやろ”と。娘はちょっと気にしぃなところがあるので、二十歳で初めてワイン飲んだときに“こんな味”と言ったことがワインをつくっている人に失礼やからと、“知らん味やった”に変えてほしいとか、気遣いを見せる一面もありました。旦那チェックはなかったけど、子どもチェックはありましたね」

また、本書の“こだわり”は巻末にもあります。日本時間の2月5日（月）にロサンゼルスで開催されたグラミー賞授賞式に行ったモモコは、そのときの写真を絶対に載せたかったと振り返ります。

「せっかくのことやから載せてほしいと言ったのですが、出版社からは時間の都合上、載せられへんと。でもそこを戦って、もう最後の最後に“グラミー賞に行きました”という白黒の写真を載せてもらいました。本当は全身シャネルのカラー写真を使ってほしかったのですけど、もう（進行が）ギリギリだったので、現地から必死に写真を送りました」

最近は、各地で開かれている自身の還暦お祝い会に顔を出しているというモモコ。その様子を投稿したInstagramからは、楽しそうな雰囲気が伝わってきます。

「これは出版の担当者にも訴えたことなんですけど、毎年、“誕生プレゼントは現金か商品券がいい”と私は言っているのですが、今年は還暦の誕生日に本を出したということで、“皆さんが本を買うから”と言って、ぜんぜんプレゼントをくれないんです。いまは、なんで誕生日に本を出したんや……と後悔してる次第でございます（笑）」

お祝い会はまだまだ今後も続くとのことで、「今日も早く帰って行きたいと思っています！」と笑顔を見せました。