番組ロケなどで世界76カ国を渡り歩いてきた “異文化交流”の達人・千原せいじが、2月26日(月)に福井市にある福井工業大学で、同大附属福井高等学校・中学校の生徒と教職員、計約300人を前に特別授業を行いました。言語や文化の壁を越えたコミュニケーションを実践してきたせいじの“生の話”に、生徒たちは興味津々。せいじは、らしさ満点の大胆なエピソードの数々で爆笑させながら、ちょっと真面目な“渡航の心得”も伝授しました。
いちばん好きな国は…「顔と似合ってない!」
この日の授業は、吉本興業と包括連携協定を結ぶ学校法人金井学園で、お笑い芸人を講師に迎えて開かれる特別授業の一環として開講されました。
積乱雲の影響で飛行機の着陸が遅れたため、授業に少し遅れることになったせいじ。この日、MCを務めたタケトはそんなハプニングを逆手に取って、生徒たちと事前に打ち合わせて、せいじを迎え入れる練習をします。
そして、授業開始10分後に登場したせいじに、生徒たちは割れんばかりの拍手。さらにタケトが「せーの」と合図をすると、全員で「せいじー!」と叫び、代表の生徒が「大好き!」と続きます。このサプライズ歓迎にせいじは、「ありがとうございます」と照れくさそうでした。
そんな和やかな雰囲気に包まれるなか、せいじの特別授業がスタート! タケトがせいじから、海外に関する興味深い話を次々と聞き出していきます。
まずは「行ってみて、いちばん好きだった国は?」という質問に、せいじは「みんなの期待を裏切るかもわからないけど、俺、ヨーロッパが好きやねん」と回答。これにタケトが「顔と似合ってない!」とリアクションすると、生徒たちからも笑いが起きます。
せいじは、ヨーロッパの中でも特にブルガリア共和国を推薦。
「親日やし、食事も美味しいし、四季も春夏秋冬があって、いろんな楽しみ方ができる」と、実際に足を運んだからこその感想を生徒たちに伝えていました。
「基本、笑っておいたら大丈夫です」
特別授業では、“遠慮しない性格”のせいじだからこそのエピソードが次々と飛び出しました。中国に行ったときは、レストランで言葉がわからなかったため、店内を歩き回って食事中の人の皿を指差しながら、「これとこれ」と店員にオーダーを伝えたという話で生徒を笑わせます。
結果的にはそれで上手くいったとのことですが、その後、せいじは少し真面目に、生徒にこんな海外渡航の心得を伝授しました。
「でも、それは特殊な例で。ウロウロしながら注文した俺が言うのもなんやけど、マナーっていうのはやっぱり大事で、本当に言葉を覚えるよりも、まずはその国のマナーを知っておいたほうがいい。それだけで嫌われるのも損だからさ」
その後も、76カ国を訪れたせいじだからこそ知るリアルな海外の知識を伝えて、1時間の特別授業は終了。せいじは「皆さんも機会があったらぜひ海外に行って」と、経験の大切さを説きました。
また最後に司会のタケトから、改めて異文化交流のアドバイスを改めて求められると、せいじは豊富な経験から編み出したシンプルな秘技をこう伝えて、この日の授業を締めくくりました。
「基本、笑っておいたら大丈夫です。『こんにちは!』って笑顔で言ってくる人に『なんじゃ、お前コラ』ってならへんやん。日本語でもいいから笑顔で『こんにちは!』って言ったらいいよ!」