東大生の“超難解”クイズにオズワルド伊藤が…芸人・東大生・アーティストがSDGsでコラボ【としま文化推進期間イベント】

よしもと芸人と東大生、そしてアーティストがコラボしてSDGs(持続可能な開発目標)を楽しく学ぶイベント『教×興×響「きょう」から始めるSDGs祭』が、11月6日(土)に東京・池袋西口公園野外劇場 グローバルリングシアターで開かれました。「国際アート・カルチャー都市」を目指す豊島区が、吉本興業ホールディングスとタイアップして開催するSDGs関連イベントの一環で、東大生が企画から参加してイベントを盛り上げました。

出典: FANY マガジン

東京大学と吉本興業は今年3月、東京大学の「知」と吉本興業の「エンターテインメント」を掛け合わせた「笑う東大、学ぶ吉本プロジェクト」を立ち上げ、その取り組みの1つとして、東京大学の学生が、いままでの生活と異なる文化・価値観に触れることを目的とした「体験活動プログラム」を実施してきました。

『教×興×響「きょう」から始めるSDGs祭』は、そのプログラムに参加した8人の東大生によって、公演内容やポスタービジュアルが企画され、学び、教育という意味の「教」、演芸・笑いを意味する興行の「興」、そして、音楽を意味する響くという字の「響」、この3つの「きょう」をキーワードに、まさに「今日」からSDGsを考えてもらうイベントとして実施されました。

3つのブロックでSDGsを楽しく学ぶ

ステージに登場したのは、フルーツポンチ(亘健太郎、村上健志)、おかずクラブ(オカリナ、ゆいP)、オズワルド(畠中悠、伊藤俊介)、おばたのお兄さんと、このプログラムに参加した東大生8人。そして、ミュージシャンの木下航志、fumikaの2人がゲストとして参加しました。

今回のイベントは、「教」「興」「響」という3つのブロックで構成。「興」ブロックでは実力派芸人たちがSDGs にまつわるネタを披露。続く「響」ブロックは、SDGsの「誰一人取り残さない」という理念に賛同し、アクションしている木下航志やfumikaが出演する音楽ライブ。そして最後の「教」ブロックでは、東大生の頭脳からSDGsを学ぼうというコンセプトで、芸人たちがクイズに挑戦します。

MCを務めるのは次長課長・河本準一と、つぼみ大革命の吉岡久美子。そして東大生の久野瑞季さんです。

出典: FANY マガジン

昔ばなしとSDGsの意外な関係

まずはオズワルド、おばたのお兄さん、おかずクラブ、フルーツポンチがネタを披露する「興」ブロックからスタート。

オズワルドは、昔ばなしにSDGsの教訓がすべて盛り込まれているという畠中の説をもとに、いろいろな昔ばなしをひとつにまとめた畠中の物語を伊藤が検証していく……という漫才を披露。

出典: FANY マガジン

おばたのお兄さんは、おなじみの、ドラマ『花より男子』で小栗旬が演じた花沢類のコスプレで登場し、観客に「SDGsの目標である『海の豊かさを守ろう』や『陸の豊かさも守ろう』をおろそかにするとどうなるかわかりますか?」と問いかけ。「日本沈没しますよ?」という、小栗旬主演のドラマのタイトルにかけたオチで会場を沸かせます。

出典: FANY マガジン

続いての登場はおかずクラブ。SDGsについて「身近でも変わったなと思うことがある」と話す2人は、これまで「女芸人」と言われることが多かったのに、いつの間にか「女性芸人」と呼ばれるようになったというエピソードを披露します。

出典: FANY マガジン

「興」ブロックのトリを務めたフルーツポンチは、村上が「僕も持続可能な開発目標を立てたい」と言い出し、なぜかその目標としてモノマネを披露。SDGsの目標である「貧困をなくそう」という言葉を絶叫するアーティストを熱演し、「今日しかやらないんで、ご心配なく!」と宣言して笑わせました。

出典: FANY マガジン

「全盲である自分が歌うことで…」

「響」ブロックでは、“和製スティーヴィー・ワンダー”とも呼ばれる全盲のミュージシャン、木下航志が「夜明けのうた」「Love is Everywhere」の2曲を熱唱。さらにfumikaを迎え、「涙そうそう」と、fumikaのオリジナルソング「Endless Road」の2曲をコラボで披露しました。日ごろからマイバッグを持ち歩いているというfumikaは、「こんなに小さなことで本当に何かが変わるのかなと思うけど、みんながやることで世界が変わるかもと思うと、嬉しい気持ちになります」とニッコリ。

出典: FANY マガジン

東大生から「SDGsについて、音楽だからこそできることはどんなことだと思いますか?」と聞かれると、「私なりに、いろいろな現場で発信していくことかなと思っています」(fumika)、「全盲である自分が歌うことでSDGsに繋げられたらいいなと思いながら歌を歌っています」(木下)と、自分たちができることを実践していきたいと語る2人。

ウクレレが弾けるという東大生の奥野壮亮さんからのたっての願いで、fumikaと「海の声」をコラボするというシーンもあるなど、中身の濃いブロックとなりました。

“超難解”SDGsクイズに芸人がパニック

そして最後の「教」ブロックはクイズ大会。東大生の頭脳からSDGsを学ぶ『東大生のクイズで学ぶSDGs!』が行われ、おかずクラブとオズワルドの2チームそれぞれに2人の東大生が加わり、熱い戦いが繰り広げられました。

オズワルド・伊藤は「そもそも問題文を聞いて意味がわかるのかなぁ?」と話していましたが、その不安が的中! 「Ⅲ-V族化合物半導体を用いた東大のSDGs戦略とは?」というクイズが出され、ほぼ意味不明の様子。なんとか答えてもらおうと補足説明する東大生ですが、その説明ですらチンプンカンプンの芸人たちは完全にパニック。会場は笑いに包まれました。

出典: FANY マガジン

イベント終了後、東大生の宮川ゆうさんが「企画した段階ではわからなかった芸人さんやアーティストさんの力を感じました」とイベントの感想を語る一方、伊藤は「これまで東大生といえば、“テレビに出てるヤナやつ”のイメージがあったんですけど、共演してそのイメージがくつがえりました」と、これまでの偏見を反省していました。

出典: FANY マガジン

さらに、自分自身のSDGsへの取り組みを聞かれ、「安い服をたくさん買うのではなく、多少高くても長く着られる洋服を買うようになった」(中尾真優さん)、「電気代の節約のために、日中は外で過ごすようになった」(宮川ゆうさん)といった東大生の発言のなか、伊藤が「まだ使えるシケモクを集めて、家にタバコがないときに使うようにしてます」と明かし、笑いを誘っていました。

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