お笑いコンビ・天津の木村卓寛と、昨年のM-1王者・ミルクボーイ(駒場孝・内海崇)が、兵庫県姫路市の姫路観光コンベンションビューローが制作する国内観光客向けWEBプロモーション動画に出演し、10月29日(木)に同市の清元秀泰市長を表敬訪問しました。木村とミルクボーイ・内海は姫路市出身。撮影のロケでまわった久々の故郷に、市長も交えて地元トークで盛り上がりました。
撮影は、10月27日(火)~29日(木)に姫路市内で実施。動画は、コロナ禍で落ち込む同市の国内観光客を回復するための施策の一環で、“笑い”と“自虐”で姫路を盛り上げる内容になります。
撮影の最終日に姫路市役所を訪れた3人は、清元市長とご対面。市長は、地元出身の木村とミルクボーイ・内海のことは何でもお見通しのようで、木村が市立神南中学校、ミルクボーイ・内海が市立灘中学校の出身であることにも触れ、一気に打ち解けた雰囲気に包まれました。
「姫路の特産品をイジってもらいたい」
まずは木村から市長に報告します。
「僕と内海が姫路出身ですから、少しでも姫路に恩返しができたらということで、今回のお話をいただいていろんなところを訪問しました」
今回、ロケ先として明治43年(1910年)創業の酒蔵「灘菊酒造」や、弁慶伝説の残る書写山圓教寺、甲冑師の一族として知られる明珍火箸本舗、130体のかかしが点在する「奥播磨かかしの里」など、市内の名所をめぐった3人。
「まだまだ知らないことが多かったです。今回、初めて行ったところもありますから」と木村が言うと、大阪出身の駒場も「僕は観光気分で楽しませてもらうだけでした」とロケを堪能した様子。
清元市長からは、「いろいろと発信してもらえたら。ミルクボーイの『最中』や『コーンフレーク』のネタのように姫路の特産品をイジってもらいたい」とリクエストされます。
「駅そば」、「姫路おでん」……など名物をピックアップする木村に、清元市長は「姫路の『明石焼き』はソースをかけて、それに出汁に浸して食べるんです」と教えてくれました。
姫路市では2021年10月に、世界37の国と地域が加盟する世界保健機関(WHO)西太平洋地域委員会の国際会議が開かれる予定です。清元市長は3人に「レセプションにコメディアンとして出てもらうためには、国際的なネタをやってほしい」と要望。
これに対して、駒場が「(昨年末の)M-1優勝直後、イギリス在住の大学生が僕たちの漫才を英語で披露したSNSが話題になって、結構ウケていました!」とさっそくアピールします。
木村も、持ちネタの「エロ詩吟」をフランス人にフランス語で披露したらウケたことがあると明かすと、「フランス人は詩が好きですし、いいと思います!」と清元市長も笑みを浮かべました。
PR動画ではミルクボーイの漫才も
その後の質疑応答で「姫路でロケをして、いちばん伝えたい魅力は?」と聞かれた内海は、こう言います。
「僕は18歳まで姫路に住んでいたのですが、まだまだ知らない姫路がいっぱいありました。街もきれいになっていましたし、姫路の人が見ても姫路の魅力がさらに伝わるのではないかと思いますので、そのご協力ができればと思います」
初めて姫路をめぐった駒場も、すっかり楽しんだ様子。
「姫路城のイメージしかなかったので、味がめちゃくちゃある街だと思いました。噛めば噛むほど味があって、まだまだ行きたい。個人的にもまた来させてもらいたいと思いました」
姫路出身の木村と内海にとって、やはり地元は愛着のある街。今回のロケで、改めて郷愁が呼び覚まされたようです。
「正月とお盆と毎年3回くらい帰っています」と言う木村は、「毎年、『姫路城マラソン』に来させてもらっているのですが、その時、必ず行くおでん屋があります。姫路を離れると『姫路おでん』が食いたなるんです」と語ります。
一方の内海も、こう言います。
「僕はぜんぜん帰って来られず、昨日、去年のお正月以来に実家に泊まって、久しぶりに親に会いまして、めちゃくちゃ楽しかったです。これまで帰省は年1回か2回くらいでしたが、結婚もさしてもらいまして、またいっぱい帰って楽しみたいと思います」
さらに、「むかし駅ビルの上にあった2階建てバスのゲームセンターによく行っていたのですが、それがいま、灘菊酒造さんにあって。何十年ぶりにバスに乗って、めっちゃ感動しました!」と声を弾ませました。
PR動画では、ミルクボーイが姫路をテーマにした漫才を作ります。
「その漫才のネタ集めもかねて、今回、ロケで回らせていただいたので、それを来年やらせてもらいます」と内海が報告すると、清元市長が木村のあのフレーズを繰り出すのでした。
「楽しい漫才ネタ、”あると思います!”」
無意識に「市長」を「師匠」と…
表敬訪問を終えた3人に感想を聞きました。
「まだまだ話し足りない。市長と飲みに行きたかった。それくらい盛り上がりました」と駒場。内海も「楽しく、ありがたかったです」とほっとした表情を浮かべました。
木村も興奮した様子で「気が合いました。気づいたら俺、市長のことを『師匠』って言っていて。あれは無意識でした…!」と話します。
「こっちのことを知ってもらっているのは嬉しかった。僕の中学校のことを、出身者以外の方に言われたのは初めて。エラいもんであれで心をつかまれました」
今回撮影したPR動画について、内海は「僕も知らないところがいっぱいあったので、広めていきたいです。僕は海のほうなので、『かかしの里』とかまったく知らなかったです」と言いながら、海側のPRは任せてほしいと胸を張ります。
一方の木村は、山側の出身。「だから、僕と内海が組んだら最強の姫路情報を発信できると思います!」と意気込みました。
相方の故郷での活躍に、駒場もこう言います。
「僕は大阪で生まれましたが、転勤が多かったので地元の仕事というのはうらやましい。素敵な市長さんがおられて、姫路の人も嬉しいやろうなと思いました」
最後に、木村が改めて地元に貢献できた喜びを爆発させました。
「(持ちネタの)『エロ詩吟』で地元の家族に迷惑をかけたところもあって、こうやって姫路の仕事をさせてもらうことは、少しでも親、兄弟、家族を喜ばせることができるかなと思うので、すっごく嬉しいです!」
今回撮影したPR動画の公開は、ちょっと先の予定。姫路観光コンベンションビューローの公式サイトのほか、YouTubeやInstagramなどのSNSで配信されます。
姫路観光コンベンションビューローの公式Instagramはこちらから。
姫路フィルムコミッションの公式YouTubeチャンネルはこちらから。