人気アーティストと芸人がディープなコラボを繰り広げる音楽×お笑いの新感覚フェス『DAIENKAI 2024』が、7月13日(土)、14日(日)に東京・有明の東京ガーデンシアターで開催されます。このイベントに先駆けて、今回は2日目にコラボする令和ロマン(髙比良くるま、松井ケムリ)とヤバイTシャツ屋さん(こやまたくや、ありぼぼ、もりもりもと)に意気込みを聞きました。くるまとこやまの“飲み友だち”話や、ケムリのバンドサークル時代の思い出話も飛び出して……!?
![出典: FANY マガジン](https://magazine.fany.lol/wp-content/uploads/2024/06/IMG_4264.jpg)
フェスの当日は、アーティストのライブ、芸人たちのネタ、そしてアーティストと芸人のディープなコラボはもちろん、辻(ニッポンの社長)、阪本(マユリカ)らが所属する本気の芸人バンド・ジュースごくごく倶楽部や、佐久間一行扮する日谷ヒロノリら芸人アーティストも参戦! まさに大宴会=DAIENKAIとなる2日間です。
「ちゃんとお笑いと音楽がガッチャンコしている」
――ヤバTさんは、初めて開催された昨年の『DAIENKAI』にも出演しましたが、どうでしたか?
こやま 僕らお笑い大好き人間なので、夢のような時間でしたね。トリを務めさせてもらったんですけど、(ライブの)アタマからずっと見させてもらっていて……めちゃくちゃ最高の1日でした。
ありぼぼ ただ交互に出るだけではなくて、ちゃんとお笑いと音楽がガッチャンコされていたし、一緒に作り上げる感じが楽しかったです。
こやま どちらかが浮いてる感じもなかったですね。
ありぼぼ そうそう。
もりもと バランスもよくて、お互いのいいところが混ざり合っていたと思います。勝ち負け(アーティストと芸人の勝負)ではないんですけど、それでも負けたくない気持ちはあって。ちゃんとバンドのカッコいいところは見せたいと思ったし、芸人さんは、バンドにはできない笑いの部分で盛り上げてくださったし、改めて「音楽とお笑いって相性がいいな」と思った1日でした。
大きい会場は一歩間違えたらスベる
――令和ロマンさんは今年が初参加です。
くるま 昨年は予選で負けてしまったんですよ。客票が足りなかったですね……。もっと友だちを呼んだら出られたかもしれないのに。
ケムリ そういう大会じゃねーよ(笑)。
――『DAIENKAI』のコンセプトについて、どんな印象を持ちましたか?
くるま (音楽とお笑いが融合するイベントを)あんな大きな規模でやれることがスゴい。ただ、この規模でやるとなると、(芸人は)「一歩間違えたらスベる」ということを肝に銘じていると思います。
ケムリ (笑)
くるま 大きい会場って、漫才には向いてないんですよ。そこにさらに音楽の方と……というイベントなので、僕はもう怖くてしょうがないです!
――前回、芸人さんも爆笑をさらっていたので大丈夫だと思います(笑)。
ケムリ だったら、芸人のほうが面白いってところを見せつけてやりますよ!
くるま 「芸人のほうが面白い」ってなんだよ。競ってねーんだよ。
こやま そこは納得しているので大丈夫です(笑)。
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ヤバTは『DAIENKAI』の顔!?
――ヤバTさんは2年連続の出場ですね。
もりもと こんな贔屓してくれるところないですよ。
こやま ヤバTは、もう『DAIENKAI』の顔ですね。
ありぼぼ そんなんは自分で言わへんねん。
もりもと でも、毎年の恒例行事になったらいいですね。
こやま 確かに。毎年夏は、東京ガーデンシアターでトリをやらせていただきたいです。
――くるまさんとこやまさんは、もともと交流があると聞きました。
くるま そうですね。いろいろ重なって週に2回飲んだこともあります。
こやま あの……アプリで位置情報を共有しているんです。
くるま そうそう。「おしゃけちゃん」は……。
こやま オレがお酒を飲むとき用の名前「おしゃけちゃん」で呼ぶのやめてよ!
――(笑)
もりもと こやまさんは、初めて(くるまと)飲んだときに、自慢げに「飲んだで!」って(報告してきた)。
ありぼぼ ぜんぜん友だちがいないからね。
くるま “芸人さんの友だちがいるんだろうな”と勝手に思っていたら、「芸人さんと飲んだことがない」と聞いて、びっくりしました。
こやま (くるまと)いちばん飲みたかったので嬉しかったです。いままで「おしゃけちゃん」としてしか会ったことがなくて、「こやまたくや」としては今回が初めて(の共演)なんですよ。
くるま いまはこんな感じでいられるけど、本番のカッコいいところを見たら、もう「おしゃけちゃん」とは呼べなくなりますね。
ケムリが大学時代のバンドサークルで…
――2組は、大学のサークル出身という共通点があります。ケムリさんは、くるまさんもいた慶應義塾大学のお笑いサークルのほか、バンドサークルにも入っていたそうですね。
くるま アニメ『けいおん!』でギターを始めたもんね。
ケムリ 始めてねーよ。『けいおん!』でレスポールを買って、すぐ飾りにしている人じゃないから。
――そのバンドサークルでは馴染んでいたんですか?
ケムリ そうですね、バンドサークルのメンバーで沖縄の免許合宿にも行きました。オートマで30日間です。
くるま 長っ!
ケムリ ふつうは20日間くらいなんですけど、僕ら「土日はレジャーを楽しもうプラン」に入っていたんで。
ありぼぼ 遊びに行ってる(笑)。
――ケムリさんのバンドサークルについて、くるまさんはどう思っていたんですか?
くるま バンドサークルには、お笑い的な意味で面白い人って少ないけど、ケムリ先生の入ったサークルだけ、言葉のセンスが光る先輩が2、3人いたんです。その人たちの会話で面白かったワードを、ネタに入れることもありました。
ヤバT えー!
ケムリ めっちゃ面白い人ばっかりでした。すき家で「牛丼卵セット、ピッチャーで」って言う人もいましたから。
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大学時代のオダウエダ・植田に「絶対に会っていたはず」
――(笑)。一方、ヤバTさんが通っていた大阪芸術大学では、後にミルクボーイさん、ななまがりさん、空気階段の鈴木もぐらさん、オダウエダの植田紫帆さんらを輩出した落語研究会があります。
ありぼぼ 当時、交流がなかったんですよね。
もりもと 「たまにライブやってんなー」くらいでしたね。
――いま活躍している面々と同じ時期に通っていた、ということはないんですか?
こやま 植田さんが僕の1個上で同じ学科なんで、絶対に会っているはずなんですよ。いま思えば“見たことあるかもな”って。
もりもと 芸大付近が村みたいになっているので、みなさん(芸大出身の芸人)の言うワードは全部わかります。
みんなでまさかのマネスキン!?
――今回、令和ロマンさんとヤバTさんは『DAIENKAI』で初コラボです。お互いステージでやってみたいことはありますか?
くるま せっかくケムリ先生がベースを弾けるんで、バンドらしいことしてみたいですね。
こやま 1曲弾いていただいてね。
ありぼぼ 私の代わりにベースを演奏してください。
ケムリ 僕、ルート(根音)弾きしかできないんですけど……。
こやま いやいや、ヤバTはルート弾きでいけるんで(笑)。
くるま ケムリ先生の部屋で「このボケどうしますかね」とネタを考えているとき、彼がおもむろにベースを持ち出して、マネスキンの『I Wanna Be Your Slave』を弾き出すんです。「ドゥンドゥンドゥンドゥンドゥンドゥンドゥンドゥンドルゥドゥン……なんだろうな~」って。それがめっちゃ腹立つ!
――(笑)
ありぼぼ みんなでマネスキンをやるのもいいですね。
ケムリ みんなでやるんですか!?(笑)
もりもと ステージでは令和さんをはじめ、芸人さんのジャマだけはしたくないですね。
くるま それはお互いさまですよ!
もりもと お笑いが好きだからこそ、ジャマしたくない。
ありぼぼ 逆に、(ヤバTは)何かにジャマされながら演奏するMV(ミュージックビデオ)が多くて慣れているんで、私たちのジャマをしてほしいです。
ケムリ そういうのってステージ乱入とか、みなさん「フィジカルのジャマ」を想像すると思うんですけど、(ヤバTとのコラボでは)不協和音を出します!
くるま ジャマだな~!
「間違いなく楽しいから来たほうがいい!」
――最後に、まだチケットを買おうか迷っている人の背中を押してください!
こやま 間違いなく楽しいから来たほうがいいです!
もりもと 1日でお腹いっぱいになると思います!
ありぼぼ どうせ、みんなXのレポ読んで「行けばよかった~」って後悔するんですよ。まだ来年あるかどうかわからないので、今年来ておいたほうがいいですよ。
くるま お笑いも音楽のライブも同時に見られるので「定期的にライブに通いたい」と思っている人にはおすすめです。両方勉強できるから、ここから誰かのファンになって、追いかけることもできます。
ケムリ めっちゃいやらしい話ですけど、芸人もアーティストも出る『DAIENKAI』を見たら、いろんなところで「この人たち生で見たことある」って言えると思うんですよ。
くるま 確かに!
ケムリ サブカルぶりたかったらぜひ(笑)。
取材・文・写真:浜瀬将樹
『DAIENKAI 2024』公式サイトはこちらから。