セッツァーがムゲンダイレギュラー昇格! 「関西風のねちねちした喋りを旨味にしたい」

東京・ヨシモト∞ホールの看板芸人であるムゲンダイレギュラー入りをかけて若手芸人たちが競う、レギュラー昇格ネタバトル「ムゲンダイユースカップ」決勝戦が6月9日(日)に開催され、セッツァー(ダリル、つげちゃん)が悲願の優勝を果たしました! 直後のインタビューでは自ら「すごい大穴というか……」と言いながら、喜びを語りました。

出典: FANY マガジン
左からダリルとつげちゃん 出典: FANY マガジン

今回、決勝に進出したのはセッツァーのほか、イチキップリン​​、小森園ひろし、シマッシュレコード(嶋田修平、島居俊介)、​​たつろう、とらふぐ(阿部直也、田畑祐一​​)、光永、バビロン(おーちゃん、ノリ、千葉ストロガノフ)​​​​、ランパンプス(寺内ゆうき、小林良行​​​​)、ワラバランス(盛田シンプルイズベスト、宮崎​​)​​、ドッチモドッチ​​(大山大地、栗原まろやか​​)​​の面々。MCは、キンボシ(西田淳裕、有宗先生)​​が務めました。

「セッツァーが頭ふたつくらい抜けていた」

審査員は、劇場支配人や作家、芸人審査員のなだぎ武らで、来場者やオンライン視聴者も投票できる仕組みです。

まずはファーストステージで1位のセッツァー、2位の小森園、3位の光永がファイナルバトルに進出。最終決戦で審査員と観客による投票の結果、セッツァーが優勝となりました。

出典: FANY マガジン
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名前が呼ばれた瞬間、天高く拳を突き上げてガッツポーズをしたセッツァー。コメントを求められたダリルは「今日、この空間には面白い芸人がいっぱいいました。でも、テレビにもいっぱい面白い芸人はいます。みなさん、テレビを見てください!」と、どこかの賞レース決勝で聞いたことがあるコメントと“真逆”のことを語って、笑いを誘いました。

今回のバトルについて、なだぎはこう総括しました。

「見事な決勝戦で素晴らしかった。セッツァーが頭ふたつくらい抜けていたのかな、と思います! 光永も惜しかったんですけどね~」

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ずっと先頭を走って逃げ切った感じ

晴れてレギュラーとなった胸中はいかに!? 激闘を終えたばかりの2人に話を聞きました。

――優勝おめでとうございます。いまの気持ちを聞かせてください。

つげちゃん まだ、ぜんぜん実感ないっすね~。

ダリル そうっすね。セッツァーが行くんすね……。

つげちゃん 自分で言うのもあれなんですけど、すごい大穴というか。

ダリル たぶん、この3連単荒れたで~。オッズ高いですよ。

――自分的には戸惑いもあるんですね。

ダリル もちろん夢には見ていましたけど、はっきりとは描けていなかったですね。やる前は「勝てるネタではあるのかな」と思って臨んではいたんですけど、うまくハマって笑ってもらえてよかったです。

つげちゃん ここで勝てなかったら、また時間がかかったのかなと思いますし、よかったですね。レースで言うたら、ずっと先頭を走っている馬でした。そのまま逃げ切った。

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――ギャンブル話が多めになっていますが(笑)。

ダリル こんなん言うてますけど、競馬とかやらないんですけどね(笑)。

「下積み問題」でクレームが!?

――今回で決勝が2回目だそうですね。

ダリル ユースカップに出たのが4回目で、去年、初めて出たときに決勝に行けたんですけど、そのときは決勝3組には残れず……って感じでした。

――ネタ選びはすんなりいけたんですか?

つげちゃん 1本目にやったコントは、予選で手応えがあったんで、これは出し惜しみせずにやってもええんちゃうかって。去年、強いネタを出し惜しんで敗退しちゃったんで、出してしまおう、という話になりました。

ダリル 優勝決まったあと、バビロンのノリは「ちょっと下積み短すぎないですか」って言うてましたけどね(笑)。

――(笑)。2017年に結成したセッツァーさんですが、もともと別コンビで大阪吉本で活動していたから、そこで下積みはしているというか。

つげちゃん ダリルは大阪よしもと、ぼくは東京よしもとで活動していましたが、お互い解散のタイミングでダリルが上京してコンビ結成しました。もともと大阪NSC(吉本総合芸能学院)の同期でルームシェアもしてて、いちばん仲良しだったんで。その後、他事務所、フリーを経て吉本に再所属させてもらいました。戻ってきて1年経ったくらいなので、たぶんノリはそれを言うてるんやと思います(笑)。最後は「おめでとう」と声をかけてくれました。

ダリル 和解しましたね(笑)。

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これで賞レースでも勢いづいたら

――レギュラー昇格後、やってみたい企画やライブはありますか?

ダリル 憧れていたのは、ヨシモト∞ホール​​で単独ライブをやることですね。

つげちゃん あと、これで賞レースでも勢いづいたらええなとは思いますけどね。

――『M-1グランプリ』など、賞レースも頑張りたいところはあるんですね。

つげちゃん (今回の昇格が)追い風になればいいなと思います。

――おふたりのことを初めて知る人もいると思うので、コンビとしての特徴やアピールポイントを教えてください。

ダリル 関西でずっとやっていて、ねちねちした喋り方をしているんですけど、そこがええ感じに旨味になればいいなと思っています。漫才の冒頭で必ず、「やらしい話、ちょっとやりたいことがあるんですよ」と言うてるんですけど、そういう臭みというか、旨味というか、関西風の出汁を出していけたらなって。“出汁を出す”ってややこしいな……。

――(笑)。これからホールに来るお客さんに、劇場メンバーとしてメッセージをお願いします。

ダリル これまでユースカップで上がってきたなかでは、いちばんのダークホースだと思うんですけど、面白いネタを作っていくんで、毛嫌いせずにいてほしいです。

つげちゃん 温かく見守っていただければと思います!

出典: FANY マガジン
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