お笑いコンビのマヂカルラブリー(野田クリスタル、村上)が11月13日(土)、都内で行われたアニメ映画『攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争』の公開記念舞台挨拶に参加しました。人気シリーズ最新作のイベントに、“電脳芸人”のスペシャルゲストとして登壇した2人。妄想を爆発させて作品の魅力をアピールしました。
アニメの世界に現実が近づいてきた
マヂカルラブリーの2人は、映画に登場する架空の情報機関「公安9課」の敵であり、物語のカギを握る「ポスト・ヒューマン」に扮して登場。元ボクサーというキャラ設定の野田は、パーカーを目深にかぶり、ステージ上でしばらくシャドーボクシングをします。
ところが、誰もイジろうしないため、「ポスト・ヒューマンというか、野田クリスタルにヒゲをつけてパーカーをかぶっただけ。髪形も含めてほぼ自分」と自らツッコミ。さらに、モデルとなったキャラクターにまったく似ていない相方の村上に対しても、「絶望的」とダメ出ししていました。
『攻殻機動隊』は、1989年に士郎正宗が発表した原作コミック『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』を起源とし、アニメーション、ハリウッド実写映画などさまざまな作品群が展開されてきた人気シリーズ。
今回の作品は、2020年にNetflixで全世界独占配信された新シリーズ『攻殻機動隊 SAC_2045』に、新たなシーンを追加して再編成、全編フルグレーディングを施した劇場版で、11月12日(金)から2週間限定で、全国20館で公開されています。
村上が「むかしから見ている作品に、このような形で関わることができて嬉しい。声優陣の皆さんと同じステージに立てていることが信じられず、幸せな経験をさせていただきました」と喜ぶと、野田は「作品の設定と現実がちょっとずつ追いついてきているのが怖い。現実に起こりうる話であると思うと、見ていて怖くなってきた。アニメの世界のあるわけない時代が確実に近づいてきた」とマジメな一面を見せます。
村上は酒が残った状態で舞台に!?
舞台挨拶には、声優陣の田中敦子、大塚明夫、山寺宏一、潘めぐみも登壇。映画の内容にちなんで、「自分の脳が電脳化したら?」との質問に、酒好きの村上が生々しい“願望”を語り始めます。
「自分の体力と代謝と次の日のスケジュールから計算して、お酒を何杯まで、どの程度の濃さまで飲んでも大丈夫なのかがわかる能力がほしい。そのゲージが残りゼロになったら自動的に酒を飲むのをやめて寝る」
さらに、「だいたいの仕事は、体に酒が残った状態でやっている」と言い放った後、あわてて「もちろん今日は違いますよ!」と訂正する場面も。
一方、青春時代にネット掲示板「2ちゃんねる」で匿名レスバトル(ネット上での議論)に没頭していたという野田も、妄想がとまりません。
「相手にどれだけ響く言葉を書き込めるか、それがレスバトルの醍醐味。でも、ネット上のやり取りなので、実際に相手にどれだけのダメージを与えられたのかはわからない。いつか自分の脳を電脳化させて、電脳内で2ちゃんねるレスバトルをしたい」
これに対してベテラン声優の山寺から「ヤバい感じだね。みんな苦笑だよ?」とひとこと。めげない野田は、客席に向かって「みなさんも2ちゃんねる世代ですよね? レスバトルやっているよ~って人は手を挙げてぇ」と呼びかけていました。