タレントの長原成樹がゲストを迎えてしゃべり倒すライブ『長原成樹トークショーはじめました』が、7月5日(金)に開催されました。第3回となる今回、会場の大阪・なんばのライブハウス「yogibo META VALLEY」のステージに登場したゲストは笑い飯・西田幸治。M-1王者を相手に、長原は芸の話から家族の話まで爆笑トークを1時間たっぷり繰り広げました。
ギャラ100円のステージで源泉徴収が!
このライブは第1回のゲストに矢野・兵動の兵頭大樹、第2回にザ・プラン9の浅越ゴエを迎えて好評を博しました。M-1王者である笑い飯・西田が参戦する今回も、チケットは完売でした。
ステージに長原が登場すると会場は拍手に包まれます。長原は西田を「楽屋でしゃべるけど、仕事したことない。これを機会に媚び売っていこうかなと気になっていた後輩です」と呼び込みます。
登場した西田は「(僕に)媚び売っても何もならない。もっと千鳥とか麒麟・川島とか(に売ったほうがいい)」と断言。長原が「出てくれるかな?」と語ると、西田が「そりゃもうオドしたら」と話して笑わせました。
そこから、吉本興業のギャラ事情やNSC(吉本総合芸能学院)草創期の濃いトークを展開。長原が、1日のギャラが100円のステージで源泉徴収として10円引かれていたというエピソードを明かすと、西田は驚きの表情を見せます。
「100円じゃ劇場まで行けないでしょ?」という西田に、長原は「ヒッチハイク!」と即答。さらに長原が明石家さんまとのエピソードを明かし、西田は千鳥との貴重な話を披露しました。
笑い飯・西田が芸人になった理由とは?
奈良県出身の西田に対して長原が「海がない」とイジったところから、西田が子どものころに初めて父親に海へ連れて行ってもらったエピソードへ。そのとき行ったのは砂浜ではなく、テトラポッドが並んでいるような岸壁だったといい、西田は「そこでフナムシを初めて見た、気持ち悪〜って」と話しました。
そこから西田の父親の驚きのエピソードが続きます。西田の父親は一家団欒中にいきなり箸を置き「全然おもんない」とつぶやいたかと思うと、定年前にとうもろこし相場に手を出して退職金をすべて使ってしまったのだとか。西田はそんな父親の姿を見て、「マジメにやっても仕方ない、芸人になろうか」と思ったそうです。
その後も東京の電車での変な体験や大阪にいる変な人の話など、トークが止まりません。アルバイトの話では、長原が裏なんばの飲み屋さんでのバイトから逃げ帰った話を披露すると、西田はポットのふたを作る工場や交通誘導などをやっていたと振り返ります。
さらに、ちょっとアダルトな話やロン毛のシャンプー頻度、妻や子どもとの笑えるエピソード、漫才ネタに絶対入れていたワードなど、トークはあちこちに飛んで制御不能に。
終盤は笑い飯がM-1グランプリで勝ったときの話や、東京に行かなかった理由を西田が語ります。ラストは髪の毛にまつわるエピソードで、長原が西田に「おまえエエやっちゃな」とつぶやく一幕もあり、最後まで会場は笑いが止まりませんでした。
長原「若手とも絡みたい!」
イベント終了後に取材に応じた長原は、この日のゲストの西田について、「しゃべりやすかったし、思っている以上におもしろい。頭がいいからいらん言葉がない。短い言葉でやってくれるのは勉強になりました」と振り返りました。
今後、ゲストに迎えたい芸人を聞かれると、長原は「前から言うてるんで」と真っ先にケンドーコバヤシの名前を挙げます。さらに「ほかにもいろんな方とやってみたい。刺激を受けて勉強になるので若手とも絡みたい」と意欲十分。
長原は最後に、「次回は9月ごろを予定しているので、早めにチケットを」とファンに呼びかけました。