品川庄司“不仲”を救ったのは差し入れドーナツ!? 映画『リスタート』でコンビもリスタート

お笑いコンビ・品川庄司の品川祐が「品川ヒロシ」として監督・脚本を務めた最新作『リスタート』が、いよいよ7月16日(金)に全国公開されます。それに先立つ6月21日(月)に開かれた「再出発決起会」では、主要キャストらが勢ぞろい。その熱い内容を、芸人ライターとして活動するブロードキャスト!!・吉村憲二がレポートします!

出典: FANY マガジン
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どーも! 芸人ライターのブロードキャスト!!・吉村です! せんきゅっそ!

ついに満を持して、7月16日(金)から全国公開(北海道地区は7月9日(金)先行公開)される映画『リスタート』。品川庄司・品川祐さんこと品川ヒロシ監督の待望の最新作。その『再出発決起会』にお邪魔しました!

なぜ再出発なのか? それはコロナ禍の影響による公開延期もあり、約2年もの時を経て念願のお披露目となった作品だからです。奇しくも、映画のタイトル通りになってしまったこちらの映画、しかしそんな作品には絶対に物凄い力が宿っている、そう思わせてくれたイベントでした。その全容をお届けします!

人の「絆」が生んだ映画である証拠

イベントに登壇したのは、品川庄司(品川祐、庄司智春)の2人に加えて、主演を務めたフォークデュオ・HONEBONEのEMILY、共演のヒップホップグループ・DOBERMAN INFINITYのメンバーで劇団EXILEのSWAY、そして東京ダイナマイト・松田大輔の5人。

物語は、シンガーソングライターを夢見て上京したものの、スキャンダルに夢破れて傷ついた主人公が、故郷の北海道・下川町の大自然に触れることで徐々に心を取り戻していくさまを描く、「28歳」の青春ストーリーです。

出典: FANY マガジン
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この映画は「どん底からだって、リスタートできる」というのがテーマで、作品もまさにその通りに、コロナ禍による公開延期という“どん底”からのリスタートとなりました。

主演のEMILYさんは、やっと公開できる喜びを「(撮影が)2年前なので当時の熱い気持ちがなくなってきたのを、最近、(チケットの)手売りとかして戻ってきた、いまの熱い気持ちのタイミングで見てもらえるのが嬉しい」と熱く語ります。

映画のチケット手売りを主演自らやるなんて、本当にすごい。その想いに突き動かされて、多くのキャストやスタッフさんたちが集結したというんだから、気持ちが届いている証拠。さらに、そこにたくさんのファンの方々、友人や音楽仲間が駆けつける。もう胸熱でしかない。

そんな「絆」がこの映画の再出発を後押しして、「どん底」から這い上がる力を圧倒的な熱量で描いたこの作品の素晴らしさを、さらに加速させるに違いないと思いました。

出典: FANY マガジン
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東京ダイナマイト・松田さんと品川庄司・庄司さん、このおふたりは今回の映画のクラウドファンディングに出資したと言います。

クラファンは2019年6月から9月にかけて行われ、およそ700人の支援によって目標額の約2倍の額が集まりました。この日のイベントには、その支援者たちが招待されていました。

EMILYさんの手売り、クラファンへの多大な支援――そんな一人ひとりの思いが込められ、人と人との「絆」という目には見えない力をまとった映画は、最高に面白いに決まっています!

いまの品川庄司がいちばん面白い!

「皆さんのリスタートは何ですか?」という質問に、庄司さんが熱弁します。

「我々はむかしから不仲と言われ、確かに相方から、俺に感謝しろ、ありがとうを言え、と言われ続けてきました。それが今日、楽屋で会ったとき、『今日、ありがとな』と言われたんです。鳥肌立った。もう今日からリスタートです! 品川庄司のリスタートです!」

それに対して品川さんは、「ありがとうを言え」とは言っていないと反論し、ここから“言った、言ってない”のつばぜり合いに。

これ、いわゆる芸人の喧嘩ネタ。言い合うことで笑いが生まれて増幅していくシステムで、場が一気に爆笑に包まれます。そんなやりとりができるのは、お互いの信頼があるから。笑いながら、なにか「絆」が見える素晴らしい瞬間でした。

出典: FANY マガジン
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そして品川さんが言います。

「庄司は、ありがとうとか意見を言わない! 思ってるだけじゃ伝わらないこともあるよって。そしたらある日から、言わない代わりにドーナツを買ってくるようになった」

品川庄司、コンビの最高なエピソード。

「こいつ、品川庄司の輪を繋ごうとしてるなって」

おまけにうまい、さすがの品川さん。『品川庄司、ドーナツでありがとうの輪』。本当に、品川庄司さんにとってのリスタートの瞬間が目の前で見られた、そんな感覚で心から幸せになりました。

あなたにとっての『リスタート』は何ですか?

出典: FANY マガジン
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「魂の叫び」が人をリスタートさせる。

SWAYさんは北海道の札幌市出身。SWAYさん自身、今回の映画の舞台となった下川町は初めてだったそうですが、そのうえで、この映画は北海道の方も北海道以外の方も楽しめて、もっと北海道の良さを知っていただける!と言い切ります。

まさにこの映画は、スクリーンいっぱいに映し出される下川町の美しい自然をたっぷり堪能できて、それだけでとても癒され、パワーをもらえます! 物語の主人公が自分の故郷からパワーを得ることができたように、皆さんにも故郷があって、それを思い出すような懐かしいあたたかい気持ちになれます。

出典: FANY マガジン
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そして、有無を言わさず「どん底」から這い上がらせてくれるような、迫り来る歌声――。「魂の叫び」とも言える歌声を持つ主演のEMILYさんが歌うシーンは国宝級です。

EMILYさんは、HONEBONEという男女ユニットで活動していて、映画主題歌である「リスタート」のミュージックビデオ(MV)もこの日、HONEBONEのYouTubeチャンネルや映画公式YouTubeチャンネルで公開されたとのこと。そのMVも品川監督が撮っていて、映画を撮った2年前の自分と対決しているような演出で、それはそれはカッコいいです。

ただ、やはり映画館で、映画のなかで歌う、あのシーンがとにかくすごい、救われます! 絶対に焼き付きます、頭に胸にしっかりと。映画館で映像と一緒に聴くことを、強くお勧めします!

出典: FANY マガジン
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どん底を味わったことがある方々へ

どん底を味わったことがない人なんていませんよね? だからこの映画に共感できるんです。自分を重ねて、泣いて、よしっ明日から頑張ろうって、そんな勇気をくれる最高の映画だと思います。

品川監督も、最後にこんな言葉で締めました。

「まだ、どんな映画になるかわからないのに支援していただいて、2年待っていただいて、本当に本当にありがとうございます。少しでも多くの人に広がって、コロナ禍において辛いことがあったり、そんなあなたの背中を押すような心に刺さるような映画になってる、元気づける作品になってるかと。本当にありがとうございました」

出典: FANY マガジン
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僕はこの映画を観て、まさにその通りになりました。何かやらなきゃという、その一歩を踏み出したくなりました。皆さまも、ぜひ映画館で見て、その「ただ一歩」をもらって下さい!

映画概要

『リスタート』
公開日:7月16日(金) 全国公開
監督・脚本:品川ヒロシ
音楽:HONEBONE
出演:EMILY(HONEBONE)、SWAY(DOBERMAN INFINITY/劇団EXILE)、品田誠、朝倉ゆり(エラバレシ)、夏目ベール(純情のアフィリア)、藤井俊輔、向井日菜海、阿部隼也、かんた、岩崎う大、もりももこ、西野亮廣(キングコング)、松田大輔(東京ダイナマイト)、庄司智春(品川庄司)、小杉竜一(ブラックマヨネーズ)、黒沢あすか、中野英雄
製作:吉本興業株式会社
スペシャルサポート:北海道下川町
配給:吉本興業

公式サイトはこちらから。
映画主題歌「リスタート」のMVはこちらから。