伝統の今宮戎「マンザイ新人コンクール」受賞者が座談会でNSCを語る! 「いまはカンフーの授業がないんか!?」

大阪・今宮戎神社のお祭り「こどもえびす」で開催される「マンザイ新人コンクール」は、かつてNSC(吉本総合芸能学院)に在学中のダウンタウンが優勝したことでも知られる賞レース。今年も7月23日(火)に開かれた決勝で、優勝の「新人漫才福笑い大賞」を獲得したジョックロック(福本ユウショウ、ゆうじろー)をはじめ、ピン芸人のガシヒ、マーメイド(田村境祐、テクニック。)、現役NSC生のシェモア(りょうけん、しおん)が入賞しました。そこで今回は、この4組で座談会を実施! 大会の感想や、それぞれに深い縁があるNSCについて大いに語ってもらいました。

出典: FANY マガジン
左からガシヒ(オンライン参加)、ジョックロック(福本ユウショウ、ゆうじろー)、マーメイド(田村境祐、テクニック。)、シェモア(りょうけん、しおん) 出典: FANY マガジン

今回の「第42回マンザイ新人コンクール」では、エントリー数約200組の中から、優勝の「新人漫才福笑い大賞」をジョックロック、「新人漫才奨励賞」をガシヒ、「香川登枝緒記念敢闘賞」をマーメイド、「福娘大賞」をシェモアがそれぞれ獲得。座談会の進行は、第37回大会(2016年)で福笑い大賞を受賞した“先輩”である、からし蓮根(伊織、杉本青空)の2人が務めました。

“今宮キラー”がついに大賞ゲット!

大賞を獲得したジョックロックは、福本が芸歴12年目、ゆうじろーが5年目という“先輩後輩コンビ”です。福本はMCのからし蓮根と同期で、この大会の決勝には過去に4回出ています。最初の決勝進出はNSC在学中で、その後も連続して出場したことから「今宮キラー」の異名をとったとか。そのため、福本は今回の優勝について「感慨深いですね、やっぱり」としみじみかみ締めました。

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奨励賞のガシヒは、東京からオンラインで出席しました。もともとNSC大阪校44期生(2021年度)でしたが、途中でNSC東京校に転校したことを明かすと、からし蓮根・青空は「転校は初めて聞いた」と驚きの表情。さらに、ガシヒが「本当言うと同棲してた彼女が転職したので、ついていったんです」とぶっちゃけると、まさかの理由に全員が「え〜〜ッ!?」と声を上げます。ガシヒは「だいぶ前に別れたんで許してください」と“懺悔”していました。

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敢闘賞のマーメイドは、テクニック。が「トップバッターだったので、(賞は)関係ないもんやと思ってたからうれしかったです」と振り返ります。相方の田村も「(賞レースで)名前を呼ばれたことなかったんで」と改めて受賞を喜びました。

現役NSC生コンビは徹夜で決勝のネタ作り!

最初のトークテーマは「マンザイ新人コンクールどうだった?」。ジョックロック・福本が「半端じゃなく暑かった!」と語ると、そこからなぜか大会当日のMCを務めたタレント・田渕岩夫の話題で盛り上がります。

福本が「コンクールの1回目の司会は島田紳助さんで、それからはずっとあの人」と“プチ田渕情報”を披露すると、相方のゆうじろーは「自分たちが汗ダラダラかいているのに、(田渕さんは)全然かいてなかった」と証言しました。

マーメイドのテクニック。は、決勝当日の7月23日が自分の誕生日だったそうで、例年は、その時期に旅行の予定を入れていたことを告白。昨年の決勝当日は石川県への旅行を予約していたため、「新幹線もホテルも押さえてるんで、通ったらマズイんで下ネタをして……」と驚きの“事情”を語ります。

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ただし、大阪吉本では結成5年目までの芸人しか出場しないというルール(大会自体に芸歴制限はなく、「いままで一度もあらゆる大会で賞を受賞したことがないこと」が出場資格)があるそうで、「今年はラストイヤーだったので旅行の予定を入れなかった」とのこと。そのおかげで、賞が獲れたとアピールしていました。

一方、現役NSC生のシュモア・りょうけんは、初めて参加した賞レースということで「暑かったより、怖かった」と振り返ります。相方のしおんによると、NSCから30組くらいが第1次予選に参加し2組が通過。第2次予選を通過したのはシュモアだけでした。しおんは「決勝に出られると思っていなかったので、3分ネタを持ってなくて、(前日の)2次が終わってから徹夜で作りました」と明かしました。

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ガシヒは7月20日(土)にコンクールの第1次予選を受け、日曜に東京で仕事があったため一度戻ってから、22日(月)の第2次予選に参加。賞を取らないと交通費で大赤字になるため頭の中は「賞金、賞金でしたね〜」と語ります。

しかもその第2次予選当日、朝から事故で新幹線がストップ。出場をあきらめかけたところ、同期から「あきらめるな!」とメッセージをもらい、10県をまたいだ約7時間の移動でなんとか大阪にたどり着いたそうです。

「僕はラッキー池田さんの授業で殻を破れた」

「NSCに通っていてよかったこと、悪かったこと」のトークテーマでは、現役生のシェモアの話から、現在はNSCでカンフーの授業がないことが発覚すると、からし蓮根、福本らは「ないんか!?」と仰天。一方で、NSC名物である振付師・ラッキー池田の授業の話になると、ジョックロック・ゆうじろーは「僕はラッキー池田さんの授業で殻を破れた」と話しました。

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続く「以前と現在でNSCのイメージは変わった?」のテーマでも、それぞれの時代のNSCについて話しながら盛り上がりました。ジョックロック・福本は「(以前は)木村祐一さんの大喜利の授業くらいで、“ネタ見せ”というのはなかった。(賞レース対策授業もする現在は)めっちゃいいよな」と羨ましそう。

大阪と東京のNSCに通ったガシヒは「僕らの代から(大阪校では)笑い飯・哲夫さんが来てくれて、東京はNON STYLE・石田(明)さん、パンクブーブーの(佐藤)哲夫さん」と語ると、「贅沢やな!」とツッコまれていました。

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「ライバルがいるってありがたい」

最後のテーマは「NSC生に伝えたいこと」。ジョックロック・福本は友だちを作ったほうがいいとアドバイスし、「トガッてあんまり行かないのはもったいない」と話します。そして、「繋がりを作りに行ってるといっても過言じゃない。行ってよかった」と振り返りました。

もっとも、相方のゆうじろーは「とはいえ」と切り出すと、「仲間だけ作りに行ってもしゃーないよっていうのも言いたくて」と話します。そして「自分がおもしろいことを証明していかないと仲間ができない」と熱く語りますが、福本から「うわさによると、1、2年目のころ、ぐろうの家村(涼太)と空前メテオの茶屋にLINE消されたらしい」と暴露されていました。

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ガシヒはオンラインで、「ライバルがいるってありがたいっていうか、同期が目立ったら悔しくて、それでがんばれたから。すべてNSC様のおかげやな」とコメント。その“優等生”的な内容に「(吉本東京)本社のど真ん中で撮っとんか!?」とツッコミが入りました。

最後は、からし蓮根・伊織から現役NSC生のシェモアにこんなアドバイスが。

「初めての賞やから、めっちゃ舞い上がると思う。でも、それで天狗になったら敵しか作らないから。愛されてなんぼの商売。敵をどんだけ作らないかが大事。感謝の気持ちを忘れないように」

これもまた、まわりから「自己啓発セミナーや!」とツッコまれていました。

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受賞者たちの本音トーク満載のこの座談会の動画はこちら

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【よしもとアカデミー】
数多くのスターを輩出する国内最大規模のお笑い養成所「NSC(吉本総合芸能学院)」、タレントマネージャー・構成作家・公演制作スタッフなど即戦力のエンタメスタッフを育てる「YCA(よしもとクリエイティブアカデミー)」、俳優・パフォーマー・歌手などを目指すタレント養成所「YPA(よしもとパフォーミングアカデミー)」、エンタメ×デジタルの最前線を学べる「YDA(よしもとデジタルエンタテインメントアカデミー)」、そしてこの4校のカリキュラムを学びながら高校卒業資格が得られる「吉本興業高等学院」の5校からなる総合教育機関です。

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