雑誌「GQ JAPAN」が、その年に目覚ましい活躍をした人物に贈るアワード『GQ MEN OF THE YEAR 2021』。今年はマヂカルラブリー(野田クリスタル、村上)がベスト・コメディ・デュオ賞を、ゆりやんレトリィバァがベスト・コメディアン賞を受賞しました。11月24日(水)に開催された授賞式では、それぞれネタを披露。フォーマルな雰囲気のなか、スピーチは案の定、“鉄板ネタ”披露の場となり……。
お笑い“デュオ”だったんだ
『GQ MEN OF THE YEAR』は、男性向けライフスタイル提案誌「GQ JAPAN」が、さまざまな分野で圧倒的な活躍をした人物を称える、年に一度の祭典です。16年目を迎える今年のテーマは「勇者たちの年」。新型コロナウイルスの感染が拡大するなかで、世の中に勇気を与えた各界の“勇者たち”が表彰されます。司会は、お笑いトリオ・東京03の角田晃広とフリーアナウンサーの田中みな実。式の模様はYoutube、Twitter、TikTokで配信されました。
まずは「メン・オブ・ザ・イヤー・ベスト・コメディ・デュオ賞」を受賞したマヂカルラブリーが、タキシードに身を包んで登場。昨年のM-1グランプリで優勝したアバンギャルドなお笑いコンビとして紹介されます。
受賞の感想を聞かれた村上は、「“デュオ”だったんだというのを、ここで気づかされました。確かに圧倒的な活躍だったかなと思います」と自信満々。一方の野田も、「やはり2017年のM-1で最下位を取り、そのときに上半身を脱いだという時点で、この勇者という名の賞はふさわしいのかなと思っております」と笑わせ、胸を張ってトロフィーを掲げました。
GQの鈴木正文編集長は授賞理由について、昨年のM-1でマヂカルラブリーが騒がせた“漫才論争”について言及。「この人たちの漫才は漫才なのかと僕も思いました。でも、だからいいんですよね」と前置きをし、「新しい漫才の地平を切り開きつつある」と2人を評価しました。
壇上では、そのままマヂカルラブリーが漫才ネタ「オーロラ」を壇上で披露。村上がアザラシ、野田がホッキョクグマになりきる“アバンギャルド”なネタで、2人らしいパフォーマンスとなりました。
「言い寄られて困る」ゆりやん
ゆりやんは、黒い口紅を塗った大胆なメイクとシックな出で立ちの組み合わせで登場。2021年のR-1グランプリで優勝した実績と、従来の枠を越えた笑いを生み出し続けたことが受賞のポイントとなりました。
トロフィーを受け取り、マイクの前に立ったゆりやん。真面目に挨拶をするのかと思いきや、そのまま関西弁と英語を交じえたコント「受賞式のスピーチ」を披露します。さらに、感極まって言葉に詰まりながら変顔をする鉄板ネタをおよそ2分間に渡って繰り出すゆりやん。配信のコメント欄も「おもしろすぎるww」と爆笑にあふれていました。
その後、同じく「メン・オブ・ザ・イヤー」を受賞した有村架純、志尊淳、北村匠海らとのトークセッションに。ゆりやんは「今日は有村架純さんと区別がつくように、唇に色をつけてきました」と笑わせます。
そして、有村架純に「(男性に)言い寄られた時に、どうやってはぐらかしていますか?」と質問。有村が「言い寄られることがあまりないです」と答えると、ゆりやんは「こっちは言い寄られて大変ですよ」といい女アピール。隣にいる志尊淳を指して「この人とか、ずっと言い寄ってきて……」と困った表情を浮かべますが、司会の角田に「嘘つけ」とツッコまれていました。
華やかな式典のなかでも、しっかりと笑いを取ったマヂカルラブリーとゆりやん。どちらも「勇者」の名にふさわしい授賞式となりました。
【GQ MEN OF THE YEAR 2020受賞者一覧】(五十音順)
阿部詩(柔道家)
阿部一二三(柔道家)
有村架純(女優)
五十嵐カノア(プロサーファー)
北大路欣也(俳優)
北村匠海(俳優)
JP THE WAVY(アーティスト)
志尊淳(俳優)
都筑有夢路(プロサーファー)
TOMORROW X TOGETHER(アーティスト)
野口啓代(プロフリークライマー)
マヂカルラブリー(お笑い芸人)
堀米雄斗(スケートボーダー)
役所広司(俳優)
ゆりやんレトリィバァ(お笑い芸人)
LEX(アーティスト)