くるり岸田が語るサバンナ高橋&ニューヨーク嶋佐との意外な接点 25周年イベントで思い出トーク

ロックバンド・くるりの結成25周年を記念した期間限定ショップ『くるり 25th Anniversary Pop-up Shop “くるりの25回転”』が11月27日(土)~12月14日(火)まで東京・渋谷PARCOの4階で開催されています。この企画を盛り上げるスペシャルトークイベント「くるりトーク」が28日(日)にあり、くるりの岸田繁と、くるりの大ファンであるサバンナ・高橋茂雄、ニューヨーク・嶋佐和也が登壇。3人で25周年の“くるり年表”を見ながら、思い出深い楽曲やアルバムについて、トークを繰り広げました。

出典: FANY マガジン
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じつは中高の先輩・後輩の間柄

“くるり大好き芸人”の高橋と嶋佐は期間限定ショップで販売されているTシャツに身を包み、まずはそれぞれがくるりとの出会いについて話します。

じつは高橋は、くるりと母校立命館中学・高校の先輩・後輩の間柄。「1学年下にめちゃくちゃギターが上手い岸田っていうやつがおるとウワサがとどろいてた」と学生時代を振り返ると、岸田も、高橋の存在を当時から認識していたことを説明します。柔道部だった高橋に対して、岸田は一時期、空手部に所属していたため、同じ道場内で稽古を積んでいたことを明かし、「高橋さんのことをずっと見てました」と意外なエピソードを語りました。

一方、嶋佐は、学生のころからくるりの大ファン。岸田ときちんと話すのはこの日が初めてで、岸田が「キングオブコントやM-1でいつも見ています」と話すと、感激の表情を浮かべます。そんな嶋佐は、10年ほど前に阿佐ヶ谷で岸田を見かけ、感情を抑えきれずに握手をお願いしたエピソードを披露。街で声をかけられるのが苦手な岸田が「ぼく感じ悪かったでしょ?すみません」と謝罪すると、嶋佐は「全然、全然!」と最初は否定しつつ、「あ、まあ…若干、怖かったかもしれないです」と笑いながら振り返りました。

出典: FANY マガジン
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高橋と嶋佐の思い出の楽曲

トークはその後、くるりの年表を見ながら、高橋と嶋佐が特に思い出に残っている楽曲について、岸田と話をしていく流れに。

高橋が思い出の楽曲に上げたのは、2001年発売の7thシングル『ばらの花』でした。高橋は、この曲が収録されているアルバム『TEAM ROCK』を聴いて、「とんでもない人たちやってんなと思った。全国規模になっていくくるりを体感した」と回顧。そのころ、サバンナは芸人としての仕事が行き詰っていたそうで、「くるりとは天と地。遠い人に感じてた」と思い出を語りました。

岸田は、その『ばらの花』の制作秘話を披露。歌詞の中に出てくる「ジンジャエール」は、神社で書いたため、「じんじゃ」つながりで浮かんできたことを明かし、高橋を驚かせます。さらに、「神社でええ曲、書けたから、これからは神社で書こうと思ってそこから数曲は神社で書きました」と話し、「“神社シリーズ”なんや」と高橋を笑わせていました。

出典: FANY マガジン
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嶋佐が思い出の楽曲に上げたのは、2004年に発売された13thシングル『ロックンロール』。嶋佐はこの楽曲を愛するあまり、ニューヨークの初めての単独ライブから今に至るまでずっとコントの出囃子に使用してきたことを説明します。「すみません、勝手に」とお詫びを入れる嶋佐に、岸田は「(楽曲を)育ててくれて、ありがとうございます」と喜んでいました。

岸田が語る先輩サバンナへの想い

その後も、高橋と嶋佐の“くるり愛”は尽きず、さまざまな楽曲について話しますが、すぐにトークは終了の時間に。高橋が悲痛な表情で「こんな短時間で、25周年を振り返るのはムリやー」とつぶやくと、イベントに集まったくるりのファンたちも大きくうなずいていました。

イベント終了後の囲み取材では、岸田がサバンナとの高校時代の思い出を改めて振り返ります。「高橋さんは、格技場でずっと面白そうな先輩という感じで親しみを勝手に持っていたのと、八木(真澄)さんの考えた劇も文化祭で見て、『めっちゃオモロイな』と思っていた。おふたりが、いまのお仕事をされて、本気でお笑いに取り組んでいるのを見たときに、本質がぜんぜん変わってないと思った。ルーツを知っていたので、自分のことのように嬉しかった」と同窓の先輩への想いを語りました。

出典: FANY マガジン
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また今回、嶋佐と初めて会った印象については、「(くるりを)熱く語っていただいて単純に凄い嬉しかった。誰に褒められてもうれしいけど、ほんまに面白い人に褒められるとさらに嬉しい」と説明し、大ファンの嶋佐を感激させていました。

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