『八方の楽屋ばなし』にハイヒールと矢野・兵頭が登場! ここでしか聞けない“ギリギリトーク”を大放出「時代の入れ替わりを見てきた」

月亭八方が芸人たちのウラ話を面白おかしく披露する人気のトークイベント『八方の楽屋ばなし』が、12月21日(土)に大阪・朝日生命ホールで2024年の千穐楽公演を迎えました。八方や息子の月亭八光が落語を披露したほか、ハイヒール(リンゴ、モモコ)と矢野・兵動(矢野勝也、兵動大樹)がゲストとして登場。ここでしか聞けない話が次から次へと連発し、大ウケとなりましたで。

出典: FANY マガジン
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八方を破門の危機から救った横山やすし

『八方の楽屋ばなし』は“コンプライアンスなし”を掲げて、好景気に沸いたバブル時代を中心とした昭和の芸人や楽屋のエピソードを包み隠さず披露します。

まずは八方が高座に登場し、1968年に月亭可朝に入門した自身の芸能生活を振り返りました。そして、交流のあった横山やすしの破天荒ぶりを披露。八方が破門の危機を迎えた際に、やすしが救ってくれたというエピソードを明かしました。

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続いて八方に「ウワサでは私のせがれ」と紹介された八光が登場し、「住吉駕籠」を口演。マクラでは、ゲストの矢野・兵動の兵動や、ハイヒールにまつわるエピソードで笑いを誘いました。

次に登場したのは矢野・兵動です。兵動のよどみない語り口に矢野のツッコミが合いの手のように入るテンポのいい漫才は大ウケ。ネタ中、兵動は娘から家にいるときの姿が「おじいさんみたい」と言われたと明かします。トレードマークの帽子とメガネを取った兵動が「やばい?」と客席に尋ねると、印象の違いに観客がどよめく一幕もありました。

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第1部の最後は八方による「竹の水仙」。江戸初期に活躍した伝説の彫刻師・左甚五郎が登場する噺です。八方はマクラで、浪曲師の京山幸枝若が今年、人間国宝に認定されたことを嬉しそうに語り、「浪曲でも有名な噺です」と本題へ。最後は「交響曲第九番」の一節も披露し、季節感も感じさせました。

「話していると昔のことを思い出す」

第2部はお待ちかね「楽屋ばなし」のコーナーです。ここからはハイヒールの2人も加わり、八光の司会のもと、舞台だからこそ明かせるエピソードで盛り上がりました。

NSC(吉本総合芸能学院)1期生のハイヒールは、約40年前の楽屋の様子を鮮明に語ります。“弟子入り”するのが当然だった当時、NSC出身の芸人がいかに“異端”だったかを振り返りました。

一方、矢野・兵動はNSC9期生。同期のナインティナイン(岡村隆史、矢部浩之)やチュパチャップス(宮川大輔と星田英利が組んでいたコンビ)ら養成所出身の芸人たちが続々とスターになりました。ハイヒールのエピソードを受けて、矢野は「時代の入れ替わりを見てきた」としみじみ話します。

出典: FANY マガジン
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話題は多岐にわたり、過去から現代までダイナミックに行き来します。八方は「話していると昔のことを思い出す」と、昭和の夫婦漫才コンビである人生幸朗・生恵幸子のエピソードを披露。八方は、この話を『楽屋ばなし』でしたかったようで、満足げな表情を浮かべます。

ネット配信していたら聞けないような“その場限り”の話が続々と飛び出し、大盛り上がりのうちに幕となりました。

2024年の『八方の楽屋ばなし』はこの日が千穐楽でしたが、台風で中止になった8月の兵庫公演の振替が、2025年2月15日(土)に神戸新開地・喜楽館で開催されます。こちらは八方、八光のほか、ゲストに大平サブロー、月亭方正、ネイビーズアフロ(みながわ、はじり)が出演。喜楽館でしか聞けない“コンプライアンスギリギリ”のトークが繰り広げられます。

公演概要

「八方の楽屋ばなし」
【兵庫公演】 ※2024年8月31日(土)兵庫公演の振替公演
日時:2024年2月15日(土)開場18:00 開演18:30
会場:神戸新開地・喜楽館(兵庫県神戸市兵庫区新開地2丁目4-13)
チケット料金:前売3,500円/当日4,000円

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