マヂラブ野田が語る“つくって・遊んで・シェアできる”新しい野田ゲーに込めた思い「ゲームでも何でもインディーズが面白い!」

マヂカルラブリーの野田クリスタルが総監督を務めた「スーパー野田ゲーMAKER」が、2024年12月から好評配信中です。今回の野田ゲーは、プログラミング技術がなくても、誰でもオリジナルゲームをつくれるというもの。いくつかの質問に答えるだけで、ゲーム内に搭載された「野田AI」が、音ゲーやクイズ、シューティング、アクションなど、さまざまなゲームを自動的につくってくれます。ただ、このゲームの奥深さはそれだけではない! ということで、今回はこの無限大の可能性を秘めた最新の“野田ゲー”について、野田ご本人に語ってもらいました。

出典: FANY マガジン
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「スーパー野田ゲーMAKER」は、“超おもしろ総監督”マヂカルラブリー・野田クリスタルと、「ことばのパズル もじぴったん」の生みの親で面白法人カヤックのゲームクリエイター・後藤裕之氏がタッグを組んだ「野田ゲー」シリーズ第3弾。

オリジナルゲームづくりは最短30秒ほどで完成するため、これまでの「つくる系ゲーム」の中でも圧倒的に簡単で、AIがゲームを作成したあとに自分好みにカスタマイズすることも自由自在です。

さらに、完成したゲームはオンラインでシェアできるので、自分のゲームはもちろん、ほかのプレイヤーがつくったゲームで遊ぶこともできます。世界中の人々にプレイされることで、自分の手から大人気ゲームが生まれる可能性も秘めているのです。

面白いゲームをつくる“変態”が見たい

――今回の“野田ゲー”は、いままでのようなミニゲーム集ではなく、新たに「ゲームをつくってシェアする」という機能が加わりました。「つくる」という要素を加えた理由はなんですか。

もういい加減、お前たちでゲームをつくればいいじゃないかと。

――突き放す感じなんですか(笑)。

だんだん逆ギレになってきましたね(笑)。「いつまでオレがゲームをつくってんの?」「お前らもつくれ、つくってみろ!」ということでメーカーの要素を加えました。

僕が思うに、世の中には変態がいるんですよ。YouTubeやニコニコ動画もそうですけど、ひとつのものを集中してつくって、カロリーを注げる人間がいるんですね。そういう変なやつ。野田ゲーよりももっと面白いゲームをつくるやつが、僕は見たいんですよ。

出典: FANY マガジン
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――過去の野田ゲーよりも面白いゲームをつくることができる仕様になっていると。

アイデアがなくてもできますし、誰でも面白いゲームがつくれるんですよ。実際、ゲーム内には、僕が(2020年に優勝した)R-1のときにつくったものよりも面白いゲームが次々と生まれています。

小学校にこのゲームを広めたい

――「ゲームをつくること」の魅力を、野田さんはどのように捉えていますか?

ゲームづくりは本当に楽しいんです。無心になることができて、心のケアにもなる。それと、自分がつくったゲームを他の人にやってもらうのも超楽しいです。自分が想定していなかった動きをしたり、「そんな攻略法があったんだ!」と驚いたり……。この面白さを伝えて、ゲームクリエイターが増えることが僕のいちばんの願いです。

――私もプレイしてみましたが、本当に簡単にゲームが完成して驚きました。制作のハードルがかなり下がりますね。

楽しい反面、ゲーム制作ってキツすぎるんですよ。プログラミングを学んだり、音楽を集めたりしなくてはいけなくて、絶対にみんな途中であきらめるんです。その点、この「スーパー野田ゲーMAKER」は、ゲームが完成してからがスタートですから。いったんAIが完成させたものを、編集することができる。そして、完成したものをアップロードして、世界中のみんなで遊びまくることができます。

出典: FANY マガジン
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――「みんなが楽しめるものをつくる」という点で、子どもの教育にもいい気がしました。

本当にそう思います。真面目な話、ゲームをつくるって勉強になることだと思うので、夏休みの自由研究などでもやってほしいですね。子どもがつくったゲームを、家族みんなでプレイしている光景を見たら、「いいなあ。いいものをつくったな」って僕も思えそうです。

“野田ゲー”をつくっていちばん嬉しい瞬間は、家族みんなで楽しんでいる姿を見たときです。「オレはなんていい慈善事業を……」「いいことしたな」とあったかい気持ちになれるんですよ(笑)。

――小学校などで、このゲームを広めることもできそうですね。

めっちゃしたいです。この「スーパー野田ゲーMAKER」で、「ゲームづくり体験」みたいな授業をしたいですね。

プラットフォームとしての魅力に自信

――過去2作の「スーパー野田ゲーPARTY」「スーパー野田ゲーWORLD」はシリーズ累計16万本のヒットを記録しました。今回の「スーパー野田ゲーMAKER」は、どれぐらいの自信がありますか?

これは長期的に見なきゃいけないゲームだと思っています。なぜなら最初はまだゲームの本数が少ないですから。動画系のプラットフォームと同じで、このゲームが流行るには、まずクリエイターが増えないといけないんですね。

――“変態”が集まらないといけないんですね。

そうです。だから、こうやっていろんな媒体で、ゲームの魅力を細かく説明しています。命懸けです、いま(笑)。僕のSNSごときじゃ、どうしても広まらないんですよ。全然ゲームの趣旨も理解してもらえないから、何度も何度もアピールして、「伝われ、伝われ」と繰り返して、ようやくじわじわ広まっていくかなと思っています。

出典: FANY マガジン
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――魅力が理解されにくいということですか?

自信はもちろんあるし、絶対的な保証をして送り出すんですけども、口で説明するのは難しいですね。「YouTubeの面白さ」を説明するのが難しいのと同じです。YouTubeってそこにある動画が面白いんであって、YouTubeの検索とかが面白いわけではないじゃないですか。

――確かにプラットフォームの面白さを一言で説明するのは、難しいですね。

そうなんですよ。つくることに魅力を感じる人もいるだろうし、単純にゲームをプレイすることが楽しい人もいるだろうし。本当に人それぞれにいろいろな楽しみ方があるから、伝え方が難しい。でも(ゲームが集まる)プラットフォームとして、面白くつくれている自信はあります。

個人開発こそがクリエイティブの可能性を広げる

――さきほど「ゲームクリエイターを増やしたい」と言っていましたが、野田さんはその先にどんな理想の世界を描いているのでしょうか?

いまのゲーム業界はビックタイトルばかりで、1本つくるのに膨大な人数がかかわり、制作費が100億円かかる時代なんですよね。

そういう大規模なものではなくて、僕は個人開発の作品をもっと見たいんです。いわゆるインディーズですね。個人が小さくやっていることを、一生残るようにサポートしたいんです。

出典: FANY マガジン
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――個人開発のものに惹かれる理由は、どこにあるのでしょうか。

ものづくりって、少人数でつくればつくるほど自由になるんですよ。大人数だと、みんなでイメージを共有しながら進める必要があるから、どうしても見たことのあるものの集合体になります。だからゲームに限らず、個人開発こそがクリエイティブの可能性を広げていくと思う。

巨大デパートだけになったら嫌なんですよ。商店街が生き残ったほうが、何が生まれるかわからないし、予測がつかないし、楽しいじゃないですか。

――そうした小さなもの、個人が生み出すものを愛するようになった原点を教えてください。

インターネットを始めたときですね。テレビや漫画しかエンタメがなかったときに「こんなものがあったのか」と衝撃を受けて、テレビでは流れないものが乱立していて感動しました。それはやっぱり、みんなが個人でつくっていたからだと思うんです。

次は芸人になって、インディーズライブに出たとき。テレビでは見たことがないネタ、それこそモダンタイムス(としみつ、川崎誠)とかを見たときに「めちゃくちゃ面白い……」と足が震えました。だから、なんでもデッカいものに対して「お前ら、これ知らないだろ?」という精神があるんです。

メジャーな活動をしてインディーズを応援する

――メジャーなものに対する、カウンターが好きなんですね。

メジャーへの嫌悪感は強かったかもしれないですね。「なんで吉本興業に入ったんだ?」っていう話ですけど(笑)。吉本に入らなければやれなかったこともあるので、不思議なものだと思います。

吉本興業だけではお笑い界は発展しなかったと思うんですよ。いろんな事務所があって、いろんなネタをつくる奴らが生まれたからお笑い界が大きくなった。もちろん吉本興業もあっていいんですけど(笑)。でも、「もっと個人に目を向けようよ」というのは常に思っていますね。

出典: FANY マガジン
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――といいつつ、メジャーな領域でも大活躍です。

それは自分もいつもわかんなくなるんですよ。賞レースにも向き合って優勝しちゃうし、「どういう活動をしてるんだ、オレは?」みたいな(笑)。でも、メジャーな活動をして、インディーズを紹介しているということだと思います。

彼らのよさを伝えるためには、誰かがメディアに出なきゃいけない。ゲームやクリスタルジムをやっていなかったら、実はテレビにも出ていなかったと思います。

僕はこれからもインディーズを応援したいし、彼らに武器を配りたい。今回の「スーパー野田ゲーMAKER」も、商店街に「生き残れよ」って武器を配っているようなものなんです。

商品概要

■「スーパー野田ゲーMAKER」
プラットフォーム:Nintendo Switch
希望小売価格:2,000円(税込)
※好評配信中!
プレイ人数:1〜2人
プレイモード:TVモード、テーブルモード、携帯モード

nintendo公式サイトはこちらから。

■「スーパー野田ゲーPARTY」
プラットフォーム:Nintendo Switch
セール期間:1月14日(火)まで
希望小売価格:定価1,000円(税込)→50%オフ500円(税込)
プレイ人数:1~2人
プレイモード:TVモード、テーブルモード、携帯モード

nintendo公式サイトはこちらから。

■「スーパー野田ゲーWORLD」
プラットフォーム:Nintendo Switch
セール期間:1月14日(火)まで
希望小売価格:定価1,600円(税込)→50%オフ800円(税込)
プレイ人数:1~4人(インターネット通信:2~20人)
プレイモード:TVモード、テーブルモード、携帯モード

nintendo公式サイトはこちらから。

イベント概要

野田ゲー王決定戦 
※「ゲームクリエイター甲子園 2024 発表授賞式&作品展示会」イベント内で開催
開催日時:2025年1月19日(日)14:15~開始予定
会場:浅草橋ヒューリックホール&ヒューリック カンファレンス
作品募集期間: 2025年1月13日(月)まで
審査員:野田クリスタル、後藤裕之(面白法人カヤック)
ゲスト:デッカチャン、バイク川崎バイク
さらに、追加の豪華審査員を予定!
応募方法:
①「スーパー野田ゲーMAKER」でゲームを作成
②作品応募用フォームに申請

作品応募フォームはこちらから。

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