イリュージョニストのプリンセス天功(二代目・引田天功)が、東京・後楽園ホールで2024年12月29日(日)に開催された女子プロレス公演「アクトレスリング」に登場しました。公演ではキング・オブ・リングエンターテイメント王座をかけた「茉莉 vs MARU」の試合が行われたほか、プリンセス天功による歌とダンスのパフォーマンス、ベルトの授与式なども行われ、会場は興奮の渦に! 今回は当日の模様と、ここでしか聞けないプリンセス天功のインタビューをお届けします。
プリンセス天功が絶賛するエンターテインメントプロレス
アクトレス・ガールズは、エンターテインメントプロレス「アクトレスリング」と、舞台演出にプロレスの要素を取り入れた「アクトリング」を二本柱とするエンターテインメント団体。女優や声優、バレエダンサー、プロコンカフェ嬢など、多彩なメンバーが所属しています。
プリンセス天功は、2024年8月にスペシャルオブザーバーに就任し、「アクトレス・ガールズを世界基準に持っていく」と宣言。同時に彼女のペットで、世界に300頭程度しかいないといわれる希少種のホワイトライオン・KING(1歳)が、キング・オブ・リングエンターテイメント王座のコミッショナーに就任しました。
この日、後楽園ホールに登場したプリンセス天功。まずは第4試合後に、音楽ユニット「KinG00(キング)」として、アクトレス・ガールズのファイトソング『Magical Jungle』を華やかにパフォーマンスします。その後はダブルメインイベントのひとつ、「茉莉 vs MARU」戦で、ベルトの返還式と授与式を担当し、試合に彩りを添えました。
試合では、初代キング・オブ・リングエンターテイメント王座の茉莉が、チェーンやパイプ椅子といった凶器や場外乱闘を織り交ぜた壮絶な戦いを制し、見事に王座を防衛。試合後に茉莉は「KINGくんを掲げたこのベルトを最低10回は防衛したい」と力強く語り、熱狂のなか、公演は幕を閉じました。
プロレスはパーフェクトな迫力!
この日の公演について、プリンセス天功に話を聞きました。
――今日の後楽園ホールの熱気はどのように感じましたか?
ここでも何度かパフォーマンスをさせていただいていますが、プロレスファンの方たちの熱気は素晴らしいといつも思います。皆さんが心からプロレスを楽しんでいて、私もその盛り上がりに乗っかって、楽しませていただきました。
――天功さんは、もともとプロレスに馴染みがあったのですか?
CBSソニー(現ソニー・レコード)から『朝風まり』の名前でデビューした際、ジャッキー佐藤さんとマキ上田さんのビューティ・ペアの公演に出演させていただきました。だから、もともとプロレスとはご縁があったんです。
――今日、プロレスを観戦してどうでしたか?
もうパーフェクトな迫力でした! 2人でリングの外に降りたり、空中でえびぞりをしてリングに落ちたりと、すごかったですね。一人ひとりが素晴らしい面白い技を持っているので、私も技を覚えてやってみたいと思いました(笑)。
――イリュージョンとプロレスは通ずるところはありますか?
ありますね! やはりお客さまをどの角度からも魅せるということ。そこは同じだと思います。
――「茉莉 vs MARU」の試合では、ベルト授与の役もしていました。
あのベルトはとても重くて、子ども1人分くらいありました。(茉莉にベルトを)巻けるか心配でしたが、うちのKINGと毎日遊んでトレーニングしている成果がでました。お客さまたちの「よく戦った!」という熱気も感じたので、そうした思いも込めてベルトを巻きました。
なぜホワイトライオンがコミッショナーに!?
――2024年8月にアクトレス・ガールズのスペシャルオブザーバーに就任しましたが、どんな経緯だったんですか?
KINGが1年前に生まれたんですが、ワシントン条約が厳しくなり、海外には連れていけないんです。私はふだんイタリアに住んでいるんですけど、日本でしか飼うことができない。そんなときに、アクトレス・ガールズさんから「KINGをコミッショナーに」と依頼があったので、それをお受けして、私はオブザーバーになりました。
――KINGくんがキング・オブ・リングエンターテイメント王座のコミッショナーで、天功さんがオブザーバーなんですね。
そうなんです。KINGがコミッショナーですが、ベルトの返還式や授与式などKINGがやらなくてはいけないことは、私が代わりにやっています。就任後にアクトレス・ガールズの皆さんもKINGと会ってくれて、皆さん檻の中に入ってモシャモシャ触ってくれました。
――大丈夫なんですか??
大丈夫ですよ(笑)。うちのライオンは、しっかりしつけているので噛まないです。お手やおかわりもできるし、スケートボードもできます。
この間はゴルフ場を借りてピクニックをしたんですが、借りきっているはずなのにご近所の方たちが来て、KINGの背中に赤ちゃんを乗っけるんですよ。「縁起がいいから」って。そのときもおとなしくしていました。私がいる限りは大丈夫です。
フランク・シナトラに似たパワーを感じる
――オブザーバーとしてアクトレス・ガールズにどんな印象を持っていますか。
礼儀正しさはオリンピック選手以上のものがあります。それと一人ひとり個性があって、前に出るパワーもある。日本のタレントさんは引っ込み思案な方が多くて、出番となったらスイッチを入れるタイプの人が多いですが、彼女たちは楽屋に入ったときからパワー全開なので、素晴らしいと思います。
――今後、どういったかたちで応援を?
そうですね。私は世界中のショーを経験してきましたので、世界各国に連れていきたいと思っています。私が海外で最初に共演したのがフランク・シナトラさんだったんです。そのときに「おお! パフォーマンスが日本とは全然違うな」と感じていましたが、アクトレス・ガールズはその雰囲気があります。
――あのフランク・シナトラと同じ雰囲気ですか!?
感じます(笑)。すごくいいです。こういうプロレスは世界にないですし、お客さまをこれだけ乗せて飽きさせないのは、世界に通じると思います。
――それでは最後に天功さん自身の2024年の振り返りと、2025年の目標を教えてください。
2024年はKINGがいたので、いろいろなことができてすごく面白かったです。毎朝、KINGをうちの山に連れて行って4キロ走っているんですけど、最近は私のほうが速くなりました(笑)。今朝も走ってきたんですよ。
2025年も面白いことをやりたいです。私はアメリカとの契約が死ぬまでのライフ契約なので、レッツ・コンティニューで、このままずっと楽しんでいけたらと思っています。