2024年に2回目の上方漫才大賞を受賞した笑い飯(哲夫、西田幸治)が主宰するライブ『笑い飯の漫才天国 in 東京~イキのいい若手大集合スペシャル~ 』が、1月20日(月)に東京・きゅりあん品川区総合区民会館大ホールで開催されました。笑い飯が、総勢9組の若手コンビと世代を超えてタッグを組んだ今回のライブ。前半と後半に分かれ、それぞれ全力で繰り広げられるネタとコーナーに、会場は大爆笑となりました。
「言うほど若手じゃない」
前半のトップバッターを務めたのは笑い飯。冒頭、今回のライブについて、「(若手に)頼っているだけ」「(メンバーが多いのは)オファー出したら全員いけた」と“裏側”を語って笑わせつつ、漫才を披露します。“自虐モード”で始まりながらも、ネタが始まれば客席を爆笑に巻き込み、一気に会場のボルテージはマックスに!
その後はカベポスター(永見大吾、浜田順平)、天才ピアニスト(竹内知咲、ますみ)、蛙亭(イワクラ、中野周平)、マユリカ(阪本、中谷)、そして最後にもう1回、笑い飯が登場して、漫才やコントを披露しました。
続くコーナーで、前半メンバーたちが繰り広げたのは「笑い飯世代王決定戦」。イキのいい若手芸人たちが、年齢を重ねた“笑い飯世代”の観客をどのくらい笑わせられるかを競う企画です。さまざまなお題が出るなか、笑い飯世代をいちばん笑わせた人(ポイントが高い人)が優勝。ジャッジはMCの哲夫が務めます。
とは言いつつも、西田は「(じつは全員が30代以上のため)言うほど若手じゃない」とバッサリ。会場の笑いを誘います。
まずは「笑い飯世代大喜利」から。“笑い飯世代がわかるお題”ということで出たお題は……「中曽根総理がレーガン大統領にこっそり耳打ち。一体、なんといった?」。思わぬ場面のお題に会場は爆笑に包まれますが、若手たちはピンと来ておらず「めっちゃウケてるやん!」と驚きの声を上げていました。
その後も「千代の富士の『ウルフ』に代わるニックネームとは?」など、世代ならばニヤリとするお題が続きました。
哲夫が大物芸人に“忖度”?
「笑い飯世代あるある」では、懐かしの「公衆電話」あるあるなどを考えていきました。面白い正解には1ポイント、名作には2ポイントが与えられ、メンバーのポイントも拮抗します。
そして最後は、吉幾三の昭和のヒット曲「俺ら東京さ行ぐだ」の替え歌コーナーです。それぞれうまくメロディに乗せて笑いにするなか、「挨拶で 始まる朝に 非行なし」と歌い上げた蛙亭・イワクラが「これ(オール)巨人師匠の言葉です」と明かすと、「それはいい言葉ですね~。10ポイント!」と哲夫から破格のポイントが! “忖度あり”の採点で見事、イワクラが優勝しました。
オズワルド・伊藤が「50歳」にダメ出し!?
後半はキャプテンバイソン(西田涼、高野哲郎)、そいつどいつ(市川刺身、松本竹馬)、エバース(佐々木隆史、町田和樹)、オズワルド(畠中悠、伊藤俊介)、トム・ブラウン(みちお、布川ひろき)が登場し、それぞれ漫才・コントを披露しました。トリは再び笑い飯です。
そして後半メンバーが挑戦するのは、11人連続の「銅鑼鳴らしチャレンジ」。これは『漫才天国』で毎度おなじみとなっている企画で、ステージの天井からつるされた銅鑼に向かってトランポリンでジャンプして鳴らすことができればクリア、というものです。今回は、後半メンバーと笑い飯・西田の計11人が連続成功を目指します。
まずはゲームの前に年齢の話に。若手チームは、全員が30代、もしくは40歳になったばかりですが、西田のみ50歳。オズワルド・伊藤が「(50歳は)話にならない!」と切り込むと、西田が「でも、お前くそチビなんやから」と返して笑わせました。
西田が「運動神経悪い芸人」の面目躍如!?
いよいよ挑戦。舞台袖から助走するエバース・町田、ブリーフ姿になって身軽になるそいつどいつ・市川など、それぞれ笑いをとりつつ本気モードで成功を目指します。こうして全員がつないで、いよいよラストは西田がチャレンジ! と思いきや、その西田の姿がありません。
すると、結んでいた髪をほどいた西田が、トム・ブラウン・布川、キャプテンバイソン・西田というロン毛芸人と並んで鎮座。その異様な並びに会場が爆笑となる一方、若手から「(2人にくらべて)白髪が多すぎる!」とガヤが飛びます。
そしていよいよジャンプへ!
「運動神経悪い芸人」としても有名な西田は、2回チャレンジしますが、どちらも失敗。ジャンプのフォームが変だとツッコミが入るほどで、最後まで大笑いとなりました。今年7月に25周年を迎える笑い飯の新たなイベントにも期待です。