「とにかく面白い漫才を披露するお笑い濃度の高い大会」THE SECOND 選考会レポート

結成16年以上の漫才師たちが渾身のネタでしのぎを削る漫才賞レース『THE SECOND~漫才トーナメント~』。1月31日(金)より始まった選考会では、今年も大熱戦が繰り広げられました。

東京選考会の司会進行を務め、大阪選考会も観戦したキクチウソツカナイ。が、昨年に引き続き、その様子をレポートします!

司会進行としては「全公演合格ライン」!?

どーも! キクチウソツカナイ。です。
3年目の『THE SECOND~漫才トーナメント~2025』が、今年も始まりましたね~!

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

今年も、無事に東京選考会3日間6公演全ての司会進行としてお手伝いさせていただきました。

お笑いファンの方には、どんな大会なのかが知れ渡ったおかげで、昨年に引き続き、会場は大いに盛り上がりました。

私の仕事は、3年目も同様 「誰かのネタの邪魔にならないよう余計な話はせず、尚且つトップバッターが不利にならないよう盛り上げてからスタートする」

基本的に、これだけを心がけて頑張りました。

甘めに見積もって(笑)、全公演合格ラインまでは達してたと思います!
全公演のお客様に感謝でございます。

そして大阪選考会の2公演も、レポートの仕事を兼ねて観戦させていただきました。

ということで、選考会の全てを見た男“本当のセカオジ”ことキクチウソツカナイ。の感想をまとめましたので、ぜひ、最後まで読んでもらえたら嬉しいです。

「勝ちたい!」よりも「ウケたい!」

まずは東京です。

冒頭にも書きましたが、良いお客様に恵まれ全公演が完売の大盛り上がり!

他の賞レースでいうところの“準々決勝”から始まるような感覚で、それでいて出場者にはピリピリとした緊張感はなく、最高の寄席であることは今年も間違いありませんでした。

皆さんおじさん(時々おばさん)漫才師好きですね〜(笑)

この良い空気の中、選考会が行われる大きな理由は、芸歴を重ねた漫才師たちの考え方が 「勝ちたい!」よりも「ウケたい!」が、先に来てるからだと感じました。

若手だって当然この考えの人は多いですが、『THE SECOND』以外の賞レース予選は性質上一つ一つ勝ち進んで行くスタイルなので、どうしても「ここまで来て負けたくない」や「去年よりもう一つ先へ」などと勝ち負けにこだわらなければならない状況になるんですよね。

その点、『THE SECOND』選考会はベスト32に残るか残らないかのある意味一発勝負なので、何をやろうが“とにかくウケる”が最優先になるのです。

現に、今年も審査員の方々が気の毒なほど、様々なスタイルで爆笑をかっさらていく漫才師を何組見たことか……。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

シード権があるのに選考会を盛り上げに来たタモンズもカッコ良かった!

結果はどうあれ全組また来年も見たいと思える素晴らしいネタだらけ、何でもありの爆笑連発最高の3日間でした。

ヒューマン中村の見事な司会っぷりにも注目!

そして大阪。
やはり漫才の本場大阪! 東京よりも広い会場が両日完売の大盛況。
目の肥えたお客様を納得させる豪華メンバー。 大阪選考会の司会は引き続きヒューマン中村くん。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

私とは、スタイルが違いますが、秀逸なワードセンスでお見事な司会っぷり。

そして披露されるネタはやはり「ウケたい!」はもちろんのこと漫才へのゆるぎないプライドまで見せつけられました!

東京とは違う大阪ならではの爆笑ポイントもたくさんあり、笑いながら感心や勉強までしてしまいましたね。

結成53年のザ・ぼんち師匠まで審査しなければならないなんて…… これまた審査員の方々が気の毒で仕方がない(笑)。

見応え抜群で濃密な2日間でした。

観客側の緊張感は「新しい風が吹くことによる必然」

とにかく面白い漫才を披露するお笑い濃度の高い大会は、第一回から変わりはないのですが、少し変化が見られたとすれば、東京大阪共に会場のお客様だったのでは?

初年度は、お客様もどうやって決まって行くのか次はどこで見れるのかなど探り探り、2年目はルールを理解し何も考えずに笑えばいい選考会はお祭りライブ、と言った感じでしたが……今年もお祭りライブではありましたが少しお客様側に緊張感があった気がします。

それは決して悪いことではなく、『M₋1グランプリ』卒業組や初参戦組など新しい風が吹くことによる必然のこと。

早くも『THE SECOND』がお笑いファンに認められた大きな賞レースになったんだなぁと実感。

そして“最高の寄席”である選考会を毎年楽しんでもらいたい!

まだ知らなかった面白い漫才師や、各地方で活動してる面白い漫才師を見つける場であってほしいです。

さぁここからは1 vs. 1の「ノックアウトステージ」! まだまだ熾烈な闘いは続きます。

漫才師たちの魂のネタ! そして生き様をしっかり見届けましょう!

追伸:昨年、ヒューマン中村くんとお互いの苦労なんかをゆっくり語りたいと言っていましたが、まだお会いできていないんです。。。
来年の選考会もお互い司会できたらいいですね。 最後までお読みいただきありがとうございました。

番組概要

『THE SECOND~漫才トーナメント~2025』
2025年5月、全国ネット・ゴールデンタイム生放送

番組ホームページはこちら