親子やきょうだいで漫才にチャレンジ! 女と男、フースーヤによる“熱血指導”で驚きの完成度に!

朝日新聞と吉本興業がコラボしたイベント『家族で漫才ワークショップ』が、2月16日(日)に大阪・アサコムホールで開催されました。この日は28組の親子らが参加し、朝日新聞や朝日小学生新聞の記事を題材にした台本で漫才にチャレンジ。女と男(ワダちゃん、市川)、フースーヤ(田中ショータイム、谷口理)ら人気芸人も登場し、漫才の“ネタづくり”について楽しく学びました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

新聞記事を使った“時事ネタ漫才”に挑戦

このイベントは2022年11月から不定期で行われているもので、芸人や作家といったプロのサポートを受けながら、親子、きょうだいなど家族で漫才に挑戦します。

登場した女と男の2人が参加者に「みなさん、元気ですか?」と呼びかけると、「元気です!」と大きな返事。続いて呼び込まれたフースーヤは、挨拶代わりにおなじみの“ナッシングトゥーマッチ”や“オーマイゴッドファーザー降臨”といったギャグを繰り出して子どもたちを喜ばせます。さらに、この日の台本を手掛けた漫才・構成作家の大工富明さんも登場しました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

台本はぜんぶで5本。朝日小学生新聞「はじめて俳句五七五」の入選作を盛り込んだ「俳句をはじめよう」、2月6日=お風呂の日にちなむ巻頭記事を採用した「冬のお風呂は最高」、大阪・関西万博の話題をちりばめた「もうすぐはじまる大阪・関西万博」、朝日新聞「もっと教えて! ドラえもん」の睡眠をテーマとする記事から「勉強と運動には睡眠が大切」、米トランプ大統領就任後の関税政策に触れた「トランプ、関税を上げる」です。

いずれの台本も空欄が数カ所あり、参加者がボケやツッコミを考えて完成させるシステム。ヒントとなる「ボケの例」も示されていて、初心者でも気軽に取り組めます。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

芸人たちが“ボケ方”を伝授

まずは、女と男、フースーヤのお手本から。台本片手とは思えない漫才を披露したフースーヤに、大工さんから言葉選びへのダメ出しが入る一幕もあって、田中は「そこまで本気でダメ出しされるんや……」と目を丸くして笑わせます。

そんなフースーヤから、「芸歴22年目の漫才を見て!」とハードルを上げられた女と男は、安定のパフォーマンスを見せました。

大工さんは参加者に向けて、「動物の名前でボケるところは人間の名前でも構わない」などと具体的に助言。そして「練習から大きな声でやるのが大切。いまからネタづくりをしてもらいますが、僕らにもどんどん相談してください」と呼びかけました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

ネタ作りが始まると、女と男、フースーヤは思い思いに会場を歩きながら、参加者に目を配ります。ワダちゃんが自分の経験をまじえながらボケ方のコツを伝授したり、田中が緊張で固まってしまった子どもにやさしく声をかけたり。谷口がボケの相談に乗りながら、思わず一緒に爆笑する場面もありました。

プロによる指導を受けて、参加者たちは徐々に自信をつけていきます。発表時間が近づくと、窓や壁に向かってネタ合わせが始まり、まるで『M-1グランプリ』予選の楽屋を思わせる熱気です!

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

大人も子どもも全力でネタ披露

そしていよいよネタ発表の時間。名前を呼ばれたユニットから順番に、スタンバイ位置へと移動します。父と子、母と子、幼いきょうだい、両親と子どもの4人組──個性豊かなグループが続々登場し、即席で仕上げたとは思えないネタで笑わせました。

ときには声が小さくなってしまう子や、台本のどこを読んでいるかわからなくなってしまう子もいますが、いずれも“全力投球”!

審査員を務めた大工さん、ワダちゃん、フースーヤも、各組の奮闘ぶりに脱帽です。講評では、「お父さんが達者で、子どもさんのツッコミもうまい」「最後の“できるか! もうええわ!”がすごかった」「やってる人間が楽しくなってると、見ているほうも楽しい」と、称賛コメントの連続でした。

全組の発表が終わり、大工氏が別室で審査を行う間は、フースーヤ、女と男が「さすがプロ!」という絶品の漫才を披露。緊張がとけてリラックスした参加者は、2組のネタに大笑いしました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

最後は「朝日賞」「朝学賞」「吉本賞」の3つの賞に選ばれた参加者を発表! 3組には、特選グッズのほか『笑い飯哲夫のしんぶん教室』(ABCラジオ)の出演権が贈られました。

フースーヤ・谷口は「みんながひとつの家族、正月の集まりのように思えてきた。いいものを見せていただいたので、僕らもがんばりたい」と語り、大いに刺激を受けた様子。大工さんは「何回かやっているが、そのたびにおもしろい漫才を見せてくれる方が現れる」と参加者のネタの出来栄えを改めて讃えました。

関連記事

関連ライブ配信

関連ライブ