今春リニューアルする「中座くいだおれビル」(大阪市中央区)の6階に3月26日(水)、「よしもと道頓堀シアター」がオープンします。吉本興業は現在、12の常設劇場と1つの拠点を運営、新たにオープンする「よしもと道頓堀シアター」は13カ所目の常設劇場となります。所属芸人・社員の自由な発想を表現する大阪の新たな企画開発の場となるとともに、休日には寄席公演も実施されます。2月21日(金)に詳細発表会見が開催され、MCのテンダラーや平成ノブシコブシ・吉村崇ら人気芸人が登場。新たなエンターテインメント空間の誕生をPRしました。

新シアターでノブコブ吉村主催の日韓共同ライブが!
会見には、まずMCのテンダラー(白川悟実、浜本広晃)が登場。新たにオープンする「よしもと道頓堀シアター」について、4月に開幕する大阪・関西万博によるインバウンド需要に対応し、海外からの観光客をも笑わせることができる劇場を目指すことを宣言しました。
さらに、大阪名物「くいだおれ太郎」がシンボルの「中座くいだおれビル」内という立地もあり、食事をしながらお笑いを楽しむ「レストランシアター」の機能も備わった新たなエンターテインメント空間を目指すことも発表されました。

続いて登場したのは、平成ノブシコブシ・吉村崇。吉村は3月30日(日)、31日(月)の2日間、この新シアターで行われる日韓共同ライブ『MANDAN Assemble:K-漫才 in Osaka』を主催します。
吉村は今回の公演が実現したきっかけについて、昨年9月に韓国の首都ソウル・弘大(ホンデ)にある劇場「メタコメディクラブ弘大」で日本の芸人5組と韓国の芸人3組でライブを行った際に先方が「ものすごくよくしてくれた」と話し、その経験を受けて今回、「新しい劇場ができるのでぜひ」とオファーしたことを明かしました。
ライブの内容はこれから詰めるそうで、ネタとコーナーの2日間になればいいと言いながら、「相方を説得して(自分たちも)ネタをやれれば……でも、ネタがない」と嘆いて、会場を笑わせました。

吉村によると、韓国での公演は「想像以上にめちゃくちゃウケた」とのこと。韓国といえば「韓流アイドル」のイメージがありますが、白川から韓国の芸人のビジュアルについて聞かれた吉村は「芸人っぽいなという人が多い、かっこいい人は誰もいない」とバッサリ。ただ、メンバーの日本公演への思いは強く、日本の芸人のラジオを聞いて日本語を覚える努力をしている芸人もいるといいます。
自身の立ち位置については、「出たがりプロデューサーみたいな感じかも」とのこと。4月に再び韓国公演を開催する計画も明かしました。
コメディナイトには「非言語表現」の猛者たちが出演
オープン初日となる3月26日(水)の夜公演は、世界中の人々が楽しめる英語と非言語表現の“インバウンド向け”コメディーショー『Yoshimoto Comedy Night OWARAI OSAKA』に決定。これまで東京・渋谷や大阪・新世界で公演を重ねてきましたが、今回、晴れて新シアターの船出を飾ります。
ここで、この人気公演で活躍するシャルロットがネタを披露。「Are you ready party people?」のかけ声で登場すると、午前中の会見にもかかわらず大ハッスルです。メタボなお腹で防犯ブザーの音を止めるおデブマジック、さらに、巨体に似つかわしくない軽やかなダンスでも笑わせました。


シャルロットという名前から「女性が入ってくると思った」と白川が話せば、吉村は「この時間でこの動きは相当すごい! 韓国でも盛り上がると思う」と太鼓判を押します。
最後に、このシャルロットが「TikTokのフォロワー数220万人、YouTubeチャンネルの登録者数280万人、インドやインドネシア、フィリピンで大人気」という衝撃の事実が明かされると、「早く言ってくれよ!」と吉村もビックリ。シャルロットは、日本を訪れる観光客からたまに声をかけられることも明かしました。
続いては昨年、芸歴5年目以内の若手芸人の大会『UNDER 5 AWARD 2024』で優勝した清川雄司が登場。ハーモニカを口に含んで演奏しながらハーモニカフォルダーで縄跳びをするというイリュージョンを見せますが、その高難度の芸にテンダラー、吉村も驚愕。トレーニングの方法についてなど、質問を浴びせます。


ラストは、もりやすバンバンビガロがおなじみの「ティッシュシャワー」を披露しました。両手の人差し指の上で回転させたゴムボールによってティッシュペーパーを一気に巻き取り、シャワーのように頭から浴びるという離れ業。吉村が、「もりやすのウワサは聞いている」と感心してみせると、浜本も「安定していて、どこでもウケる。中国でも大ウケだった」と絶賛しました。

もりやすからは改めてこけら落とし公演について、通常は60分のところ90分のスペシャル公演となること、東京からくまだまさし、ジャルジャル(後藤淳平、福徳秀介)、ウエスPが出演することを明かすと、同じく出演者の吉本新喜劇・森田展義が今年から「のぶよし」に改名したというプチ情報も。
浜本からは「Yoshimoto Comedy Night OWARAI OSAKA」が毎週金曜、土曜19:00開演のレギュラー公演となることなども発表されました。

新シアターは「パワースポット」になる!?
会見では、シアターで楽しめる飲食メニューの紹介も。吉村が「韓国では、飲みながらお笑いを見るのが当たり前の感じだった」と自身の体験を話すと、浜本もランチメニューを見ながら“ランチ寄席”の開催を提案します。
オープン翌日の3月27日(木)には、芸人と一緒にお酒を飲みながら紹介したメニューなどを楽しめる公演『よしもと道頓堀シアターOPENING PARTY ~どんな劇場にする? みんなで飲みながら考えよう!~』が開催されることも告知されました。

質疑応答で、吉村は「海外の人に来ていただきたい」と力を込めます。以前、海外の人から「日本に来ても、夜に遊ぶところがない」と言われたことがあるそうで、「観光客に特に来てほしい」とアピールしました。
これを聞いたシャルロットは、「インドネシア、インドの方は、僕が頑張って呼びたいと思います」と宣言。インドネシアには太っている人があまりいないそうで、シャルロットが「富の象徴と思われている感じもある」と話すと、「新しいシアターがパワースポットになるかも」と芸人たちも大盛り上がりでした。
「よしもと道頓堀シアター」公式サイトはこちらから。