芸人2人が筋書きなしのガチンコトークを繰り広げる『祇園笑者』。京都・よしもと祇園花月で復活したこのイベントに、旬の女芸人、蛙亭・岩倉美里とラランド・サーヤが登場しました。ふだんは男女でコンビを組む2人が着物に身を包み、一夜限りの集いでどんな赤裸々トークを繰り広げたのか。ファンならずとも気になるプレミアムトークライブをレポートします!
伝説のトーク番組が劇場で復活!
『祇園笑者』は2011年7月から2015年4月まで、深夜帯に読売テレビで放送されていた人気のトーク番組です。その公開収録が行われていた京都・よしもと祇園花月が、新型コロナ禍による休館から劇場再開するにあたり、イベントのひとつとして今年の7月から復活しました。
『祇園笑者』では、旬の芸人や話題の芸人2人がしゃべり手として登場し、筋書きは一切なしのガチンコトークを展開します。
11月14日(土)に開かれた今回の『祇園笑者』で“しゃべり手”として白羽の矢が立ったのは、蛙亭・岩倉とラランド・サーヤ。サーヤはどこの芸能事務所に所属せず、フリーで活動する異色の芸人です。それぞれ男女コンビであり、お互いに面識もあったことから、今回の一夜限りのトークライブが実現しました。
「いつもと雰囲気違う」なぜか照れ合う2人
開演時刻を迎え、舞台袖からしゃなりしゃなりと登場する岩倉とサーヤ。「これまでに2度会ったことがある」という2人は互いを紹介しながら、さっそく“女子トーク”を展開。着物姿のせいか、「ヤダァ、いつものようにツッコめない」と、しとやかに振る舞う岩倉に対し、「志村けんさんの横にいる女の人みたい」「いつもと違う」とサーヤが先制攻撃。そんなことはおかまいなしで、いい女ぶる岩倉はサーヤを褒め殺しますが、「こんなキャバ嬢いるでしょ」とサーヤは余裕の応戦です。
互いの相方イジリで大盛り上がり!
岩倉とサーヤの共通点といえば、「女芸人」であることと「男女コンビ」であること。さっそく「お互いの相方がキモい」というテーマで、盛り上がる2人。
「電車で移動すると、冬でもクロックスを履くから、怪我をしてると間違えられてめちゃくちゃ席を譲られてる」
「今夜は私たちがこの『祇園笑者』で東京にいないからって、(ラランドの相方の)ニシダも中野さん(蛙亭の中野周平)とネットラジオ収録してるらしい。盛り上がらんで」
「中野はぽっちゃり体型でネチネチした性格のくせに、自分よりぽっちゃりでネチネチしたのを見つけると、上から目線で行くんだよね」
「ニシダも中野も、もちろん臭い」
などと、“いかに相方がキモいか合戦”となり、会場は大笑いとなりました。
「女同士で組むとケンカしちゃう」
さらに、東京・八王子出身のサーヤが入会したタレント・ヒロミが主催する「八王子会」の話から出身地の話題、好みの異性のタイプと自由奔放に“しゃべり”が展開。オンライン配信の視聴者から寄せられた質問にも答えていきます。
「なぜ芸人になったか」「なぜ男女コンビなのか」という質問には、「確かに、よく聞かれる質問ですよね」と岩倉。「私は子どものころ、よしもと新喜劇を見て感銘を受け、即座に父に『将来、よしもとに入る!』と宣言した」と話し、サーヤは「男女コンビは“狙って”組んだわけではなくて、ただ女同士で組むとケンカしちゃうかなって思った」と語ります。
そのまま、「女芸人になってみて、すごくラク。いつも汚い女芸人同士でつるんでるから、たまに、ふつうの女の子と会話するとき緊張するもん」「男と話すみたいに下ネタ言うていいんかとか気を遣う」「下ネタ大好き」などと“自由”なトークが続きました。
お互いの印象は「凛」と「宝塚」
あっという間に60分が過ぎ、トークライブ終焉を知らすベルが鳴りました。筆と半紙が用意され、互いの印象を文字にしてこの場を締める展開に。「せえの!」で見せ合うと、岩倉は「凛」、サーヤは「宝塚」と書いていました。
理由について「(岩倉さんは)礼儀、男気、女性らしさ、ぜんぶ持ってるから宝塚っぽいな、と」とサーヤ。岩倉は「見たまんま。凛としてる」と語り、「なんだ。普通に褒めてくれるパターンあるんですね」「これからもスクスク育ってください」などと最後まで仲良く、ややテレた雰囲気を漂わせていました。
そして、それぞれ半紙を手に「写真撮ってもらって大丈夫ですよ」と会場からの撮影タイムを設けた後、一夜限りの『祇園笑者』は朗らかに幕を閉じました。
次回公演概要
『祇園笑者~見取り図 盛山×コマンダンテ石井~』
出演者:見取り図・盛山晋太郎、コマンダンテ・石井輝明
日時:12月18日(金)開場18:15 開演19:00
会場:よしもと祇園花月
チケット:前売2,500円 当日3,000円 配信2,000円