宮沢和史、夏川りみ、大城クラウディア「沖縄からの風コンサート2021」“沖縄の風”を体感できるライブに

12月8日(水)に1枚のアルバムがリリースされました。
タイトルは「沖縄からの風〜沖縄から生まれた名曲たち〜」、制作したのは宮沢和史、夏川りみ、大城クラウディアの3人のアーティスト。

出典: FANY マガジン
出典:YOSHIMOTO MUSIC CO.,LTD.

“沖縄”という共通点

宮沢は山梨県出身で、1989年にロックバンド「THE BOOM」のボーカルとしてデビュー。スカやレゲエ、民族音楽など、ジャンルを超越した音楽で個性を打ち出し、その音楽性には沖縄の音楽も大きな影響を受け、現在はソロとして活躍中です。
夏川は沖縄県の石垣出身で、小学2年の頃からのど自慢大会で頭角を表し、中学2年で全国大会優勝を経験。平成元年に一度デビューするが思い描いた活動が出来ずに挫折。しかし1999年に再デビューし、2001年に「涙そうそう」のヒットでその実力を知らしめました。
大城はアルゼンチン出身の日系二世。親の影響で琉球舞踊や民謡など沖縄文化に親しんで育ち、日系コミュニティで開催された数々の歌のコンクールで高く評価された。2003年、日本で歌手になるために単身来日し、ポップスを歌うかたわら、自身の歌を通してアルゼンチンと沖縄の音楽を広く届けることをライフワークとしています。

出典: FANY マガジン
撮影:ほりたよしか

そんな出身も世代も違う3人ですが、“沖縄”という共通点で強い絆が築かれています。2019年にこのメンバーで“沖縄の風を届ける”というテーマのコンサートを大阪で開催しました。沖縄というテーマに特化した公演は幅広い層に支持され、大阪以外の場所での開催を望む声も多数。全国ツアーに向けて、前向きな気持ちで進もうとしていましたが、新型コロナウイルスの影響でコンサートの開催自体が難しい状況が続きました。

出典: FANY マガジン
撮影:ほりたよしか

2021年も後半に入り、少しずつ状況が良くなる中、待望の全国ツアー(全10公演)が10月23日の沖縄・アイム・ユニバーズ てだこホール 大ホールからスタートし、12月発売のコンセプトアルバム「沖縄からの風〜沖縄から生まれた名曲たち〜」のリリースも実現しました。

このアルバムには、沖縄民謡の「スーキカンナー」、八重山民謡の「鷲ぬ鳥節」「月ぬ美しゃ」、宮古島民謡の「與那武岳金兄小」「伊良部トーガニー」といった沖縄で歌い継がれている楽曲、近代の沖縄音楽の有名な作曲家が作った楽曲など、タイトル通り、どこを聴いても“沖縄の風”を感じる1枚になっています。

そんな中にお馴染みの「島唄」、そして「沖縄の風」という楽曲も収められています。アルバムのタイトル曲でもある「沖縄の風」は宮沢が作詞・作曲を手掛けた新曲。会いたいという気持ち、沖縄の風を歌に乗せて届けたいという気持ちが綴られており、そこには歌う3人の思いが凝縮されているのが伝わってきます。

コンセプトは“沖縄の風を届ける”

出典: FANY マガジン
撮影:ほりたよしか

このアルバムと同じく、“沖縄の風を届ける”というコンセプトで開催されているのが今回のツアー「沖縄からの風コンサート2021〜宮沢和史、夏川りみ、大城クラウディアによるスペシャルコンサート〜」。11月24日に7公演目となる東京公演がLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で行われました。3人で歌うオープニングから、夏川、大城、宮沢へとアルバム収録曲とそれぞれのオリジナル曲織り交ぜ、リレー形式でステージに立ち、後半は再び3人の歌声を聴かせる構成で、ゲストとして琉球国祭り太鼓が参加する楽曲もあって、東京にいながら会場の中では“沖縄の風”を体感できるライブになりました。

“沖縄の歌”がコンサートの主役

出典: FANY マガジン
撮影:ほりたよしか

途中のMCで宮沢が「ここに3人いますけれど、僕たちが主役というよりは、沖縄から持ってきた歌たちが主役でございます」と言った通り、“沖縄の歌”がコンサートの主役。「沖縄は悲劇的ないろんな歴史を乗り越えてきた。その中で決して伝統や年中行事、芸能を手放さなかったことを素敵だなと思います。今の僕の音楽性があるのは沖縄と出会ったからだと自覚しています」と沖縄への感謝の言葉を述べました。

コンサートのテーマ曲でもある「沖縄からの風」は、アルバムのリリースに先駆けて10月6日に配信を開始。この日のコンサートでも、声は出せないが観客の多くがこの歌を聴きながら体を揺らし、そのメッセージを噛み締めていました。

出典: FANY マガジン
撮影:ほりたよしか

12月8日にアルバムがリリースされましたが、その3日後、11日(土)にはツアーファイナルとなる大阪公演がNHK大阪ホールで開催されます。大阪公演は、夏川りみが骨折のため休演となり、城南海のゲスト出演が決定しました。城南海は鹿児島県奄美大島生まれで、奄美民謡“シマ唄”をルーツに持つシンガー。沖縄からの風に、奄美大島からの風が加わったファイナル公演もぜひお楽しみに。

公演概要

「沖縄からの風コンサート2021 〜宮沢和史、夏川りみ、大城クラウディアによるスペシャルコンサート〜」

<大阪>
日時:12月11日(土) 開場 15:00 / 開演16:00  
場所:NHK大阪ホール 

CD概要

沖縄からの風 ~沖縄から生まれた名曲たち~」
アーティスト:宮沢和史 、夏川りみ、大城クラウディア 
発売:12月8日(水)
価格:税込3,300円(税抜3,000円) 
YRCN-95352

宮沢和史 OFFICIAL SITEはこちら
夏川りみ OFFICIAL SITEはこちら
大城クラウディア OFFICIAL SITEはこちら