2025年4月13日(日)よりEXPO 2025 大阪・関西万博が開幕しました。「いのち輝く未来社会のデザイン」がテーマの2025年大阪・関西万博は10月13日までの184日間開催されます。開幕から約3か月が過ぎ、会場内はもちろん、SNS等でも毎日来場者の方々による様々な写真や感想の投稿などで大盛り上がりを見せていますが、「行ってみたいけど何を見に行けば良いのかわからない」「いままでの万博とは違うのか?」「そもそも大阪万博って楽しいの?」という人もたくさんいらっしゃるのでは……!?
そこで、わたくし芸人ライター・茜250ccの善家カズマサと、昨年気象予報士の資格を取得した大阪よしもときっての“インテリ芸人”ネイビーズアフロのみながわさんがタッグを組み、大阪・関西万博を訪れて皆さまの気になるところ、万博の魅力などをたっぷり取材してきました。

アシタ広場では様々な企画やショーを開催中!
吉本興業による民間パビリオン「よしもと waraii myraii館」のメインエントランス、笑顔の球体『タマー』を抜けると、さまざまなイベントやショーを楽しむことができる「アシタ広場」が視界一面に広がります。広場では吉本興業の芸人たちによるコメディショーや、言葉が通じなくても楽しめるノンバーバルパフォーマンスなど、笑顔あふれる体験をすることができます。
この日は吉本新喜劇座員たちによる「なんでやねん(NANDEYANEN)」が開催されており、コミカルな動きと表情でストーリーを展開し、ステージ中央のLEDモニターに映し出される多言語の「なんでやねん」のツッコミで爆笑を起こしていました。
また、広場の前方に設置されている畳スペース「IKOI」では、靴を脱ぎ、くつろぎながら語り合うことで安らぎが会場全体を穏やかに包み込み、リラックスしながら日本伝統のミニマルな美意識に触れることができます。


——それではお待たせしました! “大阪よしもときってのインテリ芸人”のみながわさんにアシタ広場を解説していただきましょう!
「すごいハードル上げるやん。ではまず、アシタ広場では『IKOI(憩い)』をベースコンセプトに、様々な“体験型”の展示を展開しています。ステージでは今行われていたノンバーバルパフォーマンスなどの『Comedy show』、ステージと広場を活用し、和芸や日本の昔ながらの遊びなどが体験できる『○○のアシタ』が開催されます。これらの観劇や体験、笑顔探知ツール『SmileLog』を通して、笑って健康になれる広場になっています」

——『Comedy show』や『○○のアシタ』は日替わりで出演者や、催しの内容が変わりますし、いつ来ても新鮮で楽しい広場になりそうですね
「それもそうなんですが、もっとすごいのはパフォーマンスや体験コンテンツが“天気や季節によっても変わる”所なんですよ! 今日は晴れの日の広場ですが、雨の日になると『IKOI』の場所やショーの内容も変わりますし、季節によっては広場の花の種類も変わります。なのでアシタ広場は季節、天気によって“来れば来るほど変化を楽しめる”広場になっています!

——天気といえば、みながわさんは気象予報士の資格を取得されていますが“気象予報士芸人”としてこの広場を使って企画してみたいことなどはありますか?
「僕は、そのときの気候に注目した企画とかをしてみたいですね。例えば、雨音はリラックス効果を生むという研究結果が出ていたりしますから、様々な気候や季節ならではの自然が与える効果と、『IKOI』が紐づくような企画をしてみたいです!」
アシタ広場では、今後様々なよしもと芸人が考えた企画も実施されていくようです! 日々変化していくアシタ広場から目が離せませんね! アシタ広場については先日、演出家・プロデューサーの小松純也さんにインタビューさせていただいたので、そちらの記事もぜひご覧ください!
関連記事:構えずにクツを脱いでゴロゴロしにきてほしい! 万博よしもと館プロデューサーの狙いは「スーパー銭湯で宴会しているイメージ」!? 【関西・大阪万博2025】
(https://magazine.fany.lol/230501/)
みながわが伝言板で起こした奇跡?
タマーを背中にして広場を左に進むと、自由に書き込みができる伝言板が設置されています。「伝言板」と書かれた黒板が4つ並んでおり、チョークで誰でも自由に書き込むことができます。世界からたくさんの人が集まる万博ですので、どのような書き込みがあるのか楽しみですね。
この日はタマーのイラストや、感想のメッセージなどが書き込まれていましたが、中に謎の数式が。これを見つけたみながわさんは「いや万博の伝言板で3次関数すな!」と漫才の時さながらの反応速度でツッコんでいました(笑)。せっかくなのでみながわさんも伝言板にメッセージを残すことに。みながわさんが残したメッセージはこちらです。
「 √4 √25 √4 √25 」

高校時代に数学で留年の危機に陥ったことのある私には全く何を書いたのかわからなかったので、見て見ぬ振りをして先に進みました。
するとここでコメディショーでオープニングアクトを務めている後輩のコンビ、柿(げんせい・銘苅)とダージリンティクラブ(久保クルーズ・志女木)の2組に遭遇。2組一緒にオープニングアクトを行なっているらしく、「毎日アクトの稽古に励んでいます! とてもいい経験してます!」と充実した表情でした。
最近芸人たちが集まるネタ合わせ場所で会わないと思ったら万博で頑張っていたのねー。2組とも頑張れー! そしてみながわさんと万博内を散策し、伝合板に戻ってくるとまさかの光景が。なんと先ほどのみながわさんの残した伝言という名の暗号が解読されていました!
どうやら「 √4 √25 √4 √25」を紐解くと「2525(ニコニコ)」になるらしく、その回答が伝言板に記されていました。これにはみながわさんもニッコリ。伝言板を通して笑顔になれた瞬間でした。

夜のアシタ広場は来場者参加型のカラオケで盆踊り!?
18:00になり日も沈み、気温も下がってきました。
夜のアシタ広場では「盆踊りのアシタ」が開催されています。こちらは伝統的な盆踊りにカラオケやダンスを融合させた、参加型のエンターテイメントです。
来場者の中から自薦、他薦問わず希望者がステージに上がり、“デンモク”で歌いたい曲を送信し、ステージ上で歌います。このカラオケの曲に合わせて生演奏で和太鼓が演奏され、広場中央では滋賀学園ダンサーズの方々を中心に、こちらも参加型で輪になって盆踊りを踊ります。
参加型とはいえ、いきなりステージに上がってカラオケを歌う勇気がある人は……と思っていたら仰天! なんとたくさんの方々が希望してステージ上に集いました! こちらは大好評のようで、先日は海外から来られた方もステージでカラオケを熱唱されたようです。
この日の“トップバッター”でステージに上がった方は尾崎豊の「I love you」をチョイス。歌手の方顔負けの歌唱力で会場を沸かせました。
私は盆踊りの輪の中に参加したのですが、これがなんとまあ楽しい! アシタ広場には『万博会場の喧騒からしばし離れ、心と時間にゆとりを生み出す』というコンセプトがあるのですがまさにその通りで、日中に様々なパビリオンを見て頭に知識を入れ込んだあとに踊る盆踊りはココロも身体も爽快になりました。
私はダンスがとても苦手で不安だったのですが、滋賀学園ダンサーズの方々が躍りやすいようお手本で踊ってくださるので、ダンスが苦手な私でも楽しく踊ることができました。またこの振り付けはカラオケの曲調によって変化するので、その変化も非常に楽しめました。気づけば次の日軽い筋肉痛になるくらい盆踊りを楽しんでいました(笑)。
みながわが気象予報士ならではの替え歌を披露!
盆踊りに夢中になり過ぎてすっかりみながわさんを見失ってしまいました。「次は何の曲だろう」とステージに目をやると何とそこにはみながわさんの姿が! どうやら歌いたい気持ちを我慢できずにカラオケ希望者の列に並んでいたみたいです(笑)。これにはこの日MCのすゑひろがりず(南條・三島)さんも「おい! みながわやないか! 何してんねん!」とツッコミを入れ、会場が盛り上がりました。

みながわさんが歌ったのはCHAGE and ASKAの「YAH YAH YAH」で、私は初めてみながわさんの歌声を聞いたのですが、パッション溢れる歌声で会場は熱気を帯び、サビパートでは盛り上がりがピークに達し、盆踊りの振り付けではなく拳を天に掲げ、コンサートのような状態になりました。
ここでMCのすゑひろがりず南條さんが「なんか気象予報士替え歌やって!」とまさかのフリ! するとみながわさんはサビにて「明日ー♪の天気♪は晴れだ♪」と“天気予報替え歌”を披露し、会場は大爆笑でした。
その後は二人組で参加する方や、歌手希望の方がステージに上がるなど多種多様な参加者の数々で大盛り上がりでした。広場に目線を移すと、盆踊りを踊っている方も、それを見ている方々もみなさん笑顔で、とても温かい空間でした。

——みながわさんのカラオケ、大盛り上がりでしたね! 歌ってみていかがでしたか?
「最高! 楽しすぎた! もう一回歌いたい!」
——次回もまた一緒に取材よろしくお願いします! みながわさんによる解説を楽しみにしています!
「こちらこそよろしく! じゃあ俺は次、盆踊り踊って来るから! また次回もよろしく!」
カラオケで完全にハイになり、最後まで盆踊りを躍り続けたみながわさんでした。
次回も大阪・関西万博を大解剖していきます! よろしくお願いします!