笑い飯(西田幸治、哲夫)と千鳥(大悟、ノブ)それぞれのコンビ結成25周年を記念した『笑い飯・千鳥の大喜利ライブ~結成25周年公演~』が、5月3日(土)に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールで行われました。このライブは毎回、豪華ゲストを迎え、芸人たちが答えて答えて答えまくる究極の大喜利合戦で、約23年続く長寿イベント。久々に開催された今回は、“大喜利ゲスト”に麒麟・川島明、ダイアン(ユースケ、津田篤宏)、“演芸ゲスト”にネコニスズ(舘野忠臣、ヤマゲン)、ルシファー吉岡が登場し、熱気に満ちた会場を沸かせました。

超満員の会場にノブ「万博に行けよ~」
ゴールデンウィークの週末に行われた今回の公演。笑い飯、千鳥両コンビの結成25周年を記念したイベントだけあって、会場となったCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホールのロビーは、お祝いのスタンド花がずらりと並び、華やかな雰囲気です。客席には開演前からファンたちの熱気が漂っていて、開演時間になると暗転中から早くも拍手が沸き起こりました。
オープニング映像に続いて、司会のノブが小走りでステージに登場。超満員の客席を前に「万博に行けよ~」とツッコんで笑いをとると、「今後も大喜利ライブが続くようによろしくお願いします」と挨拶し、相方の大悟と笑い飯、ゲストの麒麟・川島とダイアンを呼び込みました。

6人の大喜利メンバーたちは、赤いもうせんが敷かれた高座に並び、まずはそれぞれが小噺でご挨拶です。
神妙な面持ちの大悟は「うーん……」と長考したのち、自分のクセをあらわに。西田は「関東のほうにすごい神社がある」と言いながら、後輩のエピソードを披露。続く哲夫は抗えない年齢の話……と、いずれもどうしようもない内容で、「なんやねん、その話!」とさっそくノブからクレームが入ります。
気を取り直して、ユースケはよく宿泊するホテルで恥ずかしかったこと、津田は「ゴイゴイスー」の最終形態、最後に川島が「大阪での忘れられない景色」を明かしました。

今年の6大ニュースに「師匠ネタ」ぶっこみ
それぞれの個性で会場を暖めたあとは、大喜利のスタート! まずは、25周年にちなんだ「あいうえお作文」に挑戦します。
笑い飯と千鳥が結成された2000年は、イチローが日本人野手として初めてメジャーリーガーになった年であることから、テーマは「メジャーリーガーの1日」に。お題「しゅいだしゃ」では大悟が「尻が痛い」と口火を切り、その流れに沿って西田、哲夫、ユースケ、津田と順に答えていきます。オチの重責を担った川島は、自分の番が近づくにつれて表情が険しくなっていきましたが、キレのいい一言で見事にまとめました。

お次は、2025年の6大ニュースを発表していく大喜利。6位から順番に、1人ずつ答えていく方式です。
回答順が来るまでの間、険しい表情で答えを考えるメンバーたち。テーマのひとつ「芸能」では、西田が「ネゴシックス結婚」と、今年結婚が報告された後輩芸人のおめでたい話題に触れました。回答に総ツッコミが入った哲夫は、思わず顔を覆い、ユースケはとある師匠のほとんど知られていない衝撃情報をぶっこみました。

ここで演芸コーナーです。まずはルシファー吉岡がコントを、続いてネコニスズが漫才「赤ちゃん」を披露しました。
ネタ終わりのトークでは、ルシファーが大阪でのライブをめぐる“トラウマ話”を披露。これまで単独ライブはほとんどが男性客で、ファンレターは1通しかもらったことがないという吉岡に、「それでR-1決勝に行ったのはすごい」とノブも驚きの表情を見せました。
ネコニスズは、ネタが終わっても舘野が「赤ちゃん」キャラのまま。その言動をヤマゲンが一つひとつ解説していきます。キャラを貫き通す舘野に対し、笑い飯と千鳥の4人は不思議そうな表情を浮かべて接していました。


「1年後も、30周年ライブもやりたい」
ここで再び、大喜利の時間。ルシファーも加えた7人が、“シチュエーション大喜利”にチャレンジします。
テーマは「ジャグリング教室」。「ジャグリングを始めたきっかけを聞かれて一言」など、3パターンの中から好きなシチュエーションを選択して答えます。お題を振る役を担うのは吉本新喜劇の筒井亜由貴で、大喜利メンバーたちは筒井に興味津々でした。
回答では、川島や西田がさっそく直前のネコニスズのネタをイジると、ユースケ、津田は「芸人のマイナーニュース」で沸かせます。哲夫は王道の裏切りを披露し、大悟は筒井を巻き込んでネタに。シルクハットと燕尾服が誰よりも似合っていたルシファーは、大喜利でもオリジナリティを貫いていました。
その後も、より自由になっていくメンバーたち。誰をMVPにするかで悩むノブですが……。


最後はノブが出題するお題に答えていく大喜利です。「ダサいこいのぼり、一体どんなの?」や、「乗客全員が『一言余計やな!』と感じた機長の機内アナウンス、一体何を言った?」などひと癖あるお題の数々に、当初の6人に戻った大喜利メンバーが答えていきます。
川島が得意のイラストで盛り上げると、大悟も独特のタッチの絵で沸かせます。回答にきわどさが目立つ西田に、芸人をイジるユースケ、哲夫は少し前の時事ネタで勝負と、それぞれが“自分流”に徹しながらやりたい放題です。
「ペンがお止まりになってますよ?」とノブから回答をうながされた津田が、その流れで答えたものの、会場の反応に立ち上がって抗議する一幕も。ノブのツッコミも瞬発力抜群で、手にしたハリセンは終始、小気味いい音を立てていました。


エンディングでは舞台に全員が集合。「また1年後にやりたいですね。30周年ライブもやりたいです」というノブの挨拶で、笑いに満ちた2時間を締めくくりました。
『笑い飯・千鳥の大喜利ライブ~結成25周年公演~』の模様は5月10日(土)23:59までオンラインで見逃し視聴ができます(チケット販売は同日正午まで)。その期間の好きなタイミングでFANYIDメンバーは24時間/プレミアムメンバーは72時間、見逃し視聴をお楽しみいただけます。
FANYオンライン配信チケットはこちらから。